1534.【新京成】ダイヤヒストリー記念乗車券
新京成電鉄において、ユニークな記念乗車券が発売されました。
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名称 :ダイヤヒストリー記念乗車券
発行社局:新京成電鉄
発売日 :2024年5月10日(駅での一般発売)
値段 :1,000円
購入箇所:松戸駅
シリアルNo.:0100
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新京成電鉄でこのほど発売されました記念乗車券は「ダイヤヒストリー記念乗車券」というもので、2024年3月23日に実施されたダイヤ改正で60回目の列車運行図表(No.60ダイヤ)となることから発売されました。新京成電鉄開業時のNo.1ダイヤから今日まで発行された列車運行図表を紹介するとともにその時代の新京成の歴史を写真とともに振り返る内容になっており、台紙は実際の列車運行図表をイメージした蛇腹折になっており、硬券乗車券4枚がセットされています。
なお、弊ブログでは松戸駅で入手した通常版を公開しております。この記念乗車券には特別版として開業時の列車運行図表をイメージした紺色表紙の記念乗車券がイベント会場で先行発売されました。
新京成電鉄は1946年に設立され、翌1947年に新津田沼~薬円台間が開通したのが始まりで、この時の列車運行図表がNo.1ダイヤとなります。その後は路線を延伸し、松戸まで全線開通したのが1955年(No.13ダイヤ)、京成津田沼駅乗り入れと新津田沼駅の移転が3回あり新津田沼駅が現在の位置に移転したのが1968年(No.37ダイヤ)、新津田沼~松戸間の全区間が複線になったのが1975年(No.39ダイヤ)、松戸延伸後五香に置かれていた車両基地が手狭となりくぬぎ山に1975年に移転(No.40ダイヤ)、1979年に北総線北初富~小室間開通にあわせて新京成電鉄と相互直通運転開始(No.42ダイヤ)、1981年にはこの時から平日・休日の2本立てダイヤに(No.43ダイヤ)、1992年に新鎌ヶ谷駅開業に伴い北総線との直通運転廃止(No.48ダイヤ)、2006年に京成千葉線に直通運転開始(No.52ダイヤ)と、列車運行図表から新京成電鉄の歴史を振り返る内容になっています。
陸軍鉄道連隊の実習線を戦後鉄道路線として運営するため京成電鉄により設立された新京成電鉄、1947年の開業以降路線延伸により松戸まで開通し、高度成長の時代に急速に発展した沿線地域において通勤通学輸送に貢献してきました。そしてすでに報道がなされておりますが、来年2025年4月1日をもって新京成電鉄は親会社である京成電鉄に吸収合併されることが決まっております。現行のNo.60ダイヤが新京成電鉄最後の列車運行図表になるのかもしれません。創業から今日まで78年の歴史を歩んできた新京成電鉄、その歴史の一端を見ることができる記念乗車券になります。