最速の成田空港アクセス列車である京成スカイライナー、節目・佳節を迎えたことから記念アイテムが発売されました。

京成スカイライナーは現在のAE形車両の運転開始からの利用客が5000万人を達成、またスカイライナーの運行開始から50周年を迎えたことから発売されましたアイテムになります。いずれもライナー引換券で、大人用京成上野→成田空港・小児用成田空港→京成上野のライナー指定券に引き換えができるというものになります。成田スカイアクセス線開通及びAE形がデビューした7月14日にスカイライナー及び朝夕に運転されるモーニングライナー・イブニングライナー停車駅(新鎌ヶ谷駅を除く)で発売されました。
5000万人記念、50周年記念それぞれ入手しましたので、それぞれ見ていきましょう。
スカイライナーご利用5000万人記念ライナー引換券
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名称 :スカイライナーご利用5000万人記念ライナー引換券
発行社局:京成電鉄
発売日 :2024年7月17日
値段 :1,950円
購入箇所:京成上野駅
シリアルNo.:0093
備考 :パスケースが付属
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現在のスカイライナーは2010年7月17日成田スカイアクセス線開通に合わせて登場したAE形により運転されています。成田スカイアクセス線内では最高時速160kmで走行する性能を持つAE形の運転開始からの利用客が5000万人を達成したことから、発売されましたライナー引換券になります。AE形においては1編成5000万人達成の装飾を施した列車が運転されているとのことで、この記念引換券にもあしらわれています。また、このライナー引換券には記念パスケースが付属します。

付属したパスケース
記念ロゴが施された皮製・白色のパスケースになります。
スカイライナー運行開始50周年記念ライナー引換券
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名称 :スカイライナー運行開始50周年記念ライナー引換券
発行社局:京成電鉄
発売日 :2024年7月17日
値段 :1,950円
購入箇所:京成上野駅
シリアルNo.:0103
備考 :パスケースが付属
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スカイライナー運行開始50周年を記念して発売されましたライナー引換券になります。歴代のスカイライナー車両をあしらいました。またこのライナー引換券にもパスケースが付属しました。

付属したパスケース
記念ロゴが施された皮製・茶色のパスケースになります。
現在のスカイライナーAE形は3代目の車両になります。スカイライナーの歴史は1973年から運行を開始した初代AE形が始まりとなります。車両自体は1972年に入線していたようでしたが、成田空港開港が遅れたことから1973年12月より京成上野~京成成田で座席指定特急として運転を開始、成田山新勝寺への参拝客を乗せてデビューしました。1974年に鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しました。成田空港が開港した1978年から成田空港へスカイライナーとして運転されるようになりましたが、この当時の成田空港駅は現在の東成田駅でターミナルビルから離れた場所にありバスで連絡していました。外装は登場時は茶色とクリームのツートンでしたが、1983年からはブルーとアイボリーを基調とし赤のストライプが入るというデザインに変更されました。初代AE形は1993年で全車両が引退し先頭車1両が宗吾車両基地内で保存されているほか、発生した台車・電装品・冷房装置等はこの時代に登場した通勤車3400形で使用されました。
1990年になりますと2代目のスカイライナーとなるAE100形がデビューしました。8両編成になり前面には都営浅草線・京急線方面への直通を意識して非常口が設けられました。AE100形デビューから間もなく1991年になりますと成田空港ターミナル地下に乗り入れる路線が開通しスカイライナーも乗り入れるようになりました。AE100形は2010年に成田スカイアクセス開通によりスカイライナーからは撤退し、京成上野~京成成田を京成本線経由で運転するシティライナーで運転されましたが、利用が低迷したこともありシティライナーは廃止となり、AE100形は2016年に最後の運転を行い引退しました。引退後も先頭車1両が宗吾車両基地内で保存されているとのことです。
そして現在スカイライナーとして運転されているAE形は、2010年の成田スカイアクセス線開通にあわせて運転を開始した車両で、そのデザインは山本寛斎氏により外観は「風」内装は「凛」をコンセプトとしてデザインし成田スカイアクセス線内で最高時速160km運転を行うという性能を誇ります。デビュー翌年の2011年に鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞し、今日も京成電鉄のフラッグシップを担い都心と成田空港を結んでいます。
成田スカイアクセス線開通から5000万人の利用を数えたスカイライナー、運転開始から50年の歴史を数えました。成田空港は今後も需要増を見込みターミナルビル移転等が計画されているようで、未来に向けて変化が予想される成田空港アクセス。その一翼を担う京成スカイライナーの役割は今後も変わることはないかと思います。