カテゴリー「発行社局:京王」の71件の記事

2024.10.24

1563.【京王】京王百貨店新宿店開店60周年記念乗車券

新宿にある百貨店、本年2024年で開店60周年を迎えます。

 

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 名称   :京王百貨店新宿店開店60周年記念乗車券
 発行社局:京王電鉄
 発売日  :2024年10月24日
 値段   :1,000円
 購入箇所:新宿駅
 シリアルNo.:0240
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本年2024年で開店から60周年を迎える新宿の百貨店は京王百貨店になります。新宿西口に1964年11月1日に全館オープンとなりました。当時の京王帝都電鉄がグループ企業として設立し誕生した百貨店になります。新宿に開店して60周年を迎え京王電鉄で発売されました記念乗車券になります。京王百貨店新宿店建設時の完成予想イラストと今日でも京王百貨店の包装紙に描かれているブルーの鳩をあしらった表紙に、京王百貨店建設・開店時の写真及び京王線新宿駅の写真などをあしらった台紙に、京王百貨店開店前後で主力であった京王線車両と開店時の京王百貨店の様子をあしらったD型硬券による乗車券3枚がセットされています。これら乗車券の地紋は、今から60年前の京王百貨店開店時に当時の京王線車両の側面に付けられていた京王帝都電鉄の社紋となっています。

 

今から60年前に新宿に開店した京王百貨店、いわゆる電鉄系百貨店となりますが、京王の百貨店進出は後発であったとされています。1964年開催の東京オリンピックの興奮も冷めやまぬ時期に開店しました。以来60年、百貨店の激戦地といえる新宿の地で、更に時代の流れを受けながらも顧客を確保し、今日まで盛業してきた百貨店になります。60年の間で王冠のマークはそのままですが1986年に聖蹟桜ヶ丘に2号店が開店した際に現在のロゴとなり、包装紙のデザインは今日も名作映画のタイトルデザインなどで有名なデザイナー、ソール・バス氏よりデザインされたブルーの鳩の柄が使用されています。

鉄道マニア的観点からの京王百貨店新宿店といいますと、現在Nゲージの貸しレイアウトもある鉄道模型の専門店が入店しています。また毎年1月頃に開催される催事で「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」があり、全国の有名駅弁などを集めて販売する恒例の催事として1966年に第1回が開催されて以降今日まで続けられ、多くの来店がある催事となっています。

 

60年前の京王の百貨店進出に際して、京王線も大きな変革を迎えることになりました。かつての京王線新宿駅は現在の京王百貨店新宿店の場所にあり、新宿を出発すると現在の西新宿1丁目交差点から文化服装学院付近まで甲州街道上を走行し、その先も地上を走行していました。京王線は路面電車が起源で、この時代になりますと輸送力増強と高速化などが行われるようになりますが、新宿付近が路面電車時代の名残という隘路として残りそれらの妨げになっておりました。また車両も戦前時代に導入された小型車も残っていたという時代でありました。近代化と百貨店進出という大きな変革に向けこの区間の改良が行われることになり、京王百貨店が開店する1年前の1963年に京王線新宿駅は現在の地下駅に移転となり甲州街道上の区間も含め地下線に切り替えられました。この年には架線電圧を600Vから1500Vに昇圧が行われ、新宿~東八王子(当時)を40分で運転する特急列車の運行が開始されました。この時期に京王線に颯爽とデビューした車両が5000系(初代)で、アイボリーに臙脂帯という外装は京王の新たな時代の到来を告げる車両となりました。5000系(初代)は1996年で京王線での営業運転は終了していますが、今日でも京王の名車として語り継がれている所以であります。地下に移った京王線新宿駅の跡地に建設されたのが、京王百貨店となります。

京王の歴史で1963年は大きな変革があった年として記録されておりますが、その先にあったのが1964年の京王百貨店の開店でありました。今回発売されました京王百貨店新宿店開店60周年記念乗車券においても、京王線新宿駅の地下化の様子が記載されております。

 

開店から60周年を迎える京王百貨店新宿店ですが、現在新宿界隈におきましても再開発が始まっており、西口では京王百貨店に隣接していた小田急百貨店本館がすでに解体されてしまいその跡地に高層ビルが建設されるとのことです。京王においてもJR東日本と共同プロジェクトとして、現在の京王百貨店の場所とその南側の甲州街道を越えた先のエリアと一体となった再開発が行われることになっており、すでに南側のJR東日本本社ビルの隣にあったJR新宿ビル(JRの事務所等があった国鉄時代からある建物)は解体され、その跡地に高層ビルが建設されることになっており、この高層ビル完成後に現在の京王百貨店は建て替えのため解体されその跡地は19階建てのビルになるとのことです。これら再開発は「新宿グランドターミナル」構想の一環として、東京都と新宿に乗り入れる鉄道会社5社、新宿区と渋谷区(甲州街道より南側エリア、JR新南改札・都営大江戸線新宿駅、バスタ新宿やJR東日本本社ビル・高島屋タイムズスクエア等のある場所は渋谷区になります)等を交えて進められています。JR新宿ビル跡にできる高層ビルは2028年完成予定、京王百貨店の建て替えの完成は2040年代を予定しているとのことです。

これに合わせて京王線新宿駅も改良工事が行われることになっており、現在の新宿駅から北側に延伸・拡幅され東京メトロ丸ノ内線新宿駅方面へ直接向かう改札口が新設されるとのことです。1963年に地下駅に移転した京王線新宿駅ですが、その後も輸送需要が急増し長編成化が行われたことから1980年代に地下移設時の4線5面から3線3面に改造され、渡り分岐を移設するなどの工事が行われました。このため京王八王子方では不自然にカーブしていることやホームが狭くなっているという状況になっており、これらの状況が改善されることになっています。京王線新宿駅改良の完成は駅本体については2031年頃、全体の完成はやはり2040年代の予定とのことです。

 

開店から60周年を迎える京王百貨店新宿店、変わり始める新宿の地の百貨店として、これからも盛業を祈念するところであります。

2024.06.06

1537.【京王】令和6年6月6日 京王レトロヘッドマーク記念乗車券

本年2024年も6月に入り6日を迎えました。和暦で表記しますと令和6年6月6日と6が並ぶ日付となり、今回も数字並び日付の記念きっぷが多くの鉄道会社等で発売されました。

 

令和6年6月6日を迎え発売されました記念きっぷ、京王電鉄にて発行されましたものを入手しました。

 

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 名称   :令和6年6月6日 京王レトロヘッドマーク記念乗車券
 発行社局:京王電鉄
 発売日  :2024年6月1日
 値段   :1,000円
 購入箇所:京王多摩センター駅
 シリアルNo.:4567
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令和6年6月6日の数字並び記念乗車券として京王電鉄で発売されましたものは「京王レトロヘッドマーク記念乗車券」として、台紙に京王線系統で1970年代から80年代・90年代にかけて主力車両として活躍した6000系をあしらい、6000系をはじめとして昭和時代に使用されたヘッドマークをモチーフとした乗車券を台紙に差し込める(一部差し込めない乗車券もあり)というスタイルで発売されました。なお発売は6月6日を前に2024年6月1日から京王各駅(除く多摩動物公園駅)で発売されました。

 

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台紙

 

台紙は京王線で活躍した6000系と、この記念乗車券においてセットされたヘッドマークについて説明があり、裏表紙は井の頭線で活躍した3000系の初期車(狭幅・片開きドア車)をあしらいました。台紙内部の6000系6866号車の写真に乗車券をセットできるようになっています。台紙内部にあしらわれた6866号車は2両編成の京王八王子方先頭車であるとともに、末期にはワンマン運転対応編成として平日の競馬場線で運行され、引退直前で台紙にあしらわれている登場時のアイボリーに臙脂帯・前面は斜めにカットされたという外装になっておりました。

 

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ヘッドマーク・乗車券

 

ヘッドマークは別紙で、シートタイプになっており切り取って台紙にセットする形になります。その裏面が乗車券になります。ヘッドマークは6種類用意され、その内容は春・秋のハイキングシーズンの特急列車に掲げられた「陣馬」「高尾」、正月の終夜運転で運転された特急列車に掲げられた「迎光」、1990年の相模原線全線開通の祝賀列車に掲げられたヘッドマーク、本年2024年で開業から60周年を迎えた動物園線へ方向幕の設置がなかった車両に掲げられたライオンが描かれた「多摩動物公園」行きのサボ、1988年まで井の頭線3000系の急行列車の前面に掲げられていた「急行」板が選定され、これらヘッドマークの裏面が乗車券となります。これら乗車券の地紋は京王帝都電鉄時代の社紋になっております。

 

令和6年6月6日の数字並び日付記念乗車券として、かつて京王線で活躍した6000系をモチーフとした記念乗車券。京王6000系は1972年に登場した京王初の20m車体4ドアの大型車でした。都営新宿線直通に対応した車両であり、1991年まで304両が導入され主力車両として活躍しました。外観はアイボリーに臙脂帯で後年帯色は京王コーポレートカラーである赤と青の2本に変更されました。2011年で全車両引退し、6438号車が多摩動物公園駅前「京王れーるランド」の車両展示場にて保存されているほか、京王れーるランド内の運転シミュレーターや車掌体験コーナーにて最後まで運行されていた6022編成の両先頭車の車体の一部が活用されています。

 

最近、昭和レトロブームが起きていると言います。昭和時代の京王線の主力車両であった6000系と、過去京王の列車に掲げられたヘッドマークをあしらった令和6年6月6日、京王で発売されました6並び日付の記念乗車券になります。

2023.11.11

1519.【JR東日本・東急・東京メトロ・京王】ハチ公生誕100年記念入場券・乗車券

日本一有名な待ち合わせ場所の主、生誕から100年を迎えました。

 

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4社で発売された「ハチ公生誕100年 記念入場券・乗車券」

 

日本一有名な待ち合わせ場所、それは東京・渋谷駅前の「ハチ公広場」であるかと思います。渋谷のスクランブル交差点に隣接する広場には、いつでも待ち合わせをしている人が多く集まっています。この広場にある銅像は「忠犬ハチ公像」であり、この広場の主としてさらには渋谷のシンボルとして多くの人々に親しまれております。

 

銅像になり今も渋谷駅前に鎮座している「ハチ公」は、今から100年前の1923年に現在の秋田県大館市で生まれた秋田犬で、生後間もなく東京に送られ1924年より東京帝国大学農学部の教授であった上野英三郎博士に飼われ「ハチ」と名付けられました。上野博士は「ハチ」を大変よく可愛がり、出かける際は渋谷駅まで伴われていくことが多かったとのことです。しかし1925年に上野博士は仕事先で急逝します。「ハチ」はその後何度か飼い主が変わりましたが、それでも決まって夕方ごろに飼い主のもとから抜け出し渋谷駅に向かい、帰ってくることのない博士を駅前で待ち続けていたといいます。博士の死後から7年後に新聞の投書から人々に知られるようになり「ハチ公」と呼ばれ、そして1934年に「忠犬ハチ公像」が渋谷駅前に設置されました。銅像が設置された翌年の1935年に「ハチ」は亡くなり、人間さながらの葬儀が行われたとのことです。死後上野博士の墓所の隣に「ハチ」を祀る石祠が設けられ、また「ハチ」の遺骸は剥製になり東京・上野にある国立科学博物館で展示されているとのことです。

生前に製作され渋谷駅前に設置された「忠犬ハチ公像」は、第二次大戦中に金属供出のため撤去されてしまいましたが、戦後1948年に2代目の「忠犬ハチ公像」が再建・設置され、以降時代の流れとともに変りゆく渋谷の街並みと集う人々を眺めてきた銅像になります。

 

さてハチ公生誕100年を記念しまして、渋谷駅周辺では各種イベントが開催されました。これに合わせまして、渋谷駅に乗り入れる鉄道会社4社合同企画としてこのような記念きっぷが発売されました。発売開始日となった2023年11月11日は4社セットで発売され、翌日から各社で発売されました。自分は4社セットで入手できましたので、各社それぞれ発売されましたハチ公生誕100年記念きっぷを見ていきましょう。

 

 

JR東日本発行「ハチ公生誕100年記念入場券」

 

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 名称   :ハチ公生誕100年記念入場券
 発行社局:東日本旅客鉄道
 発売日  :2023年11月11日
 値段   :1,000円
 購入箇所:渋谷駅特設会場
 シリアルNo.:0692

 備考  :ポストカード付属
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渋谷駅は1885年の山手線開通と同時に開業しました。島式ホーム1面の駅でしたが、1940年に外回りホームが増設され2面ホームとなりました。時代が下り1996年に埼京線恵比寿延伸に伴い埼京線が走行する山手貨物線に渋谷駅ホームが設置され停車するようになりましたが、この時のホームは山手線ホームより品川方にずれた場所に設置されました。その後2001年には新たに設定された「湘南新宿ライン」も停車するようになり、今では「成田エクスプレス」などの特急列車も停車するようになりました。

さて、JR渋谷駅では駅周辺の再開発に合わせて大規模な駅改良工事が行われております。この改良工事に伴い埼京線・湘南新宿ラインのホームは新宿・池袋方に移転し山手線ホームと並ぶようになりました。そして山手線ホームについてもホーム拡幅により現在では島式ホームになっております。これら改良は線路切り替えを伴うもので、これまで何度か列車を運休させて切替工事が行われてきました。そして来週2023年11月18日と19日で山手線を内回り・外回りそれぞれ1日づつ渋谷駅を含む大崎~池袋で運休させて線路切り替え工事が行われます。一連の線路切り替え工事はこれで完了となりますが、この後も駅舎の新設など大きな工事が続きます。

 

JR東日本で発行されました「ハチ公生誕100年記念入場券」は、ハチ公生誕100年の記念ロゴとかつて山手線で運転されていたE231系500番代と現在の山手線で運転されているE235系、埼京線のE233系と湘南新宿ラインのE231系をあしらった渋谷駅のD型硬券入場券5枚がハチ公の物語や駅長のメッセージが記載された台紙にセットされています。また、JR東日本発売分ではポストカードが付属します。

 

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付属したポストカード

 

ハチ公生誕100年の記念ヘッドマークを着けた山手線E235系をあしらったポストカードになります。山手線において1編成このようなヘッドマークを着けた列車が運転されています。

 

 

東急発行「ハチ公生誕100年記念乗車券」

 

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 名称   :ハチ公生誕100年記念乗車券
 発行社局:東急電鉄
 発売日  :2023年11月11日
 値段   :1,000円
 購入箇所:渋谷駅特設会場
 シリアルNo.:0692
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東急の渋谷駅は東横線が1927年に開通、それ以前に玉川電気鉄道(のちの東急玉川線)が1907年に開通しています。玉川線は1969年に廃止となりますが、この路線を地下化した新玉川線(2000年に田園都市線となる)が1977年に開通しています。

 

都内有数の繁華街に発展した渋谷、その開発の中心を担ったのは東急グループであり、今日でも東急グループの本拠地である渋谷、かつては駅に隣接して東急百貨店東横店があり、東口には映画館やプラネタリウムなどがあった東急文化会館、西口には109や駅から離れた場所に東急百貨店本店、Bunkamuraや東急ハンズなど多くの施設があり、渋谷の賑わいをけん引してきました。

そして今、渋谷は100年に一度といわれる再開発が各所で始まっており、東急グループもその中心を担い渋谷の街が変わり始めています。東口の東急文化会館はすでになく、その場所は「渋谷ヒカリエ」という複合高層ビルとなり2012年にオープンしています。そしてこの再開発や地下鉄副都心線との直通運転開始に伴い、東横線の渋谷駅は2013年に現在の地下駅に移転となり、その跡地はJR渋谷駅の埼京線・湘南新宿ラインホーム敷地になったほか、「渋谷スクランブルスクエア」や「渋谷ストリーム」という複合高層ビルがオープンしています。また渋谷駅に隣接していた東急百貨店東横店も建物の老朽化や再開発により閉店となり建物の解体が進んでいます。東急百貨店本店も再開発に伴い閉店となり、隣接するBunkamuraも一部施設を除き長期閉館となっています。東急ハンズについては、店舗は存続しているものの東急グループからは離れています。

  

東急で発売されました「ハチ公生誕100年記念乗車券」は、ハチ公生誕100年の記念ロゴとかつて玉川線で運転されていた低床電車200形、東横線など東急各路線で活躍しその風貌から「アオガエル」と呼ばれ一時期ハチ公広場にも車体が置かれていた先代の5000系、長きに渡り田園都市線を中心に活躍し2022年で引退した8500系、現在の最新型車両である2020系をあしらったD型硬券乗車券5枚がハチ公の物語や駅長のメッセージが記載された台紙にセットされています。なお、ハチ公の物語や駅長のメッセージの部分は各社共通となっています。

 

東急でもハチ公生誕100年のヘッドマークを着けた列車が運転されているとのことです。

 

 

東京メトロ発行「ハチ公生誕100年記念乗車券」

 

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 名称   :ハチ公生誕100年記念乗車券
 発行社局:東京地下鉄
 発売日  :2023年11月11日
 値段   :1,000円(4社セットでの発売額)
 購入箇所:渋谷駅特設会場
 シリアルNo.:0692

 備考  :大人用600円、小児用300円単体での発売あり

      4社セットでの発売時にのみペーパークラフト付属
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東京メトロは渋谷駅に銀座線・半蔵門線・副都心線が乗り入れております。銀座線の渋谷駅は東京高速鉄道として1938年に開通、半蔵門線は当時の営団地下鉄で1978年に開通、副都心線は2008年に開通しています。なお半蔵門線・副都心線の渋谷駅は共同駅として東急管理になっているため、東京メトロの渋谷駅は実質銀座線の渋谷駅のみとなります。

銀座線の渋谷駅は、渋谷特有の谷という地形であることから地上の高架線上に駅が設けられ、かつての東急百貨店東横店の西館3階にありましたが、再開発に伴う建て替えのため2020年に現在の東口広場上空の高架線に移転しています。
 
東京メトロで発売されました「ハチ公生誕100年記念乗車券」は、犬のイラストをあしらった東京メトロ24時間券の大人用・小児用券のセットとして、他社と共通のハチ公の物語や駅長のメッセージが記載された台紙にセットされています。なお一般発売では大人用・小児用バラでの発売も行われセットで購入すると台紙がついてくるという発売方法であったようです。また2023年11月11日に4社セットとして購入した場合にのみ、台紙とオリジナルのペーパークラフトが付属しました。

 

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4社セットで購入時に付属したペーパークラフト

 

ペーパークラフトは、銀座線開業時の1000形と現在の銀座線の車両1000系をあしらいました。

 

 

京王発行「ハチ公生誕100年記念乗車券」

 

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 名称   :ハチ公生誕100年記念乗車券
 発行社局:京王電鉄
 発売日  :2023年11月11日
 値段   :1,000円
 購入箇所:渋谷駅特設会場
 シリアルNo.:0692
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京王の渋谷駅は井の頭線の始発駅で1933年に帝都電鉄として開業、本年2023年で開業から90周年を迎えました。

井の頭線の渋谷駅はその後何度か建て替えが行われていますが、現在の駅は1998年に完成した駅改良工事により開業時から0.1キロ吉祥寺方に移転しており、その上は複合商業施設として「渋谷マークシティ」が2000年にオープンしています。

 

京王で発売されました「ハチ公生誕100年記念乗車券」は、ハチ公生誕100年の記念ロゴがついた「いのかしら おでかけきっぷ」(京王線新宿~明大前間と井の頭線全線の1日乗車券)とかつて井の頭線で運転されていた3000系、現在の車両である1000系をあしらったD型硬券乗車券3枚が、ハチ公の物語や駅長のメッセージが記載された台紙にセットされています。なおこれら硬券乗車券の地紋は、京王帝都電鉄時代の社紋となっています。
 

京王でもハチ公生誕100年のヘッドマークを着けた列車が井の頭線で運転されているとのことです。

 

 

飼い主が急逝してからも帰ってくることのない主人を渋谷駅で待ち続けた「ハチ」、その後銅像になって有名な待ち合わせ場所の主として集う人々と変わりゆく渋谷の街並みを眺め続けた「忠犬ハチ公像」、若者の街となり流行の発信地ともなった渋谷のシンボルとして今日も多くの人々に親しまれています。100年に一度という再開発が進む渋谷の街の中心で、これからも「ハチ公」の物語は語り継がれていくことでしょう。

2023.08.01

1514.【京王】井の頭線開業90周年記念乗車券

レインボーカラーに彩られたステンレスカーが走る路線、開業から90周年を迎えました。

 

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 名称   :井の頭線開業90周年記念乗車券
 発行社局:京王電鉄
 発売日  :2023年8月1日
 値段   :1,000円
 購入箇所:吉祥寺駅
 シリアルNo.:2734
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渋谷から吉祥寺を結ぶ京王電鉄井の頭線は、今から90年前の1933年8月1日に帝都電鉄により渋谷~井の頭公園間が開業しました。翌1934年4月1日に吉祥寺まで延伸し全線が開通しました。その後の経緯は1940年に帝都電鉄は小田原急行鉄道と合併し翌年に小田急電鉄と社名を変更後、1942年には東京横浜電鉄等と合併し東京急行電鉄となりこの時に井の頭線という路線名が付けられました。戦後を迎え1948年6月1日に東京急行電鉄は4社に分割されますが、井の頭線はこの時に京王の路線となり京王帝都電鉄井の頭線としてその後運行されることになります。

 

帝都電鉄として開業時は前面運転席窓上に庇がついた車両が運行されましたが、戦後京王帝都電鉄発足時の井の頭線は、戦時中の空襲で被災した多くの車両を復旧し更新しながらも、新車両を導入して増え続けた輸送需要に応えました。1950年代に入りますと湘南スタイル前面の1900型、最初の高性能車である旧1000系が登場、これら車両はその外装から「グリーン車」と呼ばれました。

そして1962年、井の頭線車両の代名詞となったレインボーカラーに彩られたステンレスカー3000系が登場、この車両は1963年度に鉄道友の会ローレル賞を受賞し以降増備が続き冷房車も登場、1971年に急行の運転が開始され合せて5両編成化も行われました。1983年で最後の「グリーン車」であった旧1000系が運転を終了すると井の頭線全列車が3000系で統一され、この車両が井の頭線の顔として1988年まで増備が行われ沿線で親しまれました。井の頭線のイメージを形作った3000系は2011年で全編成運転を終了し、その後クハ3719号車が多摩動物公園駅前「京王れーるランド」で保存展示されたほか、多くの車両が地方私鉄数社に譲渡されましたが、経年もありその後導入された車両により置き換えが始まっているところもあります。

そして現在井の頭線で運転されている車両は1000系で1996年から運転を始めた20m4ドアの大型車になりますが、3000系で培われたレインボーカラーの前面はそのまま継承されました。こうして井の頭線は開業から90周年の佳節を迎えました。

 

井の頭線開業90周年を迎え発売されました記念乗車券になります。表紙に1972年頃に吉祥寺で撮影された3000系車両をあしらい、内面には京王帝都電鉄として発足後から活躍した主に「グリーン車」と呼ばれた1700型・1800型・1900型・旧1000系、1962年に登場し今日の井の頭線のイメージを形作った3000系、そして裏表紙に特別編成「レインボーラッピング」を含めた全8色の1000系をそれぞれ台紙にあしらい、デビュー間もない頃の3000系(狭幅・片開ドア)と旧1000系をあしらったC型硬券による「いのかしら おでかけきっぷ」(京王線新宿~明大前間と井の頭線全区間の1日フリー乗車券)2枚がセットされています。これら乗車券の地紋は京王帝都電鉄時代の社紋になっています。

 

自分は井の頭線沿線で生まれ育ちましたので、3000系が全盛で活躍していた時代は、まさに自分の幼少から少年・青年時代を過ごした時期になります。この記念乗車券にあしらわれている写真についても、大変馴染みがあるところで撮影されたものが多くあります。開業から90周年を迎えた京王井の頭線、渋谷と吉祥寺を結んで運転されています。

2023.05.05

1504.【京王】令和5年5月5日 GO!GO!5000系記念入場券

本年2023年も5月5日「端午の節句」・こどもの日の祝日を迎えました。本日は和暦で表記しますと令和5年5月5日ということで、「5」が並ぶ日付となり「5.5.5」数字並び日付記念きっぷが発売されました社局があります。

 

まずは、本年2023年で開業110周年を迎えた京王線、京王電鉄で発売されました記念きっぷを公開いたします。

 

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 名称   :令和5年5月5日 GO!GO!5000系記念入場券
 発行社局:京王電鉄
 発売日  :2023年4月29日
 値段   :650円
 購入箇所:吉祥寺駅
 シリアルNo.:6727
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京王で発売されました「5.5.5」記念きっぷはA5判シートタイプで、新宿・京王八王子・橋本・渋谷・吉祥寺の入場券が綴られています。5月5日を前に京王全駅で発売されました。

記念きっぷにあしらわれている車両は、「5」にちなみまして、5000系車両をあしらっています。2017年にデビューした新型車両で、クロスシート・ロングシートに転換できる座席を持ち現在10両編成7編成が活躍しています。翌2018年から座席指定列車「京王ライナー」として運転され、現在では土休日に高尾山口へ向かう座席指定列車「Mt.TAKAO」号としても運転されています。また2022年度に入線した5737編成においては、クロスシートモード時にはリクライニング機構も追加されています。

 

京王線は本年2023年で開業110周年を迎えております。開業時は路面電車であったという京王線、その歴史は路面電車から高速電車への発展の過程であったと言っても過言ではないのかもしれません。その歴史の中においてかつて5000系という車両が存在しており、この記念入場券にもあしらわれています。

かつて存在していた初代5000系は、1963年に京王線の1500V昇圧・特急運転開始という大きな時代の転換点で登場した車両で、外装もアイボリーに臙脂帯というもので、今日の京王線のイメージを形成した車両になります。1968年に入線した車両については冷房装置を搭載し、これは関東の通勤電車初の冷房車であったとのことです。初代5000系は1996年に京王線での営業運転を終了し引退しました。引退後も多くの車両が地方私鉄に譲渡されかの地で活躍してきましたが、最終車両の京王線での営業運転終了から25年以上が過ぎ、譲渡先の地でも後継の車両が入線し置き換えが進んでいる状況にあります。一方で、初代5000系のクハ5723号車が多摩動物公園駅前にある「京王れーるランド」車両展示場にて、保存・展示されています。

 

ということで、この記念入場券は初代5000系と現在活躍している新型5000系をあしらったものになっています。また、この記念入場券にはオリジナルのパズルが付属しました。

  

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付属したパズル

  

付属したパズルは、「京王れーるランド」のオリジナルキャラクターのイラストをあしらったものになります。

 

初代と現代の5000系をあしらった記念入場券、初代5000系は本年2023年で登場から60年となります。京王の令和5年5月5日、京王線開業110周年の節目という時期に迎えることになりました。

2023.04.15

1503.【京王】京王線開業110周年記念乗車券

京王電鉄の本線である京王線は、本日2023年4月15日で開業から110周年を迎え、記念乗車券が発売されました。

 

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 名称   :京王線開業110周年記念乗車券
 発行社局:京王電鉄
 発売日  :2023年4月15日
 値段   :1,000円
 購入箇所:明大前駅
 シリアルNo.:1283
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京王線は京王電気軌道の路線として、今から110年前の1913年4月15日に笹塚~調布間が開業しました。東京と八王子を結ぶ鉄道を意図して設立されまずは、新宿~府中間を甲州街道に沿って路線が建設されました。軌道として開業したことから開業時の電車は路面電車タイプの車両であり、甲州街道の路上を走行する区間もあったとのことです。笹塚~調布間の開業となったことから、新宿~笹塚・調布~府中~国分寺間に電車に連絡するバス路線も開業、このバス路線は東京で初めての路線バスであったとのことです。

1915年には新宿へ、1916年までに府中までと多摩川原(現:京王多摩川)が開通、府中から先は1925年に系列会社として設立された玉南電気鉄道により東八王子(現:京王八王子)まで開通、当時は府中で乗り換えでしたがやがて玉南電気鉄道は京王電気軌道に合併され、新宿~八王子を結ぶ路線となりました。1931年に大正天皇の御陵が八王子市に建設されたことから、北野から分岐して多摩御陵を結ぶ御陵線が開業しましたが、この路線は戦時中に休止となり、新宿~東八王子・調布~多摩川原の路線で1944年に東京急行電鉄に合併されました。

戦後1948年に京王帝都電鉄として東急から分離後、1955年に競馬場線、1964年に動物園線、1967年に高尾線、そして1971年から相模原線の延伸を進め1990年に相模原市の橋本まで全線開通し、一方で1963年に新宿駅は現在の地下駅となり、1978年に新宿~笹塚間は複々線となって京王新線が開業して1980年に都営新宿線と相互直通運転を開始し、今日の京王線の路線網が形成されました。

 

京王線開業110周年を迎え発売されました記念乗車券になります。表紙に初代5000系車両をあしらい、内面には戦後から活躍した主に「グリーン車」と呼ばれた2600系・2700系・2000系・2010系、1963年の架線電圧1500V昇圧時にアイボリーに臙脂帯という今日の京王線のイメージを形作った初代5000系、そして都営新宿線直通に備え20m4ドアの大型車として登場した6000系を台紙にあしらい、笹塚・下高井戸・柴崎・調布からの片道乗車券4枚が、過去に京王線で活躍した車両をあしらったD型硬券乗車券としてセットされております。またこれら硬券乗車券の地紋は京王帝都電鉄時代の社紋になっています。

 

この記念乗車券にあしらわれている車両について、自分は親しんだ車両も多く特に初代5000系や6000系は自分の幼いころの京王線の原風景でした。しかし初代5000系は1996年に営業運転を終了し四半世紀以上が過ぎ、6000系についても2011年で営業運転を終了して10年以上が過ぎてしまいました。これら車両は今でも多摩動物公園駅前の「京王れーるランド」車両展示場で見ることができます。最近化粧直しが行われ、6000系については全盛期のアイボリーに臙脂帯という姿になりました。

  

弊ブログで過去の京王線周年記念では、1993年の80周年の記念乗車券2003年の90周年記念パスネットシリーズ2013年の100周年記念入場券が手元にあり公開しております。100周年からの10年間においては、2018年に初めての座席指定列車「京王ライナー」の運転が開始され、時代が変わりました。今後は笹塚~仙川間で連続立体化工事が進められており、環八通りを越える八幡山駅付近が高架になっていますが、それ以外の区間でも用地買収が進み高架橋の建設が始まった箇所もあります。また、中央リニア新幹線の神奈川県内の駅が橋本に設置されることになっていて、相模原線の橋本駅においても駅移転等も含めた検討が行われているとされています。またターミナル駅である新宿についても再開発が始まり今後姿を変えるのかもしれません。

 

開業から110周年を迎えた京王線、次の時代へまた変化が始まろうとしています。

2022.05.28

1448.【京王】8000系デビュー30周年記念乗車券

京王線の主力車両、デビューから30周年の佳節を迎えました。

 

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 名称   :8000系デビュー30周年記念乗車券
 発行社局:京王電鉄
 発売日  :2022年5月28日
 値段   :1,000円
 購入箇所:京王れーるランド前特設会場(多摩動物公園駅)
 シリアルNo.:0237
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京王線で主力車両として活躍している8000系、本年2022年でデビューから30周年を迎えました。

1992年にデビューした8000系、この車両は当時の京王が推し進めていた「リフレッシング京王」という、1990年の相模原線全線開通を主軸として現在のロゴマーク制定などイメージアップを図る施策が行われ、その集大成として登場した車両となります。ステンレス車体に20m4ドアの通勤型車両ですが、前面は鋼製で大きなフロントガラスが特徴で、前面から側面にかけて明るい赤色と青のラインが巻かれこの時代に制定された京王カラーをまとったものになりました。また、京王では初めてのVVVFインバータ制御を採用しました。まずは4両編成と6両編成に分割可能な10両編成で登場し、朝ラッシュ時間帯で当時運行されていた「通勤急行」「通勤快速」で運行を開始、1992年5月に実施されたダイヤ改正より新宿~京王八王子間の特急で主に運転されるようになりました。以降も増備がなされ、この時代に運転されていた新宿~高尾山口間の急行にも使用されるようになり、また8両編成も登場してこの時代の新宿~橋本間の特急にも使用されるようになりました。デビューした1992年にグッドデザイン賞を受賞した車両でもあります。

 

その後も京王線系統で活躍を続けた8000系、近年では更新が行われ10両編成については分割する運用がなくなったことから、中間に封じ込めになっていた先頭車について運転台を撤去し10両固定編成とする改修が行われ、VVVFインバータ制御装置も更新、車内では案内表示装置の新設などが行われました。さらに10両編成で1編成、「高尾山トレイン」として外装が緑色になったラッピング編成が存在しています。また京王線内で各種広告などに登場している、京王れーるランドオリジナルキャラクターである「けい太くん」のモデルになった車両でもあります。

 

こうしてデビューから30周年を迎え記念乗車券が発売されました。

 

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記念乗車券は京王全線1日乗車券と高幡不動から小児用200円区間片道乗車券の短冊型軟券2枚セットで、京王全線1日乗車券ではデビュー間もないころの通勤急行で運転されている姿、高幡不動からの乗車券では現在の姿で「迎光」「高尾」のヘッドマークを着けた8000系が並んだ姿(「高尾」のヘッドマークを着けた編成は「高尾山トレイン」ラッピング編成)をあしらいました。

 

この記念乗車券には今回も栞が2枚付属しました。

 

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付属した栞(表・裏)

 

付属した2枚の栞には、8000系登場時の各シーンがあしらわれています。日本車輛にて製造された編成は、甲種貨物にて愛知県の豊川から運ばれました。出荷待ち時にJR飯田線119系との離合や東海道線をEF65に牽引されている姿、トレーラーに載せられた姿から、入線後の試運転中の様子、8000系入線時の京王線のラインナップや、運行開始後のシーンとして競馬開催時の臨時急行に入った姿や、8000系導入後も春・秋の休日ダイヤで実施されていた高幡不動駅での併合のシーンなどがあしらわれました。8000系入線当時の様子が伺えます。

 

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この記念乗車券の化粧袋についても、東海道線を甲種輸送しているシーンや、30周年を記念して装着されることになっているヘッドマークがあしらわれており、裏表紙は8000系の並びですが入線年次によりスカートの寸法が異なっている(右側がオリジナルで、左側は改良型・スカートが下に伸びている)ことが伺えるかと思います。

 

このような内容で発売されました記念乗車券、本日の発売は多摩動物公園駅前にある「京王れーるランド」前に設けられた特設販売所で発売とされましたが、自分が発売開始時刻頃に現地に向かうとれーるランド内の売店でこの他にも発売された8000系30周年オリジナルグッズのための列ができており、その列に並ぶと係の方が立ち売りで回ってきて発売していましたので並んで購入することができました。なお翌5月29日からは新宿駅など京王線主要駅やWeb販売も行われることになっています。また、京王では8000系デビュー30周年でオリジナルグッズの販売や、事前申込制で有料の撮影会の開催も行われるとのことです。

 

こうしてデビューから30周年を迎えた京王8000系、私はこの車両デビュー前の試乗会に参加した思い出があり、運行開始直後には朝時間帯に運転された通勤急行の姿を撮影していました。またデビュー当時に発売されました記念乗車券も入手しており、弊ブログにて公開しております。その日から30年を迎え、7000系に続いて30周年に到達しました。今もなお特急を始め京王線系統の主力車両として活躍しています。

2022.02.16

1430.【京王】井の頭線急行運転開始50周年記念乗車券

渋谷から吉祥寺を結ぶ京王井の頭線では、12.7Kmの短い路線ながらも急行列車が運行されています。この路線で急行列車が運行開始してから50周年を迎え、記念乗車券が発行されました。

 

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 名称   :井の頭線急行運転開始50周年記念乗車券
 発行社局:京王電鉄
 発売日  :2022年2月11日(Webでの先行発売)
 値段   :1,000円
 購入箇所:「きっぷと鉄こもの」(Web販売)
 シリアルNo.:0214
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京王井の頭線では、1971年12月15日に急行列車の運行が開始されました。それから50周年を迎え約2か月程遅れて記念乗車券が発売されました。まずは山口証券印刷が開設しているWebサイト「きっぷと鉄こもの」にて2月11日より発売が開始され、自分はこのサイトで申し込みまして、本日手元に届きました。なおWebではすでに完売となっていますが、2月19日より渋谷・明大前・吉祥寺の各駅での発売が行われます。

 

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この記念乗車券は短冊型2枚セットになります。設定された乗車券は2枚とも「いのかしら おでかけきっぷ」と呼ばれる企画乗車券で、京王線新宿~明大前間と井の頭線全線が1日乗り降りできるというものになり、通常券はフリーエリア内の券売機にて発売されています。

今回の記念乗車券は井の頭線で活躍した3000系の急行運用の姿の写真が用いられ、渋谷駅発行と記載されている券には2011年に最後まで残った3028Fの引退記念運行のものが、吉祥寺駅発行と記載されている券にはかつての急行サボを装着した在りし日の3013Fの写真になっております。井の頭線急行運転開始時は3000系全盛の時代であり、運行開始当時は前面に「急」と表示された丸型のサボ、側面にも先頭車のみ「急行」のサボが掲げられておりました。側面のサボは3000系に側面行先表示器が設置された際に姿を消し、前面の丸型サボについても1988年頃より前面方向幕に「急行 渋谷」等と表示されるようになったことから姿を消しました。

 

さて、この記念乗車券には栞が付属しています。

 

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付属した栞(表・裏)

 

栞は1971年12月の急行運転開始時に発売されました記念乗車券を再現しました。当時の様子が伺えるかと思います。なお、1971年の運行開始時に発売されました記念乗車券の実物が手元にありまして、弊ブログにおきまして公開しております。(こちらの記事になります。)

 

この記念乗車券につきまして、化粧袋についても触れたいと思います。

 

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化粧袋表面

 

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化粧袋裏面

 

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化粧袋内面

 

化粧袋の表紙には、現在井の頭線で運行されている1000系に3種類作成された急行運転開始50周年のヘッドマークを着けた写真が用いられています。なお、このヘッドマークについては2021年1月27日より1編成に装着され運転されています。現状ではブルーグリーン前面の1001Fに装着されています。

裏面には在りし日の3000系の写真が2枚用いられ、1983年の井の頭線開業50周年記念のヘッドマークを装着した姿と、同年に増備された3000系の急行運用と入線まもない試運転中の編成が離合したものが用いられました。

内面には、リニューアルが行われ引退が近くなった時期に富士見ヶ丘車両基地にて並べて展示された3000系の写真と合わせて、急行運転開始50周年のヘッドマークがあしらわれました。このヘッドマークのデザインは、かつて3000系の前面に掲げられた急行の丸型サボがモチーフになっています。

 

京王では井の頭線急行運転開始50周年企画として、このヘッドマークや2021年の「1000系25周年」ヘッドマークを着けた1000系3編成を並べて人数限定で有料の撮影会を富士見ヶ丘車両基地で行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催見送りとなりました。

 

運転開始から50周年を迎えた井の頭線の急行列車、停車駅は運行開始時から渋谷・下北沢・明大前・永福町・久我山・吉祥寺と変わっておりません。運転開始当時はデイタイムから夕方時間帯の運転でしたが、その後は増発並びに運転時間帯も拡大して、現在では実質平日朝ラッシュ時間帯以外はどの時間帯でも運転されているという状況で、昼間でも8分ヘッドでの運転となっています。

 

近年再開発が行われ変貌を遂げようとしている渋谷から吉祥寺を結ぶ京王井の頭線で運転されている急行列車、運行開始から50年の時が流れました。

  

 

※井の頭線急行関連の記念乗車券類は、弊ブログ過去記事におきまして、本文中にも記載された1971年の運行開始時の他、1981年の10周年1986年の15周年2001年の30周年の際に発売されましたアイテムを公開しております。合わせてご覧いただけますと幸いです。

2021.04.25

1388.【京王】9000系20周年・1000系25周年記念乗車券

京王において、主力となっている車両が2021年でそれぞれ佳節を迎えました。

 

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 名称   :9000系20周年・1000系25周年記念乗車券
 発行社局:京王電鉄
 発売日  :2021年4月25日
 値段   :1,000円
 購入箇所:吉祥寺駅
 シリアルNo.:0155
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2021年の本年で佳節を迎えた車両は、京王線の9000系と井の頭線の1000系です。9000系は20周年、1000系は25周年の佳節となります。

 

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京王線9000系20周年記念

 

京王線で運転されている9000系は2001年にデビューしました。この当時から出現した日車式ブロック工法と呼ばれる軽量ステンレス車体構造を採用し、6000系の置き換え用としてまず8両編成が8編成導入され、京王線の各駅停車や6000系・7000系と併結して10両編成で特急等優等列車にも使用されました。導入した年にグッドデザイン賞を受賞しています。2006年からは都営新宿線乗り入れにも対応した10両編成が登場、30番台が付番された編成が2009年まで20編成導入されました。10両編成での増備の途中からドア上の案内表示装置がLEDからLCDによる画面表示に変更になりました。総勢264両が導入され現在の京王線系統の最大勢力として特急から各駅停車、都営新宿線に直通する区間急行など幅広く運転されています。また、9000系には10両編成に1編成サンリオのキャラクターでラッピングされた編成があり、ピンクの外観となったその姿は人気になっています。

 

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井の頭線1000系25周年記念

 

井の頭線で運転されている1000系は1996年にデビューしました。この当時進められていた井の頭線の輸送力増強による車両大型化により導入され、京王線系統と同様20m車体4ドアの構造になりますが、前面形状はそれまで井の頭線で運転されていた3000系のイメージが活かされ、特徴であった編成ごとに色が変わるレインボーカラーの前面は、そのままこの車両にも継承されました。2008年に導入された編成からは前面形状が変更され、行先表示器が埋め込みとなり車体はビート加工から平滑仕上げになり、車内ドア上にはLCDによる案内装置が設置され、20番台の付番がされています。1000系は2009年まで増備され、今では井の頭線全列車が1000系で運転となり、総勢5両編成29編成・145両が導入されました。近年では初期に導入された車体がビード加工になっている編成についてリニューアルが行われ、2008年以降の入線編成と同等の車内になっています。また、1000系にも1編成レインボーラッピングという特別編成が存在し、3000系の時代から7色ある前面色で「何色が来る」か楽しみがある井の頭線において、1編成のみの特別編成としてこちらも人気になっています。

 

京王線9000系20周年・井の頭線1000系25周年の佳節を迎えたことにより発売されました記念乗車券になります。運行開始当時の写真をあしらった短冊型の乗車券が2枚が封筒に入れられており、9000系20周年は京王全線大人用1日乗車券、1000系25周年は明大前からの200円区間小児用片道乗車券となっており、合わせて9000系、1000系の活躍の姿をあしらった栞が付属します。また封筒についても表面は9000系20周年として、9000系入線当時の京王線系統のラインナップがあしらわれ、裏面は1000系25周年としてレインボーラッピング編成を含んだ8編成が並んだ写真があしらわれています。

 

京王では9000系20周年を記念して、この記念乗車券発売日に若葉台車両基地において9000系の撮影会を有料で事前申し込み制にて開催されました。申し込み受付開始からすぐに満員となったようです。また、9000系20周年、1000系25周年を記念してヘッドマークを着けた列車が運行されることになっています。

  

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記念乗車券の封筒内側に印刷された9000系20周年・1000系25周年のヘッドマーク

 

京王線9000系と井の頭線1000系、いずれも運行開始日に乗車し当時発売されましたアイテムも購入しており、弊ブログにて公開しております。(京王線9000系井の頭線1000系)ついこの前と思える京王線9000系と井の頭線1000系の運行開始、いつの間にかそれだけに年月が流れてしまいました。これからも活躍していくことでしょう。

2020.03.20

1329.【京王】京王線・都営新宿線 相互直通運転40周年記念乗車券

京王線から都心への道が開かれて40周年を迎えました。

 

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 名称   :京王線・都営新宿線 相互直通運転40周年記念乗車券
 発行社局:京王電鉄
 発売日  :2020年3月20日
 値段   :1,000円
 購入箇所:新宿駅
 シリアルNo.:1289
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京王線が都営新宿線と相互直通運転を開始して40周年を迎えたことから発売されました記念乗車券です。新宿、京王多摩センター、南大沢、橋本からの硬券乗車券4枚が、現在多摩動物公園駅前京王れーるランドにて保存されている6000系6438を表紙として、直通運転の懐かしき写真をあしらった台紙にセットされています。

 

1980年3月16日に都営新宿線の新宿~岩本町間が開通したことにより京王線と直通運転を開始、京王からはこの当時の最新型車両で主力車両であった6000系が乗り入れました。乗り入れた列車は相模原線京王多摩センターからの快速で都営新宿線の岩本町までの運転でした。この当時の都営新宿線は岩本町から先は6両分しかホームがなく、8両編成であった京王車は岩本町までしか乗り入れできなかったことによります。その後路線延伸に合わせてホーム延長も行われた結果、現在では10両編成の列車が都営新宿線の終点である本八幡まで乗り入れが可能となり、また京王線の始発駅も相模原線の延伸により1990年からは橋本始発で運転されるようになり、また高尾山口方面へも運転されるようになりました。

 

それから40年が過ぎ、直通運転開始当時の主力車両であった6000系は2011年までに全車引退し、今では9000系が都営新宿線に乗り入れている他、新型車5000系も直通運転を行っております。また乗り入れてくる都営新宿線車両についても直通運転開始当時の10‐000形は全車両引退しています。

 

今から40年前、相互直通運転を開始したときに発売されました記念乗車券が過去記事にて公開されております。当時小学生であった自分は京王線が地下鉄に直通運転開始直後に父親と一緒に乗車して小川町で下車、この当時存在していた交通博物館に行った思い出があります。あの日から40年、いつの間にかそれだけの時が流れ、自分も齢を重ねてきたと改めて感じたところです。

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2011年11月 ありがとう!京王井の頭線3000系

  • Img_9050
    2011年12月、約49年にもわたり京王井の頭線で活躍してきた3000系、レインボーカラーに彩られ井の頭線のイメージを確立したこの車両も、ついに終焉となりました。最後の編成となったのはライトブルーの3028F、この編成は1987年に入線し活躍してきました。 末期には朝のラッシュ時間帯に運よく富士見ヶ丘~渋谷の1往復の運用にしか就かなくなってしまった3000系、2011年11月には「さよなら運転」として日曜日の昼間に井の頭線全線で運転され、最後の走りを披露しました。また11月20日には富士見ヶ丘車両基地において「ありがとう3000系フェスタ」も開催され、事前申込制であったこのイベントにも参加して、最後の姿を見てきました。井の頭線沿線で生まれ育ち、それこそこの車両の活躍をみて育ったと自負する私にとって、感慨深い月になった2011年11月、3000系最後の姿をぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。

中央線201系

  • 2010101700
    JR中央線で約30年にもわたり活躍した201系、特に多摩地域においては、長きにわたり親しまれた車両で、私も小・中学生時代は遠足で、学生時代は通学で、そして社会人になってからも通勤などで利用したなじみ深い車両でした。時の国鉄が「省エネ電車」として中央線に導入された201系。そしてほとんどの車両が中央線から離れることなく、この路線で「オレンジバーミリオン」の外装で生涯を終えました。すでに引退して時が過ぎましたが、私が撮影した201系の思い出として、どうぞご覧下さい。

2002年100周年を迎えた江ノ電

  • Img_0527
    2001年12月に初めてデジカメを購入して、翌年から1年間通った路線があります。藤沢から鎌倉を結ぶご存知江ノ電です。この年は江ノ電が開業して100周年という節目の年で、各車両にステッカーなどが付いています。また世代交代もあった年です。 自分の思い出アルバムの中から公開いたします。どうぞご覧下さい。

惜別 名鉄岐阜600V線区

  • 2005032101
    2005年3月31日、惜しまれつつも廃止を迎えた名鉄岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線の総称「岐阜600V線区」。 私が初めて訪れたのは、1999年の夏のことでした。名古屋本線で新岐阜に着くと、駅前に停車していた電車に乗り、車の洪水の中を抜け、のどかな風景の中を走っていきました。
    その後2001年2月、そして2005年と何度か訪れたのですが、ついにこれら路線も命運が尽きてしまいました。そこで、名鉄岐阜600V線区で活躍していた古豪から最新鋭車まで、個性豊かな車両たちへの思い出をつづり、このアルバムを作成しました。
    このアルバムでは、2001年9月30日の運行をもって廃止となった谷汲線・揖斐線(黒野~本揖斐)のモ750も登場しています。いずれにしましても、今では思い出になってしまった、名鉄岐阜600V線区へのレクイエムです。 どうぞご覧下さい。

    お断り>
    今回のアルバムは、一部ポジプリントからスキャンしたもの、あるいは携帯電話内蔵カメラで撮影した画像も含まれています。特に1999年・2001年撮影のものはすべてポジプリントからのスキャンになります。つきましては画質にやや難があるものがあります。ご了承ください。