0614.【名鉄】谷汲線おわかれ記念乗車券
西国33番札所の結願寺への参詣路線として、またローカルムードにあふれた素晴らしいロケーションで人気を集めていた路線、廃線となって15年が過ぎようとしています。
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名称 :谷汲線おわかれ記念乗車券
発行社局:名古屋鉄道
発売日 :2001年7月1日
値段 :500円
購入箇所:新名古屋駅
シリアルNo.:03803
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名鉄谷汲線は、揖斐線の黒野から西国33番札所の結願寺である谷汲山華厳寺への参詣路線として開通した路線になります。私もこの路線は何度か乗車したことがあります。
この路線は、山間の根尾川の清流沿いを走行する素晴らしいロケーションと、昭和初期に製造されたモ750形がワンマン運転の単行で運転されていたというローカルムードにあふれた路線で、多くの旅人の人気を集めた路線でした。また毎月18日の谷汲山の命日される日には利用客が増えることから列車が増発され、途中駅であった北野畑駅で列車行き違いが行われ、増発列車には大正時代に製造されたモ510形が運用に入ることで注目され、更に冬季になるとこの路線は山深い豪雪地となることから、モ750形にラッセルヘッドを装着して運転するといったことなど特色も多く、多くのファンを魅了した路線でもありました。
しかし、利用客が減ってきたことにより2001年9月30日の運行をもって廃線となってしまいました。私が乗車したときのうち1999年頃に乗車したときはほとんど人が乗っておらず、2001年3月に訪れたときは廃線が近づいてきたことと各種メディアに取り上げられたことから、時間帯によっては多くの人がお名残乗車という感じで乗っていたのが印象的でした。
この路線も廃線になって15年が過ぎようとしています。2005年3月31日の運転をもって揖斐線全線が廃線となってしまい、始発駅であった黒野駅に行くこともバスでなければ行けなくなってしまい、また谷汲線廃線後に運行を開始した路線バスについてもその後廃止されてしまったようで、今では谷汲線のルートをバスでたどることも困難な状況になってしまいました。
その素晴らしいロケーションで多くの人を魅了した名鉄谷汲線、思い出になってもうそんなに過ぎてしまったのかと思ってしまった2016年9月になります。