カテゴリー「特集:トミーテック鉄道コレクション第21弾のモデル車両」の6件の記事

2015.08.31

0121.【岳南】8000形入線記念乗車券

この地には、かぐや姫伝説があるそうです。この車両はそれにちなんだ外観になりました。
 
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 名称   :8000形入線記念乗車券
 発行社局:岳南鉄道
 発売日  :2002年12月7日
 値段   :800円
 購入箇所:吉原駅
 シリアルNo.:0489
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台紙裏面の記述

  
静岡県の東海道本線吉原駅から富士のすそ野の工業地帯を進んで岳南江尾を結ぶ岳南鉄道に、2両編成の8000形車両が入線したことにより発売されたアイテムです。
岳南8000形は京王3000系の中間車より改造された車両で、前面及び側面のラインは緑色になりました。これは沿線にかぐや姫が舞い降りたと伝わる竹林があることから「がくちゃん・かぐや富士」という愛称が一般公募でつけられ、前面にもその旨のヘッドマークが付けられています。なお、この車両入線時の緑色は現在よりも黄色味が強い京王2010系等の京王グリーン車に近い色合いでしたが、数年前に現在の緑色になっており、鉄道コレクションにおいても現在の色合いが再現されています。
 
このアイテムは、8000形入線を記念して発売されたD型硬券乗車券3枚セットですが、その図柄は8000形の他以前に入線して活躍している7000形(これも京王3000系中間車から改造の譲受車で単行運転用の車両、前面と側面のラインがオレンジになっており、「新赤がえる」という愛称もある)と、この当時は貨物営業も行っており保有していた電気機関車ED40形もあしらわれています。
 
岳南に入線した8000形、10年以上が経過しましたがこの間で貨物営業が廃止になり、会社存続のため鉄道部門を切り離して新会社「岳南電車」に移管して現在運行を行っています。一方で乗客獲得の取り組みも行われており、富士山はもとより、沿線の工場地帯の中を走る風景は日本夜景遺産の施設型夜景遺産に認定されるなど、地道な取り組みが行われています。富士の雄大な風景の中を行く岳南鉄道線、また訪れてみたいと思っています。
 

 
ということで、トミーテック鉄道コレクション第21弾のモデル車両については、あと神戸電鉄の車両がモデルになっておりますが、(シークレットも神戸電鉄の車両のようです。)残念ながら神戸電鉄のモデルになった車両についてはアイテムを所持していないもので、ここに公開することはできません。この特集記事については、本件で終了となります。
また特集については企画しておりますので、ご期待ください。

0120.【松本電鉄】3000形導入記念乗車券

松本電鉄に導入された3000形、記念入場券が発売された直後、記念乗車券も発売されました。
 
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 名称   :3000形導入記念乗車券
 発行社局:松本電気鉄道
 発売日  :1999年11月--日
 値段   :680円
 購入箇所:通信販売
 シリアルNo.:0600
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記念入場券が発売されたのちに記念乗車券も発売された松本電鉄3000形導入記念、このアイテムは松本から新島々までの硬券乗車券がついているもので、こちらも平成11年11月11日の刻印がなされています。
台紙は「ミラクルカード」と呼ばれるもので、見る角度によって3000形の他、それまで活躍してきた「青がえる」と呼ばれた元東急5000系の譲受車である5000形と、5000形導入前まで上高地線で運転されていた10形車両が収められているというものになります。
 
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見る角度により5000形・10形が現れる

 
このアイテムは、先の記念入場券が届いたあと、時刻表に掲載されている記念きっぷ発売案内に掲載されていたというもので、1か月置かずに松本電鉄へ通販申し込みを行ったという結果になりました。
 
もうこの車両も、信州の地で活躍を始めて16年になります。今はアルピコ交通という社名になっていますが、これからも上高地への観光客を沿線地域の方々を乗せて走り続けることでしょう。

0119.【松本電鉄】3000形導入 H11.11.11 記念入場券セット

観光地である上高地に行く際に、松本駅から乗車する路線です。
 
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 名称   :3000形導入 H11.11.11 記念入場券セット
 発行社局:松本電気鉄道
 発売日  :1999年11月--日
 値段   :2,380円
 購入箇所:通信販売
 シリアルNo.:1843
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京王3000系の譲渡先になった松本電鉄は、JR松本駅の7番線から上高地へ向かうバスターミナルがある新島々を結ぶ上高地線を運営しています。この路線においてもサービス向上のため導入されたのが3000形になります。
 
松本電鉄に渡った京王3000系はすべて中間車からの改造で、前面はリニューアル車と同じパノラミックウィンドの前面になっており、外装はステンレスの車体ではありますが白で塗装されており、「Highland Rail」というロゴと5色のラインがあしらわれています。これはALPICO GROUPのバス等のイメージに合わせたものになっています。また運転台は、京王6000系から発生したと思われるワンハンドル型のマスコンハンドルになっています。この路線には2両編成で8両が導入されており、一部車両は松本方先頭であるクハにもパンタグラフが搭載されています。鉄道コレクションでも、クハにもパンタグラフが搭載されている車両がモデルになっています。
 
このアイテムは3000形導入を記念して発売されたものですが、1999年は和暦で平成11年ということで、数字並びの平成11年11月11日が刻印されている上高地線全駅の硬券入場券がセットされています。このような数字並びの記念きっぷは平成に入ってから21世紀に入る前までは、各地の鉄道会社で同種の記念きっぷが発売されていました。
 
白い車体になって信州で運転を始めた松本電鉄3000形、現在は社名をアルピコ交通に改称していますが、上高地への観光客を、また沿線地域の方々を乗せて走っています。

2015.08.30

0118.【上毛】塗色変更8色完成記念乗車券セット

2000年までに全8編成が揃い、上毛電気鉄道の近代化に貢献した元京王3000系である700形、それからしばらくしてこのようになりました!
 
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 名称   :塗色変更8色完成記念乗車券セット
 発行社局:上毛電気鉄道
 発売日  :2009年3月--日
 値段   :3,000円
 購入箇所:東武東上線ファミリーイベント2009会場(森林公園検修区)
 シリアルNo.:0016
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2000年までに全8編成が揃った上毛700形、その後利用客に親しみをもってもらおうとある試みが行われました。それは前頭部が全編成フィヨルドグリーンと呼ばれた青緑色だったものを、編成ごとに変えて「次にやってくる電車は何色」という乗ることが楽しくなるような試みが行われ、2009年に最後の編成が登場、全8編成が異なった前面になったことから発売されたアイテムになります。
 
このアイテムは700形全編成8色の写真と、開業時から上毛電気鉄道で走り続けイベント時の臨時列車や貸切列車・工事列車における貨車の牽引にも使用されるデハ101と、保存車両になっているデハ104をあしらったD型硬券乗車券12枚セットになります。
このアイテムは直前に上毛電気鉄道にデハ101工事列車を撮影に訪れた時は駅等で発売していた形跡はなく、その後東武東上線のイベント会場で出店していた上毛電気鉄道のブースで見つけて購入したものになります。
 
700形に施された編成ごとに異なったカラフルな前面、それは京王3000系の特徴でありました。その特徴を活かした試み、沿線では大変好評のようですが、全8色というのは全7色だった井の頭線時代を越えてしまいました。
 
こうして赤城山の麓を行く、上毛電気鉄道で活躍している元京王3000系である700形、まだまだこの路線で活躍していくとともに、このアイテムは現在でも上毛電気鉄道Webサイトのグッズ販売で購入可能です。経営上は県などの支援を受けて運行されている上毛電気鉄道、その支援の一環としましても購入してみてはいかがかと思います。

0117.【上毛】新型車両導入記念(テレホンカード)

赤城山麓に渡った京王3000系です。
 
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 名称   :新型車両導入記念(テレホンカード)
 発行社局:上毛電気鉄道
 発売日  :1998年10月--日
 値段   :不明(50度数)
 購入箇所:中央前橋駅
 シリアルNo.:10
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群馬県の中央前橋駅から西桐生駅を結ぶ上毛電気鉄道、赤城山の麓を走る路線です。この路線において近代化やワンマン運転を行うことによる合理化のために、京王3000系を改造して導入することになり、これを記念したアイテムになります。
 
このアイテムはテレホンカードと呼ばれるもので、街中いたるところにあった公衆電話で通話をする際に使用するNTTが発行していたカードで50度数が500円、105度数が1,000円で発売され1980年代後半頃から1990年代まで多く利用され、特にアイドルタレントの柄や販促等の非売品カードは当時高値で取引されていたというアイテムになります。今では携帯電話の普及により公衆電話が減ってきており、テレホンカードもまだ発売されているようですが、持ち歩いている人はかなり減ってきているのではないかと思います。
鉄道会社でもまだプリペイドカードを導入していなかった社局や地方私鉄などで、オリジナルデザインのテレホンカードを発売しており、50度数カードを1,000円くらいで発売していました。(これは鉄道会社に限らず、地域のお土産物店等で発売されていたオリジナルテレホンカードでも同様の発売方法が多くありました。)
 
上毛電気鉄道でも700形となった京王3000系からの譲受車導入記念でこのようなテレホンカードが発売されましたが、発売額は50度数用でもおそらく1,000円くらいで発売されていたと思われます。(この辺の記憶がなく値段が不明となっています)
 
このカードの図柄は、富士山下~丸山下間にある渡良瀬川陸橋を走行しているデハ711-クハ721があしらわれており、今回の鉄道コレクションのモデルとなった車両が登場しています。
 
上毛電気鉄道近代化のため導入された京王3000系譲受車である700形、その後2000年までに8編成16両が入線しました。最初の編成が運転を開始してから17年になろうとしています。

0116.【北陸鉄道】浅野川線・8000系車両運行開始記念乗車券

先日、トミーテックよりNゲージサイズのディスプレイモデルとして人気の「鉄道コレクション」第21弾が発売されました。毎回主に地方の私鉄車両をモデルとしていることから、人気になっています。いわゆる「通常弾」としての発売ですので、ブラインド方式で開けて見るまで何が入っているのかわからないということと、パッケージには記載されていない「シークレット」アイテムもあり、お目当ての車両を手に入れるため箱買いを行うこともあるようです。
今回の第21弾は、主に京王3000系の譲渡車を中心に計10種+シークレット1種というラインナップになります。私も10種入り箱を2箱購入し、シークレットは出ませんでしたが、一通りそろえることができました。
 
前置きが長くなりましたが、今回は鉄道コレクション第21弾のモデルとなった車両に関するアイテムを特集記事として作成しました。まずはこの車両になります。
 
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 名称   :浅野川線・8000系車両運行開始記念乗車券
 発行社局:北陸鉄道
 発売日  :1996年12月19日
 値段   :800円
 購入箇所:通信販売
 シリアルNo.:1503
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北陸鉄道は石川県内を中心に鉄道・バス輸送を行っている会社で、鉄道線は金沢の市街地にある野町から白山市の鶴来を結ぶ石川線と、JR金沢駅前の地下にある北鉄金沢駅から海沿いの街内灘を結ぶ浅野川線の2路線の運営を行っています。ここに公開しましたアイテムは、浅野川線に京王3000系の譲受車である8000系の運行を開始して発売されたアイテムになります。
 
3枚の硬券乗車券がセットされ、台紙には浅野川線開業時の車両、8000系運行開始直前まで運転されていた従来車、そして8000系は8912号車(京王時代の車号で3704)の写真があしらわれており、更には浅野川線の歩みとして年表も記載されています。浅野川線では架線電圧を600Vから1500Vに昇圧することになったため、従来車の代替としてちょうどまとまった両数が廃車・発生することになった京王3000系を改造して導入することになりました。
 
北陸鉄道では8000系と称していますが、車号的には8800番代と8900番代に分けられ、8800番代は京王3000系第1・2編成の狭幅片開きドア車から改造された車両、8900番代は第3編成以降の広幅両開きドア車から改造された車両になり、この記念乗車券には広幅両開き車があしらわれております。
鉄道コレクションのモデルとなった車両は8802-8812で、元京王3000系では第2編成の狭幅片開きドア車からの改造になりますので、この記念乗車券にあしらわれている車両とは形態が異なりますが、同じ日に入線して1500V昇圧と同時に金沢で営業運転を開始した車両になります。
 
この車両も、北陸鉄道浅野川線で運行を開始して来年で20年というところになりました。この車両導入後に北鉄金沢駅は現在の地下駅になりました。その後はといいますと、やはり利用が減ってきているという現状があるようですが、金沢から内灘を結んで運転されています。
 
私はこの記念乗車券は、郵送申し込みによる通信販売で購入しましたが、その後ほくほく線開通直後に「はくたか」で金沢に行きこの路線に乗車しました。この時点で北鉄金沢駅はまだ地上でした。その後何度か訪れており、今年3月14日に開通した北陸新幹線に乗車して金沢に着いた際も、真っ先に北鉄金沢駅に向かい浅野川線で運転されている元京王3000系に乗車、トップナンバー編成からの改造車にも乗車することができました。

 

北陸鉄道に移籍してから来年で20年、車齢では50年以上が過ぎましたが、まだまだ現役、これからも金沢の地で活躍していくことでしょう。

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2011年11月 ありがとう!京王井の頭線3000系

  • Img_9050
    2011年12月、約49年にもわたり京王井の頭線で活躍してきた3000系、レインボーカラーに彩られ井の頭線のイメージを確立したこの車両も、ついに終焉となりました。最後の編成となったのはライトブルーの3028F、この編成は1987年に入線し活躍してきました。 末期には朝のラッシュ時間帯に運よく富士見ヶ丘~渋谷の1往復の運用にしか就かなくなってしまった3000系、2011年11月には「さよなら運転」として日曜日の昼間に井の頭線全線で運転され、最後の走りを披露しました。また11月20日には富士見ヶ丘車両基地において「ありがとう3000系フェスタ」も開催され、事前申込制であったこのイベントにも参加して、最後の姿を見てきました。井の頭線沿線で生まれ育ち、それこそこの車両の活躍をみて育ったと自負する私にとって、感慨深い月になった2011年11月、3000系最後の姿をぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。

中央線201系

  • 2010101700
    JR中央線で約30年にもわたり活躍した201系、特に多摩地域においては、長きにわたり親しまれた車両で、私も小・中学生時代は遠足で、学生時代は通学で、そして社会人になってからも通勤などで利用したなじみ深い車両でした。時の国鉄が「省エネ電車」として中央線に導入された201系。そしてほとんどの車両が中央線から離れることなく、この路線で「オレンジバーミリオン」の外装で生涯を終えました。すでに引退して時が過ぎましたが、私が撮影した201系の思い出として、どうぞご覧下さい。

2002年100周年を迎えた江ノ電

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    2001年12月に初めてデジカメを購入して、翌年から1年間通った路線があります。藤沢から鎌倉を結ぶご存知江ノ電です。この年は江ノ電が開業して100周年という節目の年で、各車両にステッカーなどが付いています。また世代交代もあった年です。 自分の思い出アルバムの中から公開いたします。どうぞご覧下さい。

惜別 名鉄岐阜600V線区

  • 2005032101
    2005年3月31日、惜しまれつつも廃止を迎えた名鉄岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線の総称「岐阜600V線区」。 私が初めて訪れたのは、1999年の夏のことでした。名古屋本線で新岐阜に着くと、駅前に停車していた電車に乗り、車の洪水の中を抜け、のどかな風景の中を走っていきました。
    その後2001年2月、そして2005年と何度か訪れたのですが、ついにこれら路線も命運が尽きてしまいました。そこで、名鉄岐阜600V線区で活躍していた古豪から最新鋭車まで、個性豊かな車両たちへの思い出をつづり、このアルバムを作成しました。
    このアルバムでは、2001年9月30日の運行をもって廃止となった谷汲線・揖斐線(黒野~本揖斐)のモ750も登場しています。いずれにしましても、今では思い出になってしまった、名鉄岐阜600V線区へのレクイエムです。 どうぞご覧下さい。

    お断り>
    今回のアルバムは、一部ポジプリントからスキャンしたもの、あるいは携帯電話内蔵カメラで撮影した画像も含まれています。特に1999年・2001年撮影のものはすべてポジプリントからのスキャンになります。つきましては画質にやや難があるものがあります。ご了承ください。