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2025.06.17

【開設10周年コラム_1 続編】続・記念きっぷ類が発売される事由

先の記事では、記念きっぷ類が発売される主な事由について列記いたしました。その記事において「その他」に括られる事由であるのかもしれませんが、その中でも特にこの事由ではというものにつきまして、本記事で記述したいと思います。

 

14.数字並び日付

記念きっぷブームに沸いていた1980年5月5日、当時の国鉄鶴見駅で発売されました記念きっぷが話題となりました。

この日は和暦で表記しますと昭和55年5月5日と「5」が並ぶ日付であり鶴見から出発する鶴見線に昭和という駅があることから、それを記念して昭和駅からの乗車券を綴った記念きっぷの発売がありました。(鶴見線昭和駅は無人駅ですので、鶴見線を管理している鶴見駅で発売されたようです。)この件は自分の手元に実物がなく断片的な情報から記載していることをご了承ください。この日は他社・箇所でも同様の記念きっぷの発売があったようです。

 

数字並び日付記念きっぷはその後平成という時代になって、1990年頃から2000年頃まで各社で毎年のように多くの社局で発売されました。最初のころは常備されている硬券乗車券あるいは入場券に台紙をセットして発売するスタイルが多かったのですが、その後は短冊形のセットや硬券セット、また硬券でもD型硬券でイラスト等をあしらった様式で発売されることが多くなりました。

ここで、自分が蒐集してきた数字並び日付の記念きっぷ類について、ブログ開設10周年の佳節としまして公開いたします。

 

平成の始め、自分は高校生でした。そこで当時の最寄り路線であった京王で発売されましたものから公開します。

 

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京王で発売された(1990年)平成2年2月22日記念乗車券

 

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京王で発売された(1991年)平成3年3月3日記念乗車券

 

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京王では(1993年)平成5年5月5日からは記念入場券になった。(1993年)平成5年5月5日記念入場券・(1994年)平成6年6月6日記念入場券・(1995年)平成7年7月7日記念入場券・(1996年)平成8年8月8日記念入場券

 

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京王の(1997年)平成9年9月9日記念入場券からはイラスト入りD型硬券入場券になった。(1997年)平成9年9月9日記念入場券は「菊」・(1998年)平成10年10月10日は高尾山の昆虫・(1999年)平成11年11月11日記念入場券は高尾山の鳥があしらわれ、その絵は発売駅により異なっていた。また全駅セットの発売もあったと記憶しています。

 

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さらに京王では渋谷駅で、テレホンカードとセットになった(1997年)平成9年9月9日記念入場券の発売もあった。

 

続いて小田急を見てみましょう。

 

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小田急で発売された数字並び記念入場券(1992年)平成4年4月4日記念から(1997年)平成9年9月9日記念

 

小田急では常備硬券入場券にカードサイズのオリジナルの台紙をつけての発売でした。

 

そしてJR東日本では主に新宿駅を中心に数字並び日付記念きっぷの発売がありました。

 

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JR新宿駅で発売された(1990年)平成2年2月22日記念入場券(D型硬券2種類 モハ31及び251系)・(1992年)平成4年4月4日記念乗車券(短冊形 東京都庁)

 

なお、JR新宿駅発売(1991年)平成3年3月3日記念乗車券はこちらの記事で公開しております。

 

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JR新宿駅で発売された(1993年)平成5年5月5日記念乗車券(D51 498とEF55 1・乗車券は軟券)

 

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平成5年5月5日記念乗車券は見る角度により新幹線高速試験車「STAR 21」が現れる

 

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(1994年)平成6年6月6日記念乗車券・(1995年)平成7年7月7日記念乗車券は、新宿駅の他渋谷駅・中野駅でも発売された。

 

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JR東日本松戸地区で発売された(1995年)平成7年7月7日記念乗車券

 

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JR東日本千葉支社で発売された(1995年)平成7年7月7日記念乗車券

 

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新宿駅で発売された(1996年)平成8年8月8日記念乗車券

 

続いて当時の営団を見てみましょう。

 

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当時の営団地下鉄で発売された平成5年5月5日記念乗車券

 

続いて東急を見てみましょう。

 

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東急で発売された(1993年)平成5年5月5日記念「よろこびきっぷ」東横線セット 他路線のセットもあったかは不明

 

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東急で発売された(1996年)平成8年8月8日記念入場券

 

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(1996年)平成8年8月8日で東急では、当時一部駅で発売されていた「来駅記念入場券」をセットにした平成8年8月8日記念入場券の発売もあった。

 

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東急で発売された(1999年)平成11年11月11日記念入場券

 

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東急で発売された(2010年)平成22年2月22日記念入場券

 

続いて西武を見てみましょう。

 

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西武で発売された平成5年5月5日記念入場券

 

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西武で発売された(1995年)平成7年7月7日記念入場券

 

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西武で発売された2010年10月10日記念乗車券(西暦の下2桁で10が並ぶ)

 

この他にも各社で発売されました数字並び記念きっぷがありますので、以下公開いたします。

 

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京急で発売された日付並び記念入場券 特製の台紙にセットされた硬券入場券で発売

(1995年)平成7年7月7日(2種)・(1997年)平成9年9月9日・(1998年)平成10年10月10日・(1999年)平成11年11月11日(2種)

 

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京成で発売された(1993年)平成5年5月5日記念乗車券

 

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京成で発売された(1996年)平成8年8月8日記念乗車券

 

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東武で発売された(1996年)平成8年8月8日記念乗車券

 

※相鉄で発売されました数字並び日付記念きっぷ(1993年)平成5年5月5日記念入場券がこちらの記事で公開しております。

 

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北総で発売された2010年10月10日記念乗車券

 

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北総で発売された2011年11月11日記念乗車券

 

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江ノ電で発売された(1996年)平成8年8月8日記念入場券セット(一部分を公開)

 

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御岳登山鉄道(東京都青梅市にある御岳山のケーブルカー)で発売された(1999年)平成11年11月11日記念乗車券

 

きっぷ類は発売時に必ず日付が入ります。数字が並ぶなど特別な日ということで発売された記念きっぷ類になるかと思います。

 

数字並び日付記念きっぷは平成時代に多く発売されましたが、2000年以降になりますと一時期ほとんど発売がなくなりました。数字的に並ぶ日付がなくなってきたことや、磁気プリペイドカード全盛からICカードの登場もあったかと思います。それでも東急のように(2010年)平成22年2月22日であったり、西武や北総のように西暦の下2桁で数字並びという記念きっぷ発売も行われました。また数字並びの他連続する数字の並び日付でも発売されることがあり(例えば3.4.5など)、弊ブログの過去記事で西武が(2000年)平成12年3月4日という日付で発売した記念乗車券が公開されています。(こちらの記事になります)

 

そして現在、令和の時代になって数字並び日付記念きっぷを復活させ、発売する社局があります。弊ブログにおきましても公開しているアイテムがありますので、ご覧いただけますと幸いです。

 

付録.ミレニアム

自分もこれまで生きてきまして、この間で1000年に一度のミレニアムを経験しました。1999年から2000年に移り変わるという時代の転換となったわけですが、この当時はコンピュータ2000年問題(年月を西暦の下2桁で判断するROM・ソフト等があったことから、2000年になり下2桁が00となることでエラー等不具合の発生が危惧された)により一部では緊張の面で迎えた方もいらしたかと思います。

1000年に一度のミレニアムにおいても記念きっぷを発売した社局があります。自分の手元には京王及び西武で発売したミレニアム記念きっぷがありますので、本記事で公開いたします。

 

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京王で発売された、1999年12月31日/2000年1月1日記念入場券

 

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西武で発売された、ミレニアム記念乗車券

 

ということで、これまで未公開であった数字並び日付などの記念きっぷ類を今回公開いたしました。ついつい購入してしまうアイテム、かつてないボリュームとなった記事になりますが、本記事でその当時を思い出していただけますと幸いです。

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2011年11月 ありがとう!京王井の頭線3000系

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    2011年12月、約49年にもわたり京王井の頭線で活躍してきた3000系、レインボーカラーに彩られ井の頭線のイメージを確立したこの車両も、ついに終焉となりました。最後の編成となったのはライトブルーの3028F、この編成は1987年に入線し活躍してきました。 末期には朝のラッシュ時間帯に運よく富士見ヶ丘~渋谷の1往復の運用にしか就かなくなってしまった3000系、2011年11月には「さよなら運転」として日曜日の昼間に井の頭線全線で運転され、最後の走りを披露しました。また11月20日には富士見ヶ丘車両基地において「ありがとう3000系フェスタ」も開催され、事前申込制であったこのイベントにも参加して、最後の姿を見てきました。井の頭線沿線で生まれ育ち、それこそこの車両の活躍をみて育ったと自負する私にとって、感慨深い月になった2011年11月、3000系最後の姿をぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。

中央線201系

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    JR中央線で約30年にもわたり活躍した201系、特に多摩地域においては、長きにわたり親しまれた車両で、私も小・中学生時代は遠足で、学生時代は通学で、そして社会人になってからも通勤などで利用したなじみ深い車両でした。時の国鉄が「省エネ電車」として中央線に導入された201系。そしてほとんどの車両が中央線から離れることなく、この路線で「オレンジバーミリオン」の外装で生涯を終えました。すでに引退して時が過ぎましたが、私が撮影した201系の思い出として、どうぞご覧下さい。

2002年100周年を迎えた江ノ電

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    2001年12月に初めてデジカメを購入して、翌年から1年間通った路線があります。藤沢から鎌倉を結ぶご存知江ノ電です。この年は江ノ電が開業して100周年という節目の年で、各車両にステッカーなどが付いています。また世代交代もあった年です。 自分の思い出アルバムの中から公開いたします。どうぞご覧下さい。

惜別 名鉄岐阜600V線区

  • 2005032101
    2005年3月31日、惜しまれつつも廃止を迎えた名鉄岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線の総称「岐阜600V線区」。 私が初めて訪れたのは、1999年の夏のことでした。名古屋本線で新岐阜に着くと、駅前に停車していた電車に乗り、車の洪水の中を抜け、のどかな風景の中を走っていきました。
    その後2001年2月、そして2005年と何度か訪れたのですが、ついにこれら路線も命運が尽きてしまいました。そこで、名鉄岐阜600V線区で活躍していた古豪から最新鋭車まで、個性豊かな車両たちへの思い出をつづり、このアルバムを作成しました。
    このアルバムでは、2001年9月30日の運行をもって廃止となった谷汲線・揖斐線(黒野~本揖斐)のモ750も登場しています。いずれにしましても、今では思い出になってしまった、名鉄岐阜600V線区へのレクイエムです。 どうぞご覧下さい。

    お断り>
    今回のアルバムは、一部ポジプリントからスキャンしたもの、あるいは携帯電話内蔵カメラで撮影した画像も含まれています。特に1999年・2001年撮影のものはすべてポジプリントからのスキャンになります。つきましては画質にやや難があるものがあります。ご了承ください。