【開設10周年コラム_1 特別編】記念きっぷ類が発売される事由 特別編 奉祝 皇室慶事記念
記念きっぷが発売される事由、さらには皇室の慶事において記念きっぷが発売されることがあります 。
皇室、我が国では天皇家と表されます。現行憲法においては「国民の象徴」として規定されており、天皇陛下を中心とした皇族方は日本国民より敬愛され、内外においても我が国日本の象徴とされている方々になります。
皇室において祝い事があった際に、記念きっぷが全国的に発売されることが多くあります。自分の手元には出身地である京王発売のものが中心になりますが、皇室慶事において発売されました記念きっぷを蒐集しておりますので、今回特別編として公開いたします。
・昭和61年(1986年) 天皇陛下御在位六十年記念
※当時の国鉄で発売されました天皇陛下御在位六十年記念きっぷはこちらの記事で公開しております。
京王発売 天皇陛下御在位六十年記念乗車券
昭和時代の天皇であった裕仁帝が天皇に即位してから御在位六十年を 昭和61年(1986年)に迎え、同年の天皇誕生日に国家行事として記念式典が開催されました。
これを記念して当時の国鉄をはじめとした鉄道会社・局で記念きっぷの発売がありました。本記事では京王発売のものを公開しております。京王ではこの時代の天皇に関する行事を絵であしらった冊子状の記念乗車券として発売されました。また化粧袋にはこの時代の京王の代表的車両(京王線6000系・井の頭線3000系)があしらわれています。
・平成2年(1990年) 天皇陛下御即位記念
京王発売 天皇陛下御即位記念記念乗車券
平成2年(1990年)、現在では上皇になられた昭仁親王が天皇に即位し、即位の礼の式典が開催されたことから発売されました記念きっぷになります。弊ブログでは京王発売分を公開しておりますが、全国的に多くの社局で記念きっぷの発売がありました。
昭和時代の終わり昭和63年(1988年)9月に入り、当時の天皇陛下は容体が悪化し懸命な治療が施されました。この時期夜のTV等では毎日天皇の容体を伝えるニュース速報が流れるといった状況でした。
そして1989年・昭和64年の正月元旦を迎えられたのもつかの間、昭和64年(1989年)1月7日に天皇崩御、64年を数えた昭和時代は終わりを告げることになりました。この日国内いたるところで半旗が掲げられ自粛ムードとなった中、時の内閣官房長官より新しい元号として「平成」が公表され、翌1月8日からは平成元年となって新たな時代を迎えることになります。その後も葬儀に当たる大喪の礼が執り行われ、いわゆる喪に服すという状況になりました。そして平成2年になり喪が明けたことになったことから、平成時代に天皇陛下になられた昭仁親王の即位の礼が執り行われ、新たな天皇陛下に即位なされたという慶事において国内外に天皇に即位したことを明らかにしました。
この式典をもって、本格的に平成時代に入ったことになります。
・平成5年(1993年)皇太子殿下御成婚記念
京王発売 皇太子殿下御成婚記念乗車券
平成5年(1993年)の皇太子殿下御成婚記念乗車券は、他に東急・JR四国発売のものを蒐集しております。
東急発売 皇太子殿下御成婚記念乗車券
JR四国発売 皇太子殿下御成婚記念乗車券
平成5年(1993年)、この時代の皇太子で現在令和における天皇陛下になられた徳仁親王殿下が、小和田雅子様とご結婚されることになり、この時も結婚の儀の行事が開催され、全国各鉄道会社・局において記念きっぷの発売がありました。ここに京王・東急そしてJR四国で発売されました皇太子殿下御成婚記念乗車券を公開しました。JR四国発売分については譲り受けたもので、この時代首都圏において新宿の京王百貨店の商品券サロンでJR四国発売の記念きっぷやオレンジカードを取り扱っていたこともあり、この記念乗車券は長年京王百貨店の袋に入れられて保管されていました。
平成31年(2019年)、天皇陛下であられた昭仁帝は譲位し、皇太子であられた徳仁親王が天皇に即位し令和と元号が改められました。このときも天皇陛下御即位記念乗車券が各社で発売され、自分が蒐集しましたものにつきまして弊ブログにて公開しております。(こちらになります。)
皇室の慶事にて発売されました記念きっぷを公開しました。弊ブログでは、これまで公開する機会を逸していたアイテムになりますが、今回コラム記事として特別編として公開することができました。皇室慶事の記念きっぷは奉祝ということで、記念きっぷの柄は鳳凰や鶴・富士山など日本を象徴する縁起の良いとされる絵が使用されることが多いように感じます。
いかがだったでしょうか、記念きっぷが発売される事由につきましてこれまで記述してきました。こうしてみますと、各発行者局での出来事にとどまらず、我が国の歴史上の出来事でも記念きっぷ類が発売されることがわかるかと思います。これから記念きっぷ類はどのように推移していくのか、次のコラムで自分の見解を記述したいと思います。
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