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2025.06.23

【開設10周年コラム_2】記念きっぷ類のこれから

開設10周年を迎える弊ブログ、記念きっぷ類に関するコラム記事を連載しております。前回は記念きっぷ類が発売される事由について掲載いたしましたが、この記事では、今後記念きっぷ類はどうなるのかについて、自分の私的な見解となりますが、述べていきたいと思います。

 

まず結論から先に申しますと、今後廃れる方向に進んでいくであろう、と思われます。

 

その理由としましては、記念きっぷ類発売に際しての人員の手配が今後難しくなっていく、と思われるからになります。

 

昨今の働き手不足の波は、鉄道業界においても例外ではないと感じます。いわゆるコロナからの回復があるとはいえ、コロナ前までの需要には完全に戻りきらないという状況もある中、少子高齢化といった流れの中でかつ、働き方改革といった時代の波が鉄道業界にも押し寄せてきており、職員の確保が難しくなってきている実情があるのではないかと考えます。すでにJRにおいては窓口を閉鎖・削減は進んでおり、私鉄においても遠隔システム導入などで無人化が行われている実情もあります。

人が減ってきている中において、また窓口のみならず特設発売所を設ける方法において、それに向けられる労力の余裕はなくなってきているというのが実情ではないかと思います。(特設発売所を設ける方法の場合、販売する職員の他列を整理する方や案内する人も必要となるため、さらに多くの人手が必要で、場合によっては他駅・他部署からの応援も必要になるのではと思われます。)
 

また、昨今の乗車券システムの進化により自動改札機・自動券売機や指定席券売機などの機械化やICカードが普及し、今後は磁気券は廃止し二次元バーコードによる券やWebチケット、さらには一部私鉄において導入が始まっているクレジットカードによるタッチ決済による乗車サービスも始まっています。これら導入により駅も大きく変わり、一方でこれら売り上げなどのデーターもオンラインで即座にサーバーなどに記録されるシステムが導入されてきており、今後鉄道でもキャッシュレス・チケットレスという方向に進んでいくことは間違いないかと思います。そんな中で昨今ではWeb販売も導入されてきてはいますが、実質手売り・現金払いによる旧態の販売方法となる記念きっぷ類が、今の件数で推移していくとは思えません。

記念きっぷとは言いましても、実際は有価証券の扱いであり在庫管理は厳重に行われていると思われ、販売後の売り上げの現金の処理等も含めますと、今後積極的に記念きっぷ類を発売していくのかという点に疑問を感じます。

 

以上の点から「記念きっぷ類は部数を多く売ればそれだけ収入になる」という考えは昔の職員が多くいた国鉄時代の話で、今の時代では発売してもその分の労力で費やしてしまい収入増には結びつきにくい、ということが言えるのではないかと思います。

 

ところで、JR東日本では先日のリリースで「これまでの支社制から細分化して営業本部制として、さらにきめ細かく地域に密着し即応できる体制にする」旨の発表がありました。営業本部制になることで、小回りが利くようになって記念きっぷ類の発売件数が増えるのでは、ということも考えられなくはないのかもしれません。しかし、先に記述した内容と合わせて以下に記述する理由から、その可能性は低いと考えます。

 

記念きっぷ類の発売が廃れるという方向に向かうと述べましたが、記念きっぷ類に代わるものとして近年いろいろなグッズが発売されるようになりました。代表的なものとしては「クリアファイル」や「アクリルスタンド」「タオルハンカチ」、さらには昔からある「キーホルダー」や「筆記具」「ステッカー」などといったものがあげられます。また、沿線地域とコラボレーションしたオリジナルの名産品なども最近増えてきています。これらグッズは今ではコンビニエンスストアとなった駅構内の店舗で発売されることが多くあり、今後もこの傾向は強まると思われます。

この流れで記念きっぷが残るとした場合、それはきっぷの形をしたグッズとして乗車券等の効力を持たない「記念券」というものになるかと思われます。いずれにしても、必ず駅で発売しなければならないものではない、というものに変わっていくのではないかと思います。

 

いかがだったでしょうか。

蒐集鉄という趣味の自分が、記念きっぷ類の未来を考えた結果「廃れる方向」と結論付けてしまうのは、身も蓋もないことであると思います。しかし、鉄道に限らず今後未来を予測した場合、このような結論になるのではないかと感じます。

間もなく、弊ブログは開設10周年を迎えます。自分も遂にアラフィフを超えてしまいました。今後も自分が続く限り、蒐集鉄として記念きっぷ類を買い求めることは続くことになると思います。鉄道が歩んできて迎えた今日と「明日のDESIGN。」へ、記念きっぷ類でつなぐ弊ブログを今後もよろしくお願いいたします。

 

※本記事記載の内容は、あくまで私Kaz-Tの個人的な見解であることに御留意をお願いいたします。

2025.06.20

【開設10周年コラム_1 特別編】記念きっぷ類が発売される事由 特別編 奉祝 皇室慶事記念

記念きっぷが発売される事由、さらには皇室の慶事において記念きっぷが発売されることがあります 。

 

皇室、我が国では天皇家と表されます。現行憲法においては「国民の象徴」として規定されており、天皇陛下を中心とした皇族方は日本国民より敬愛され、内外においても我が国日本の象徴とされている方々になります。

皇室において祝い事があった際に、記念きっぷが全国的に発売されることが多くあります。自分の手元には出身地である京王発売のものが中心になりますが、皇室慶事において発売されました記念きっぷを蒐集しておりますので、今回特別編として公開いたします。

 

 

・昭和61年(1986年) 天皇陛下御在位六十年記念

 

※当時の国鉄で発売されました天皇陛下御在位六十年記念きっぷはこちらの記事で公開しております。

 

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京王発売 天皇陛下御在位六十年記念乗車券

 

昭和時代の天皇であった裕仁帝が天皇に即位してから御在位六十年を 昭和61年(1986年)に迎え、同年の天皇誕生日に国家行事として記念式典が開催されました。
これを記念して当時の国鉄をはじめとした鉄道会社・局で記念きっぷの発売がありました。本記事では京王発売のものを公開しております。京王ではこの時代の天皇に関する行事を絵であしらった冊子状の記念乗車券として発売されました。また化粧袋にはこの時代の京王の代表的車両(京王線6000系・井の頭線3000系)があしらわれています。

 

 

・平成2年(1990年) 天皇陛下御即位記念

 

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京王発売 天皇陛下御即位記念記念乗車券

 

平成2年(1990年)、現在では上皇になられた昭仁親王が天皇に即位し、即位の礼の式典が開催されたことから発売されました記念きっぷになります。弊ブログでは京王発売分を公開しておりますが、全国的に多くの社局で記念きっぷの発売がありました。

 

昭和時代の終わり昭和63年(1988年)9月に入り、当時の天皇陛下は容体が悪化し懸命な治療が施されました。この時期夜のTV等では毎日天皇の容体を伝えるニュース速報が流れるといった状況でした。

そして1989年・昭和64年の正月元旦を迎えられたのもつかの間、昭和64年(1989年)1月7日に天皇崩御、64年を数えた昭和時代は終わりを告げることになりました。この日国内いたるところで半旗が掲げられ自粛ムードとなった中、時の内閣官房長官より新しい元号として「平成」が公表され、翌1月8日からは平成元年となって新たな時代を迎えることになります。その後も葬儀に当たる大喪の礼が執り行われ、いわゆる喪に服すという状況になりました。そして平成2年になり喪が明けたことになったことから、平成時代に天皇陛下になられた昭仁親王の即位の礼が執り行われ、新たな天皇陛下に即位なされたという慶事において国内外に天皇に即位したことを明らかにしました。

この式典をもって、本格的に平成時代に入ったことになります。

 

 

・平成5年(1993年)皇太子殿下御成婚記念

 

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京王発売 皇太子殿下御成婚記念乗車券

 

平成5年(1993年)の皇太子殿下御成婚記念乗車券は、他に東急・JR四国発売のものを蒐集しております。

 

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東急発売 皇太子殿下御成婚記念乗車券

 

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JR四国発売 皇太子殿下御成婚記念乗車券

 

平成5年(1993年)、この時代の皇太子で現在令和における天皇陛下になられた徳仁親王殿下が、小和田雅子様とご結婚されることになり、この時も結婚の儀の行事が開催され、全国各鉄道会社・局において記念きっぷの発売がありました。ここに京王・東急そしてJR四国で発売されました皇太子殿下御成婚記念乗車券を公開しました。JR四国発売分については譲り受けたもので、この時代首都圏において新宿の京王百貨店の商品券サロンでJR四国発売の記念きっぷやオレンジカードを取り扱っていたこともあり、この記念乗車券は長年京王百貨店の袋に入れられて保管されていました。

 

 

平成31年(2019年)、天皇陛下であられた昭仁帝は譲位し、皇太子であられた徳仁親王が天皇に即位し令和と元号が改められました。このときも天皇陛下御即位記念乗車券が各社で発売され、自分が蒐集しましたものにつきまして弊ブログにて公開しております。(こちらになります。)

 

 

皇室の慶事にて発売されました記念きっぷを公開しました。弊ブログでは、これまで公開する機会を逸していたアイテムになりますが、今回コラム記事として特別編として公開することができました。皇室慶事の記念きっぷは奉祝ということで、記念きっぷの柄は鳳凰や鶴・富士山など日本を象徴する縁起の良いとされる絵が使用されることが多いように感じます。

 

 

いかがだったでしょうか、記念きっぷが発売される事由につきましてこれまで記述してきました。こうしてみますと、各発行者局での出来事にとどまらず、我が国の歴史上の出来事でも記念きっぷ類が発売されることがわかるかと思います。これから記念きっぷ類はどのように推移していくのか、次のコラムで自分の見解を記述したいと思います。

2025.06.17

【開設10周年コラム_1 続編】続・記念きっぷ類が発売される事由

先の記事では、記念きっぷ類が発売される主な事由について列記いたしました。その記事において「その他」に括られる事由であるのかもしれませんが、その中でも特にこの事由ではというものにつきまして、本記事で記述したいと思います。

 

14.数字並び日付

記念きっぷブームに沸いていた1980年5月5日、当時の国鉄鶴見駅で発売されました記念きっぷが話題となりました。

この日は和暦で表記しますと昭和55年5月5日と「5」が並ぶ日付であり鶴見から出発する鶴見線に昭和という駅があることから、それを記念して昭和駅からの乗車券を綴った記念きっぷの発売がありました。(鶴見線昭和駅は無人駅ですので、鶴見線を管理している鶴見駅で発売されたようです。)この件は自分の手元に実物がなく断片的な情報から記載していることをご了承ください。この日は他社・箇所でも同様の記念きっぷの発売があったようです。

 

数字並び日付記念きっぷはその後平成という時代になって、1990年頃から2000年頃まで各社で毎年のように多くの社局で発売されました。最初のころは常備されている硬券乗車券あるいは入場券に台紙をセットして発売するスタイルが多かったのですが、その後は短冊形のセットや硬券セット、また硬券でもD型硬券でイラスト等をあしらった様式で発売されることが多くなりました。

ここで、自分が蒐集してきた数字並び日付の記念きっぷ類について、ブログ開設10周年の佳節としまして公開いたします。

 

平成の始め、自分は高校生でした。そこで当時の最寄り路線であった京王で発売されましたものから公開します。

 

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京王で発売された(1990年)平成2年2月22日記念乗車券

 

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京王で発売された(1991年)平成3年3月3日記念乗車券

 

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京王では(1993年)平成5年5月5日からは記念入場券になった。(1993年)平成5年5月5日記念入場券・(1994年)平成6年6月6日記念入場券・(1995年)平成7年7月7日記念入場券・(1996年)平成8年8月8日記念入場券

 

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京王の(1997年)平成9年9月9日記念入場券からはイラスト入りD型硬券入場券になった。(1997年)平成9年9月9日記念入場券は「菊」・(1998年)平成10年10月10日は高尾山の昆虫・(1999年)平成11年11月11日記念入場券は高尾山の鳥があしらわれ、その絵は発売駅により異なっていた。また全駅セットの発売もあったと記憶しています。

 

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さらに京王では渋谷駅で、テレホンカードとセットになった(1997年)平成9年9月9日記念入場券の発売もあった。

 

続いて小田急を見てみましょう。

 

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小田急で発売された数字並び記念入場券(1992年)平成4年4月4日記念から(1997年)平成9年9月9日記念

 

小田急では常備硬券入場券にカードサイズのオリジナルの台紙をつけての発売でした。

 

そしてJR東日本では主に新宿駅を中心に数字並び日付記念きっぷの発売がありました。

 

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JR新宿駅で発売された(1990年)平成2年2月22日記念入場券(D型硬券2種類 モハ31及び251系)・(1992年)平成4年4月4日記念乗車券(短冊形 東京都庁)

 

なお、JR新宿駅発売(1991年)平成3年3月3日記念乗車券はこちらの記事で公開しております。

 

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JR新宿駅で発売された(1993年)平成5年5月5日記念乗車券(D51 498とEF55 1・乗車券は軟券)

 

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平成5年5月5日記念乗車券は見る角度により新幹線高速試験車「STAR 21」が現れる

 

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(1994年)平成6年6月6日記念乗車券・(1995年)平成7年7月7日記念乗車券は、新宿駅の他渋谷駅・中野駅でも発売された。

 

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JR東日本松戸地区で発売された(1995年)平成7年7月7日記念乗車券

 

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JR東日本千葉支社で発売された(1995年)平成7年7月7日記念乗車券

 

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新宿駅で発売された(1996年)平成8年8月8日記念乗車券

 

続いて当時の営団を見てみましょう。

 

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当時の営団地下鉄で発売された平成5年5月5日記念乗車券

 

続いて東急を見てみましょう。

 

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東急で発売された(1993年)平成5年5月5日記念「よろこびきっぷ」東横線セット 他路線のセットもあったかは不明

 

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東急で発売された(1996年)平成8年8月8日記念入場券

 

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(1996年)平成8年8月8日で東急では、当時一部駅で発売されていた「来駅記念入場券」をセットにした平成8年8月8日記念入場券の発売もあった。

 

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東急で発売された(1999年)平成11年11月11日記念入場券

 

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東急で発売された(2010年)平成22年2月22日記念入場券

 

続いて西武を見てみましょう。

 

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西武で発売された平成5年5月5日記念入場券

 

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西武で発売された(1995年)平成7年7月7日記念入場券

 

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西武で発売された2010年10月10日記念乗車券(西暦の下2桁で10が並ぶ)

 

この他にも各社で発売されました数字並び記念きっぷがありますので、以下公開いたします。

 

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京急で発売された日付並び記念入場券 特製の台紙にセットされた硬券入場券で発売

(1995年)平成7年7月7日(2種)・(1997年)平成9年9月9日・(1998年)平成10年10月10日・(1999年)平成11年11月11日

 

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京成で発売された(1993年)平成5年5月5日記念乗車券

 

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京成で発売された(1996年)平成8年8月8日記念乗車券

 

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東武で発売された(1996年)平成8年8月8日記念乗車券

 

※相鉄で発売されました数字並び日付記念きっぷ(1993年)平成5年5月5日記念入場券がこちらの記事で公開しております。

 

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北総で発売された2010年10月10日記念乗車券

 

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北総で発売された2011年11月11日記念乗車券

 

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江ノ電で発売された(1996年)平成8年8月8日記念入場券セット(一部分を公開)

 

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御岳登山鉄道(東京都青梅市にある御岳山のケーブルカー)で発売された(1999年)平成11年11月11日記念乗車券

 

きっぷ類は発売時に必ず日付が入ります。数字が並ぶなど特別な日ということで発売された記念きっぷ類になるかと思います。

 

数字並び日付記念きっぷは平成時代に多く発売されましたが、2000年以降になりますと一時期ほとんど発売がなくなりました。数字的に並ぶ日付がなくなってきたことや、磁気プリペイドカード全盛からICカードの登場もあったかと思います。それでも東急のように(2010年)平成22年2月22日であったり、西武や北総のように西暦の下2桁で数字並びという記念きっぷ発売も行われました。また数字並びの他連続する数字の並び日付でも発売されることがあり(例えば3.4.5など)、弊ブログの過去記事で西武が(2000年)平成12年3月4日という日付で発売した記念乗車券が公開されています。(こちらの記事になります)

 

そして現在、令和の時代になって数字並び日付記念きっぷを復活させ、発売する社局があります。弊ブログにおきましても公開しているアイテムがありますので、ご覧いただけますと幸いです。

 

付録.ミレニアム

自分もこれまで生きてきまして、この間で1000年に一度のミレニアムを経験しました。1999年から2000年に移り変わるという時代の転換となったわけですが、この当時はコンピュータ2000年問題(年月を西暦の下2桁で判断するROM・ソフト等があったことから、2000年になり下2桁が00となることでエラー等不具合の発生が危惧された)により一部では緊張の面で迎えた方もいらしたかと思います。

1000年に一度のミレニアムにおいても記念きっぷを発売した社局があります。自分の手元には京王及び西武で発売したミレニアム記念きっぷがありますので、本記事で公開いたします。

 

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京王で発売された、1999年12月31日/2000年1月1日記念入場券

 

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西武で発売された、ミレニアム記念乗車券

 

ということで、これまで未公開であった数字並び日付などの記念きっぷ類を今回公開いたしました。ついつい購入してしまうアイテム、かつてないボリュームとなった記事になりますが、本記事でその当時を思い出していただけますと幸いです。

2025.06.14

【開設10周年コラム_1】記念きっぷ類が発売される事由

弊ブログ開設から間もなく10年を迎えます。自分の人生でこれまで鉄道マニアとして、その中でも「蒐集鉄」として各社で発売されました記念きっぷ類を入手して、これまでコレクションしてきました。その多くを弊ブログにて公開しております。

さて、これら記念きっぷ類についてですが、どのような時に発売されるのか、これまで蒐集してきましたアイテムから、その傾向が見られますのでこのほどまとめてみました。

 

1.路線開業(新規開業路線など)

新しく路線が開業した場合、また運営事業者の移管(かつての国鉄ローカル線が第三セクター会社に転換)などといったときに、記念きっぷ類が発売されることが多く、早速乗車するのに合わせて購入することはよくあります。実質その路線の歴史の始まりを示すアイテムになります。

 

2.新駅開業

既開業路線であっても、のちに利便性の向上や開発などにより新駅が開業します。その駅開業が街の歴史やその路線に刻まれる歴史を示すアイテムになります。

 

3.駅名変更

開業した駅でも、所在地の市町村合併や新たな施設開業に伴う最寄駅として、あるいは地元からの要望などで駅名を変更することがあり、新旧駅名を綴った記念きっぷ類が発売されることがあります。これもその駅と街そしてその路線に刻まれる歴史を示すアイテムになります。

 

4.駅改良・立体化

駅の開業により街は大きく変わりますが、利用客が増えてきた・あるいは駅ビル開発等により駅舎を改築することがあります。また、都市部では線路が街の分断につながって踏切などで交通渋滞の問題が生じてくることから、高架化や地下化が行われ駅の姿が大きく変わります。このような事例でも記念きっぷ類が発売されることがあります。これもその駅と街に刻まれる歴史を示すアイテムになります。

 

5.ダイヤ改正(新列車運転開始・直通運転開始などを含む)

鉄道の歴史において、その時代に合わてダイヤ改正は幾度も行われました。新路線開業や新駅開業などが絡むことも多くあり、一方で新しい運行系統や直通運転開始などもこの中に含まれると思われます。一方で親しまれた列車の廃止もあります。いずれにしましても時代の転換を示すアイテムとなります。

 

6.新型車両運転開始

その路線において新型車両が登場するとなりますと注目を集めることになります。これが特急用など花形車両となりますとさらに注目が集まります。新型車デビューにおいても記念きっぷ類が発売されることが多く、デビューした新型車に早速乗車した際に買い求めることはよくあることです。その路線の新たな時代の始まりを告げ、のちに刻まれる歴史を示すアイテムになります。

 

7.ブルーリボン賞・ローレル賞受賞

毎年各地でデビューを迎える新型車、それら車両の中で優れた車両を顕彰するものがいくつかあります。その代表的なものが鉄道友の会が毎年選定する「ブルーリボン賞」「ローレル賞」であり、前年に営業運転を開始した車両から鉄道友の会会員が投票でNo.1の車両に贈られるのが「ブルーリボン賞」、特に優れていると認められた車両に贈られるのが「ローレル賞」となります。この賞に輝きますと、その車両の勲章となるだけでなく保有している各社においても歴史に残ることとなります。これら受賞に際して記念きっぷ類が発売されることは多々あります。弊ブログでは「ブルーリボン賞」「ローレル賞」受賞記念で発売されましたアイテムをカテゴリー化しておりますので、参照いただけますと幸いです。

 

8.引退

脚光を浴びてデビューした車両、やがて主力車両して、あるいはその社局のフラッグシップを担って活躍することになりますが、年月が流れ後継の車両が登場するに及びますと、引退を迎えることになります。引退においても記念きっぷが発売されることがよくあります。その車両の引退はその路線における一つの時代の終わりを告げることになります。これも逆らうことができない世の定めであるかと思います。

 

9.路線廃止

我が国に鉄道が開業して150年以上が過ぎました。この間路線の延伸が行われ路線網を築きあげてきましたが、その後の時代の変化などで残念ながら命運尽きて廃止となってしまった路線も数多くあります。自分の人生においてもその路線の最後に発売された記念きっぷ類を入手していることがあり、弊ブログ内でも公開されております。まさにその路線の最期という歴史をその地域とともに刻むことになるアイテムとなります。

 

10.周年・佳節

毎月どこかしらで発売がある記念きっぷ類、それらが発行される事由として最も多いのが周年記念と呼ばれるものになるかと思います。佳節を記念して発売されるもので、10年周期で発売されることが多いかと思います。その社局・路線・車両・列車の佳節ということで、これまで歩んできた歴史を振り返ることになるアイテムとなります。この趣味をやっていますと周年記念というアイテムの発売を見て、振り返ってみますとそれらのデビュー時のアイテムがあったりするなど、その分自分も齢を重ねてしまったなと感ずることになるアイテムになります。

 

11.イベント

本年2025年は、現在大阪・夢洲で関西万博が開催されています。万博は特に大イベントとなりますが、それ以外でも沿線地域での例大祭等も含めたイベント開催、あるいは自社の車両基地などの公開や撮影会などのイベント開催、特別列車運転(SLなど普段は運転されない列車など)で記念きっぷ類が発売されることがあります。

 

12.鉄道の日

10月14日は、わが国で初めて鉄道が開業した日ということで「鉄道の日」として、全国各地でイベントの開催があり鉄道の日記念で記念きっぷ類の発売を行う会社があります。かつて磁気プリペイドカード全盛の時代ですと大手私鉄でも毎年のように発売されていましたが、近年では地方私鉄で発売することが多いようです。この時期は鉄道の日イベントとして各地方の運輸局主催でイベントが開催されることが多く、その会場でも発売されることも多いものになります。

 

13.その他

過去には観光記念や正月の初詣記念、私鉄等で在籍車両数達成(突破)記念、駅や車両などのシリーズ物など、いろいろな事由により記念きっぷ類の発売がありました。沿線施設等の開業や佳節でも発売されることがあり、そして最近結構多いのが、映画やTV番組・アニメキャラクターやアイドルタレント、さらには沿線地域のプロスポーツチームなどとのタイアップで記念きっぷ類が発売されることがあります。特にキャラクター等のタイアップ関連では自分は蒐集の対象としないことが多いため、弊ブログで記事となることも少ないのですが、記念きっぷ類が発売される理由になっています。

 

以上、記念きっぷ類が発売される理由について列記してみました。こうしてみますと、記念きっぷ類はやはりその鉄道会社・路線の歴史を伝えるものになるのかなと感じる次第です。

といいつつ、ここには挙げていない理由で記念きっぷ類が発売されることがあります。これは続編にて取り上げたいと思います。

2025.06.09

【クラウドファンディング】(一社)CARB「ステンプラカー保存会」 解体目前の京王井の頭線3000系を再び首都圏へ。北陸発・帰還の旅 ご協力のお願い

間もなく開設10周年を迎える弊ブログ、上記タイトルバーと合わせてこのような記事をアップしておりますことをお許しください。けれども自分がなぜこのような記事を作成し公開したか、本記事を最後までご覧いただけますと幸いです。

 

(一社)CARB「ステンプラカー保存会」 解体目前の京王井の頭線3000系を再び首都圏へ。北陸発・帰還の旅

 

現在READYFORサイトにおきまして、一般社団法人CARB殿が「ステンプラカー保存会」を立ち上げ、上記のプロジェクト実現に向けてクラウドファンディングが行われております。趣旨としましては、先日運行を終了した北陸鉄道浅野川線で最後の元京王井の頭線3000系であった8000系8801-8811編成のうち北鉄金沢方の8811(元京王3000系3701号車)を保存のため、CARB殿が茨城県土浦市に車両を保存・修復を行うために整備した施設「首都圏電車区」までの輸送を実現するために、その費用をクラウドファンディングで募集しているという内容です。私もこのプロジェクトに賛同するとともに、少ない金額ではありますがクラウドファンディングに協力しました。そしてこのような取り組みが行われていることを一人でも多くの方に知ってもらいたく、このような記事を作成した次第です。

 

CARB殿は以前山梨県の企業に保存され解体が決まった富士急5700形(元小田急2200形)及び、千葉県の銚子電鉄で運行されやはり解体とされていたデハ1002(元営団銀座線・丸ノ内線方南町支線2000形2040号車)の救出をクラウドファンディングで行い、現在「首都圏電車区」において、保存に向けて修復等を行っています。

今回北陸鉄道8811号車(元京王3000系3701号車)を首都圏電車区へ輸送を実現するための目標額は、880万1千円を2025年7月31日23:00までに達成させなければならないという大変厳しいものになっています。石川県から首都圏まで車両を輸送するとした場合、これだけの金額がなければ運ぶことはできないということになります。現在北陸鉄道では解体を止めている状況であり、このプロジェクトの目標が達成できなければそのまま解体という道をたどることになります。

 

本プロジェクトの意義及び詳細につきましては、READYFOR(一社)CARB「ステンプラカー保存会」のサイトをご覧ください。

 

今回「ステンプラカー保存会」が保存に向けて取り組みを行っている車両は京王時代は第1編成の吉祥寺方先頭車であったクハ3701号車になります。145両が製造された京王3000系、そのトップナンバー編成でありこの編成と次の第2編成は挟幅・片開きの車体という特徴があり、各地に譲渡された京王3000系でも北陸鉄道浅野川線にしか譲渡されなかったタイプの車両になります。オールステンレスの車体に前面を強化プラスチックで着色成型されたパーツを取り付け、カラフルなスタイルで活躍した京王3000系、第3回の鉄道友の会ローレル賞受賞車両でもあります。

 

私がこのプロジェクトに賛同しました理由ですが、自分は京王井の頭線沿線で生まれ育ちました。子供のころからの鉄道マニアでありまして、いわゆる「乗り鉄」であるとともに、本ブログに公開しておりますとおり記念きっぷ類を集める「蒐集鉄」でもあります。その原点であったのが京王井の頭線で活躍しこの路線の顔であった3000系であり、その思い出はここには書き尽くすことができないくらいたくさんあります。

京王3000系を井の頭線で、そして各地へ譲渡されてからもかの地を訪れその活躍の姿を見てきた自分にとりまして、元京王3000系3701である北陸鉄道8801号車を保存したいと手を挙げた一般社団法人CARB殿には敬意を表するところであります。そしてどうか、首都圏電車区への輸送が叶うことを願わずにはいられません。

 

本記事をご覧になりました皆様、私がこのプロジェクトに賛同し協力しました理由についてご理解いただけましたでしょうか。本記事をご覧いただきまして、「ステンプラカー保存会」の取り組みに賛同いただけるようでしたら、クラウドファンディングにご協力いただけますでしょうか。

ぜひ、(一社)CARB「ステンプラカー保存会」 解体目前の京王井の頭線3000系を再び首都圏へ。北陸発・帰還の旅プロジェクト実現にむけまして、お力添えをお願いいたします。

 

 

弊ブログにおきましては、過去記事におきまして京王井の頭線3000系および北陸鉄道8000系にまつわるアイテムを多く公開しております。以下リンクしておりますので、併せてご覧いただけますと幸いです。

 

0035.【京王】3000系入線20周年記念乗車券

0036.【京王】3000系引退記念乗車券

0240.【京王】井の頭線急行運転10周年記念乗車券

0241.【京王】井の頭線急行運転開始15周年記念乗車券

0708.【京王】井の頭線急行運転30周年記念パスネット

0902.【京王】京王線開業90周年 井の頭線開業70周年記念 オリジナルパスネット 京王のあゆみと共に Vol.5

0929.【京王】井の頭恩賜公園100周年記念乗車券

1430.【京王】井の頭線急行運転50周年記念乗車券

1514.【京王】井の頭線開業90周年記念乗車券

1519.【JR東日本・東急・東京メトロ・京王】ハチ公生誕100年記念入場券・乗車券

 

0116.【北陸鉄道】浅野川線・8000系車両運行開始記念乗車券

0429.【北陸鉄道】北陸鉄道浅野川線(北鉄金沢駅)移設地下化工事完成記念きっぷ

1468.【北陸鉄道・富士山麓電鉄】浅野川線8802+8812号×富士急行線1001号編成 リバイバル塗装コラボ入場券セット

1508.【北陸鉄道】浅野川線8801+8811号 復刻塗装記念乗車券

1596.【北陸鉄道】浅野川線8000系引退記念乗車券

 

カテゴリー 特集:トミーテック鉄道コレクション第21弾のモデル車両

 

お断り

本記事はクラウドファンディング期限の2025年7月31日23:00以降に削除いたします。ご了承ください。

2025.06.08

1599.【関東鉄道】関東鉄道発足60周年記念入場券

茨城県にある私鉄、発足から60周年を迎えました。

 

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 名称   :関東鉄道発足60周年記念入場券
 発行社局:関東鉄道
 発売日  :2025年6月3日(一般発売)
 値段   :800円

 購入箇所:竜ヶ崎駅
 シリアルNo.:0498

 備考  :入場券としての効力はなし
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茨城県に路線を持つ関東鉄道は、本年2025年6月1日で発足から60周年を迎えました。記念入場券が発売されましたが、まず2025年5月31日に常総線騰波ノ江駅で開催された60周年イベント会場で先行発売ののち、2025年6月3日より主要駅で発売が開始されました。関東鉄道発足時の4路線代表駅の硬券入場券4枚が、各路線の写真や入場券になった駅の駅舎をあしらった台紙にセットされています。入場券の駅については現在では廃止になった駅も含まれていますが、いずれの券も入場券としての効力はなく「記念券」という扱いになります。自分は竜ヶ崎線竜ヶ崎で入手いたしました。

 

関東鉄道は、常総線を運営していた常総筑波鉄道と、竜ヶ崎線を運営していた鹿島参宮鉄道が合併して1965年に設立されました。合併時には現在の路線のほか土浦から筑波山麓を経由して岩瀬を結んでいた筑波線、石岡から霞ケ浦の湖畔を進んで鉾田を結んでいた鉾田線もあり4路線が、いずれも個性豊かな気動車で運転されていました。しかし1979年に赤字路線であった筑波線と鉾田線は分社となり、それぞれ筑波鉄道・鹿島鉄道となり、関東鉄道は現在の常総線と竜ヶ崎線の2路線となりました。1979年に分社となった路線は筑波鉄道が1987年に廃止、鹿島鉄道が2007年に廃止となっています。

 

現在の関東鉄道は京成グループに属し、京成電鉄の完全子会社となっています。

発足から60周年を迎えた関東鉄道になります。

2025.06.01

1598.【JR九州】883系ソニック 30周年記念きっぷ

九州を走る「音速の特急車両、ワンダーランドエクスプレス」、運行開始から30周年の佳節を迎えました。

 

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 名称   :883系ソニック 30周年記念きっぷ
 発行社局:九州旅客鉄道
 発売日  :2025年5月10日
 値段   :3,600円
 購入箇所:九州の旅とお取り寄せ(Web販売)
 シリアルNo.:0419
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JR九州では、博多~大分を小倉・日豊本線経由で運転される特急「ソニック」に使用されている883系が、デビューから30周年を迎えたことから記念きっぷが発売されました。駅での発売はなくJR九州商事が運営しているWebサイト「九州の旅とお取り寄せ」にて5月10日より受付を開始し、先日手元に届きました。883系のデビュー時を含めた活躍のシーンの写真の台紙に短冊形の博多→小倉の在来線特定特急券・乗車券がセットされたものになります。自分は記念きっぷのみを購入しましたが、Webでは特製キーホルダーとセットも発売されました。

 

883系は1995年4月より、博多~大分の特急「ソニックにちりん」でデビューしました。1992年に登場した787系「つばめ」に続いて水戸岡鋭治氏によりデザインされた姿は「ワンダーランドエクスプレス」というテーマで設計され、デッキ部分には彫刻等の作品が飾れるショーケースが設けられ、更に室内普通車の座席のヘッドレストのデザインは動物の耳のようなものになっておりこの車両を特徴付けるものとなり、シンボルになりました。走行性能については、カーブが多い日豊本線を走行するためJR九州では初となる振り子機構が設けられカーブでも速度を落とさず走行できるという性能を持ちます。この車両もデビュー時には大変話題となり1996年の鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しています。その後増備のたびに前面形状が変化するという特徴も併せ持った883系、1997年には博多~大分を運行する特急列車が「にちりん」から独立して「ソニック」となります。今では日豊本線の博多・小倉からの特急列車は一部を除き大分で分断となり、小倉方の特急列車は「ソニック」として運転されている状況です。

日豊本線の特急列車として活躍した883系でしたが、2005年よりリニューアルが行われ、登場時は水色の前面とステンレス無地の外観から全面青の外装に変更となっています。リニューアルは2007年までに完了しています。そして現在でも博多~小倉~大分を結ぶ特急「ソニック」として885系とともに運転されております。

 

883系については、デビュー後間もなく九州に行く機会があり大分→博多で乗車しました。外観はともかく内装デザインに衝撃を受けたという思い出があります。その後も何度か883系に乗車しています。

 

水戸岡鋭治氏のデザインで斬新な外観や設備で人気を集めたJR九州の特急列車、その一員である883系になります。デビューから30年が過ぎ、九州も新幹線の時代となり、JR九州もJR本州3社に続いて株式を上場して完全民営化が達成されるという変化がありました。

あの日、そのデザインに衝撃を受けたJR九州883系ソニック、もうそれだけの年月が流れました。今日も博多~大分を結ぶ特急「ソニック」で活躍している車両であります。

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2011年11月 ありがとう!京王井の頭線3000系

  • Img_9050
    2011年12月、約49年にもわたり京王井の頭線で活躍してきた3000系、レインボーカラーに彩られ井の頭線のイメージを確立したこの車両も、ついに終焉となりました。最後の編成となったのはライトブルーの3028F、この編成は1987年に入線し活躍してきました。 末期には朝のラッシュ時間帯に運よく富士見ヶ丘~渋谷の1往復の運用にしか就かなくなってしまった3000系、2011年11月には「さよなら運転」として日曜日の昼間に井の頭線全線で運転され、最後の走りを披露しました。また11月20日には富士見ヶ丘車両基地において「ありがとう3000系フェスタ」も開催され、事前申込制であったこのイベントにも参加して、最後の姿を見てきました。井の頭線沿線で生まれ育ち、それこそこの車両の活躍をみて育ったと自負する私にとって、感慨深い月になった2011年11月、3000系最後の姿をぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。

中央線201系

  • 2010101700
    JR中央線で約30年にもわたり活躍した201系、特に多摩地域においては、長きにわたり親しまれた車両で、私も小・中学生時代は遠足で、学生時代は通学で、そして社会人になってからも通勤などで利用したなじみ深い車両でした。時の国鉄が「省エネ電車」として中央線に導入された201系。そしてほとんどの車両が中央線から離れることなく、この路線で「オレンジバーミリオン」の外装で生涯を終えました。すでに引退して時が過ぎましたが、私が撮影した201系の思い出として、どうぞご覧下さい。

2002年100周年を迎えた江ノ電

  • Img_0527
    2001年12月に初めてデジカメを購入して、翌年から1年間通った路線があります。藤沢から鎌倉を結ぶご存知江ノ電です。この年は江ノ電が開業して100周年という節目の年で、各車両にステッカーなどが付いています。また世代交代もあった年です。 自分の思い出アルバムの中から公開いたします。どうぞご覧下さい。

惜別 名鉄岐阜600V線区

  • 2005032101
    2005年3月31日、惜しまれつつも廃止を迎えた名鉄岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線の総称「岐阜600V線区」。 私が初めて訪れたのは、1999年の夏のことでした。名古屋本線で新岐阜に着くと、駅前に停車していた電車に乗り、車の洪水の中を抜け、のどかな風景の中を走っていきました。
    その後2001年2月、そして2005年と何度か訪れたのですが、ついにこれら路線も命運が尽きてしまいました。そこで、名鉄岐阜600V線区で活躍していた古豪から最新鋭車まで、個性豊かな車両たちへの思い出をつづり、このアルバムを作成しました。
    このアルバムでは、2001年9月30日の運行をもって廃止となった谷汲線・揖斐線(黒野~本揖斐)のモ750も登場しています。いずれにしましても、今では思い出になってしまった、名鉄岐阜600V線区へのレクイエムです。 どうぞご覧下さい。

    お断り>
    今回のアルバムは、一部ポジプリントからスキャンしたもの、あるいは携帯電話内蔵カメラで撮影した画像も含まれています。特に1999年・2001年撮影のものはすべてポジプリントからのスキャンになります。つきましては画質にやや難があるものがあります。ご了承ください。