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2024.10.20

1563.【東京都交】都電荒川線誕生50周年記念一日乗車券

今も残る都電、荒川線という名称が付けられてから50周年を迎えました。

 

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 名称   :都電荒川線誕生50周年記念一日乗車券
 発行社局:東京都交通局
 発売日  :2024年10月20日
 値段   :400円
 購入箇所:2024荒川線の日記念イベント会場(荒川電車営業所他)
 シリアルNo.:1275
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現在の都電に「荒川線」という名称が付けられて、本年2024年で50周年を迎えたことから発売されました都電1日乗車券になります。化粧封筒に入れられ、使用する際は当該日付の部分をコイン等で削って使用するスクラッチ方式の様式で発売されました。かつて東京都交通局では、都営交通1日乗車券をはじめ、都電一日乗車券や都営バス一日乗車券等で多く用いられた様式でしたが、今では磁気カード式のほかPASMOやSuicaに一日乗車券の情報を書き込んで使用するICカード式が主流となり、更に都電においてはスマートホンで申し込んで画面表示を運転士に提示して乗車するWeb乗車券も出現しています。荒川線50周年記念で一時期の様式を再現したとともに、これら乗車券や化粧封筒に歴代の荒川線車両や年表・路線図があしらわれています。本日2024年10月20日に荒川電車営業所他で開催された「2024荒川線の日記念イベント」会場にて発売され入手しました。

 

東京都交通局が運営している路面電車は都電と呼ばれています。かつては都心部を縦横無尽に運転されておりましたが、地下鉄の開業や道路交通の混雑激化などの影響で1960年代以降から多くの路線が廃止となり、1974年になりますと残っていたのは、当時の運転系統で三ノ輪橋~王子駅前を運転していた27系統と荒川車庫前~早稲田を運転していた32系統となりました。当時の東京都は都電全廃を予定していたとのことでしたが、この2系統については運行されていた区間のほとんどが専用軌道でバスに転換するにも並行する道路がなかったことや、1974年頃の世相(第一次オイルショック)から路面電車を見直す機運が出てきたことと、都電存続を願う声があったことから今から50年前の1974年10月1日、27系統と32系統を統合し「荒川線」という名称で早稲田~三ノ輪橋を運転する現在の運転体系が始まりました。荒川線になってから荒川区役所前~三ノ輪橋間に荒川一中前電停が2000年に新設されました。

荒川線となってからはワンマン運転が行われるようになり、この当時使用されていた7000形車両の車体を載せ替え更新が行われました。更新が行われた7000形は1978年の鉄道友の会ローレル賞受賞車両となりました。1984年には7500形について車体更新が行われ都電初の冷房車となりました。その後1990年になりますと荒川線になって初の新造車両となる8500形がデビュー2007年にはレトロ電車9000形が、2010年には8800形、2015年に8900形、2016年には7000形の一部の車両について電装品を更新などを行った7700形が登場しています。そして2017年からは都電荒川線に「東京さくらトラム」という愛称が制定されました。一方で荒川線となってから更新がなされこの路線の代表的な車両であった7000形は2017年で引退(7700形に更新・改造された車両は除く)、初の冷房車となった7500形については2011年に引退しています。

 

現在残る都電が荒川線となって50周年を迎え本日2024年10月20日、荒川線の日記念イベントが開催されました。毎年この時期に開催される都電のイベントで今回久々に参加しました。イベント会場となった荒川電車営業所では、荒川線50周年号となった8502号車の展示とともに車両撮影会があり、当日参加可能でしたので並びまして撮影会に参加しました。現在都電で活躍している8907・9002・7706号車とともに、2017年までに退役していたはずの7000形7001号車が展示されました。7001号車はかつての都電カラーである黄色に赤帯という外装になっておりました。荒川車庫の片隅で保存されているものと思われます。本日は大変好天に恵まれ、イベントは大盛況でした。

 

50周年を迎えた都電荒川線、世代交代も行われましたが、沿線風景は山の手から下町の古くからの住宅地を進み、飛鳥山~王子駅前及び小台~熊野前では今でも併用軌道が残りかつての都電の姿を伝えています。時代を越えこれからも多くの人々に親しまれる、都電荒川線・東京さくらトラムであってくれることを祈念したいと思います。

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2011年11月 ありがとう!京王井の頭線3000系

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    2011年12月、約49年にもわたり京王井の頭線で活躍してきた3000系、レインボーカラーに彩られ井の頭線のイメージを確立したこの車両も、ついに終焉となりました。最後の編成となったのはライトブルーの3028F、この編成は1987年に入線し活躍してきました。 末期には朝のラッシュ時間帯に運よく富士見ヶ丘~渋谷の1往復の運用にしか就かなくなってしまった3000系、2011年11月には「さよなら運転」として日曜日の昼間に井の頭線全線で運転され、最後の走りを披露しました。また11月20日には富士見ヶ丘車両基地において「ありがとう3000系フェスタ」も開催され、事前申込制であったこのイベントにも参加して、最後の姿を見てきました。井の頭線沿線で生まれ育ち、それこそこの車両の活躍をみて育ったと自負する私にとって、感慨深い月になった2011年11月、3000系最後の姿をぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。

中央線201系

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    JR中央線で約30年にもわたり活躍した201系、特に多摩地域においては、長きにわたり親しまれた車両で、私も小・中学生時代は遠足で、学生時代は通学で、そして社会人になってからも通勤などで利用したなじみ深い車両でした。時の国鉄が「省エネ電車」として中央線に導入された201系。そしてほとんどの車両が中央線から離れることなく、この路線で「オレンジバーミリオン」の外装で生涯を終えました。すでに引退して時が過ぎましたが、私が撮影した201系の思い出として、どうぞご覧下さい。

2002年100周年を迎えた江ノ電

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    2001年12月に初めてデジカメを購入して、翌年から1年間通った路線があります。藤沢から鎌倉を結ぶご存知江ノ電です。この年は江ノ電が開業して100周年という節目の年で、各車両にステッカーなどが付いています。また世代交代もあった年です。 自分の思い出アルバムの中から公開いたします。どうぞご覧下さい。

惜別 名鉄岐阜600V線区

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    2005年3月31日、惜しまれつつも廃止を迎えた名鉄岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線の総称「岐阜600V線区」。 私が初めて訪れたのは、1999年の夏のことでした。名古屋本線で新岐阜に着くと、駅前に停車していた電車に乗り、車の洪水の中を抜け、のどかな風景の中を走っていきました。
    その後2001年2月、そして2005年と何度か訪れたのですが、ついにこれら路線も命運が尽きてしまいました。そこで、名鉄岐阜600V線区で活躍していた古豪から最新鋭車まで、個性豊かな車両たちへの思い出をつづり、このアルバムを作成しました。
    このアルバムでは、2001年9月30日の運行をもって廃止となった谷汲線・揖斐線(黒野~本揖斐)のモ750も登場しています。いずれにしましても、今では思い出になってしまった、名鉄岐阜600V線区へのレクイエムです。 どうぞご覧下さい。

    お断り>
    今回のアルバムは、一部ポジプリントからスキャンしたもの、あるいは携帯電話内蔵カメラで撮影した画像も含まれています。特に1999年・2001年撮影のものはすべてポジプリントからのスキャンになります。つきましては画質にやや難があるものがあります。ご了承ください。