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2024.06.30

1543.【名鉄】名鉄創業130周年記念乗車券セット

名古屋を中心に広大な路線網を持つ名鉄、創業から130周年の佳節を迎えました。

 

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 名称   :名鉄創業130周年記念乗車券
 発行社局:名古屋鉄道
 発売日  :2024年6月25日
 値段   :1,300円
 購入箇所:名鉄名古屋駅サービスセンター
 シリアルNo.:00324

 備考   :デザインは4種類あり発売日は種類で異なる。

       公開しているアイテムは(4デザイン)で2024年6月30日発売
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名鉄は1894年6月25日に愛知馬車鉄道として名古屋市内の馬車鉄道として設立されましたが、2年後に名古屋電気鉄道と改称して1898年に名古屋市内で電車の運転を開始しました。その当時の路線はのちに名古屋市に譲渡しましたが、現在の名鉄線となる郊外線の第一期開業が1912年、その後路線延伸と合併を繰り返して現在の路線網となりました。

 

創立130周年を迎え名鉄では、2000系「ミュースカイ」の1編成を「ブルーミュースカイ」として、2000系の白と青を逆転させた特別仕様車を登場させました。今回発売されました記念乗車券は、「ブルーミュースカイ」をあしらい、裏面は創立からの年表になっています。

 

この記念乗車券の発売方法は、まず創立記念日となった2024年6月25日に東岡崎駅と名鉄名古屋サービスセンターで東岡崎からの乗車券をセットしたものを発売(1デザイン)し、2024年6月29日に西枇杷島で開催されたイベント会場・その後は名鉄岐阜駅で発売(2デザイン)、そして2024年6月30日に常滑駅で古見駅からの乗車券(3デザイン)及び上飯田駅で同駅からの乗車券(4デザイン)が発売され、(3,4デザイン)は名鉄名古屋駅サービスセンターでも発売されました。自分は名鉄名古屋駅サービスセンターで(4デザイン 上飯田駅からの乗車券)の仕様を入手しました。上飯田駅は名古屋市内小牧線の起点となる駅になります。

乗車券の発駅に選ばれた駅はいずれも駅ナンバリング(13)の駅が選ばれています。 6月25日発売の(1デザイン)については即日完売となったようで7月1日より東岡崎駅と名鉄名古屋駅サービスセンターで再販され、(2デザイン)についてはイベント会場と名鉄岐阜駅で完売となり、(3,4デザイン)についても現地では即完売になったようです。デザインは4種類ということですが、見たところ差異は(1デザイン)ではあしらわれているロゴが2000系オリジナル(名鉄公式Webによる)である一方、自分の手元にある(4デザイン)ではロゴがブルーミュースカイに施された130周年のロゴになっています。それ以外での差異は自分では不明ですが、どこか細かい点で異なるところがあるのかもしれません。

 

この記念乗車券にはステッカーが付属しました。

 

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付属したステッカー

 

付属したステッカーは、創業130周年記念の「ブルーミュースカイ」の側面に掲出されているロゴをあしらいました。このステッカーは(2,3,4デザイン)で付属するもので、(1デザイン)の場合は通常の2000系のロゴであるとのことです。

 

創立130周年を迎えた名鉄、かつての名鉄を代表する車両であった7000系「パノラマカー」が運行されていた時代は過去のものになり、岐阜600V線区をはじめとして末端のローカル線や犬山遊園のモノレール線などが廃止されて、10年以上の時が流れています。一方でリニア新幹線開通に向けターミナル駅である名鉄名古屋駅については駅周辺の再開発を伴う改良が行われているとされています。次の時代へ進み始めている名鉄の佳節になります。

1542.【豊橋鉄道】創立100周年記念 渥美線・市内線1日フリー乗車券セット

愛知県豊橋市で市内電車を運営している会社、本年2024年で創立100周年を迎えました。

 

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 名称   :創立100周年記念 渥美線・市内線1日フリー乗車券セット
 発行社局:豊橋鉄道
 発売日  :2024年3月17日
 値段   :1,800円
 購入箇所:新豊橋駅
 シリアルNo.:0399
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豊橋駅を降りて駅前から出発する市内電車を運営している豊橋鉄道、創立100周年を迎えました。1924年に豊橋電気軌道として設立し、翌1925年7月に駅前~札木及び神明~柳生橋が開通、その後路線の延伸や経路変更などの変化があり、1969年から1976年にかけて一部廃止となった区間がありましたが(最初の開通区間の一部である柳生橋~新川は1976年に廃止)、1982年に井原から分岐して運動公園前間が開通、1998年に駅前電停が豊橋駅方150mの現在地に移転となっています。

豊橋鉄道は市内線の他、豊橋駅隣接の新豊橋から三河田原を結ぶ鉄道路線である渥美線の運営も行っています。この路線は戦時中の統合で名古屋鉄道の路線でしたが1954年に譲渡され今日の豊橋鉄道渥美線として運転されています。このほかかつては飯田線本長篠から三河田口を結ぶ田口線も田口鉄道を1956年に吸収合併して運営しておりましたが1968年に全線廃止となっています。

 

豊橋鉄道創立100周年を迎えて発売されました記念きっぷになります。渥美線及び市内線のそれぞれD型硬券による1日フリーきっぷが、渥美線・市内線でそれぞれ活躍した車両をあしらった台紙にセットされています。

なお、この記念きっぷにはオリジナルの缶バッチが付属します。

 

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付属した缶バッチ

 

現在の豊橋鉄道は、市内線では旧型車の置き換えが進みイベント用として3200形が1両残っているほかは、元東京都電7000形の譲渡車である3500形、名鉄岐阜600V線区廃線まで活躍し移籍してきた780形と800形801、名鉄岐阜600V線区廃止後福井鉄道に譲渡されてから豊橋鉄道にやってきた800形802,803、超低床車であるT1000形「ほっとラム」で運転されています。渥美線では東急から譲渡された1800形(東急時代の形式は7200系)で運転されています。いずれも豊橋を中心とした地域で運転されています。

 

創立100周年を迎えた豊橋鉄道になります。

2024.06.11

1541.【西武】清瀬駅開業100周年記念乗車券

東京都の北西部、清瀬市にある西武池袋線の清瀬駅は本日で開業100周年を迎えました。

 

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 名称   :清瀬駅開業100周年記念乗車券
 発行社局:西武鉄道
 発売日  :2024年6月11日
 値段   :1,500円
 購入箇所:清瀬駅
 シリアルNo.:1638

 備考   :キーホルダー付属
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記念きっぷの構成

 

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西武池袋線の清瀬駅は本日2024年6月11日で、開業から100周年を迎えました。開業100周年を迎えるにあたり、清瀬市が中心となり西武鉄道が協賛する形で各種イベントが開催されました。西武関連では、池袋線で運行されている新2000系1編成に清瀬駅開業100周年記念列車として前頭部を昭和20年代頃の外装である黄色と茶色のツートン色、側面に清瀬駅100周年のロゴや写真、清瀬市のキャラクターなどでラッピングした車両が運転されています。また2024年6月11日当日には清瀬駅において記念式典が開催され、合せて清瀬駅の発車メロディーが清瀬市出身の歌手中森明菜さんのヒット曲に変更されています。さらには清瀬駅と同時に開業100周年を迎えた椎名町・中村橋・ひばりヶ丘を合わせた4駅をめぐる改札狭ラリーも開催されました。そして100周年記念の一環として、西武鉄道においてこのような記念乗車券が発売されました。

記念乗車券は、歴代の清瀬駅舎などの写真をあしらった台紙に、清瀬駅に停車している赤電時代の701系をあしらったカードタイプの西武全線(高麗~西武秩父間及び多摩川線を除く なお高麗駅では乗降可能)1日乗車券 と、初代駅舎をあしらったD型硬券乗車券がセットされています。また、この記念乗車券にはオリジナルのキーホルダーが付属します。

 

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付属したキーホルダー

 

付属したキーホルダーは、清瀬駅の駅名標をあしらったもので、現行の駅ナンバーが記載されているデザインとその裏面はおそらく昭和中期ごろの紺色地のものになります。

 

開業100周年を迎えた清瀬駅、1924年6月11日に開業しました。開業時は松林を切り開いた場所で、それこそ武蔵野の原風景の中に開業した駅であったようです。その後清瀬駅周辺は療養所が開設されたことから見舞い客や関係者の利用が増えたとともに、開発が進みました。開業時は清瀬村でありましたが1954年に町に昇格、1970年に市制が敷かれ現在の清瀬市となり人口約7万6千人の緑豊かな都市に発展しました。その発展の中心にあったのが清瀬駅であり、駅とともに発展してきました。

 

開業100周年の佳節を迎えた西武池袋線の清瀬駅になります。

2024.06.09

1540.【JR西日本】神戸~大阪鉄道開業150周年記念入場券

1872年に新橋~横浜間が開業した我が国の鉄道、続いて1874年5月11日に関西で神戸~大阪間が開業しました。この区間の開業から150周年を迎えJR西日本において記念きっぷの発売がありました。

 

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 名称   :神戸~大阪鉄道開業150周年記念入場券
 発行社局:西日本旅客鉄道
 発売日  :2024年5月13日
 値段   :1,500円
 購入箇所:DISCOVER WEST mall(JR西日本公式オンラインショップ内)(Web販売)
 シリアルNo.:0512
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1874年に開業した神戸~大阪間の鉄道、大型船が入港できる神戸から商業で栄えている大阪を結ぶ輸送手段として開業しました。神戸駅は港に近くに駅が設けられ、大阪については江戸時代から続く大阪の街からは北に外れた低湿地の水田地帯を埋め立てた場所に大阪駅として開設されました。現在大阪駅周辺は梅田と呼ばれ大阪キタの繁華街として賑わっていますが、大阪駅の開業が契機となり発展しました。

開業時はこの区間に4駅が設けられ、神戸方から三宮(現:三ノ宮)・住吉・西ノ宮(現:西宮)・神崎川(現:尼崎)が同時に開業しています。

 

神戸~大阪間の鉄道開業150周年を迎え、JR西日本において発売されました記念入場券になります。当初の6駅のB型硬券入場券でいずれも表には国鉄~JR発足の間で神戸~大阪を含む東海道線・山陽線で新快速として活躍した117系をあしらい、裏面はそれぞれの開業時の駅舎の写真とそれぞれの開設を記したものになっており、それらが台紙にセットされています。この記念入場券は駅での発売はなく、JR西日本のオンラインショップに発売され、自分も申し込みまして先日手元に届きました。

 

関西の2大都市を結んで開業した鉄道、150年の歴史を刻みました。

2024.06.06

1539.【相鉄】令和6年6月6日記念入場券

令和6年6月6日、数字並び日付の記念きっぷ、相模鉄道で発売されたアイテムも入手しました。

 

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 名称   :令和6年6月6日記念入場券
 発行社局:相模鉄道
 発売日  :2024年6月6日
 値段   :800円
 購入箇所:きっぷと鉄こもの(Web販売)
 シリアルNo.:0186
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相鉄で発売されました「令和6年6月6日」記念きっぷは、主要5駅のA型硬券入場券が台紙にセットされているもので、台紙は表紙に平成6年(1994年)当時のダイヤを、内面は6にちなんで、かつて相鉄で活躍していた6000系車両をあしらいました。相鉄主要駅で発売されましたが、自分は山口証券印刷が運営しているサイト「きっぷと鉄こもの」にてWeb販売で入手しました。駅でもネットでも完売が早かったようです。

 

相鉄6000系は1961年から導入が始まった車両で、20m4ドア鋼製車体で相鉄初の両開き扉の通勤車として登場、主要機器を1両に集中して艤装したことから1両単位での組成が可能な設計となり、相鉄線の主力となった車両です。増備が続いた6000系ですが、1967年に導入されたモハ6021号車は、アルミ車体の試作車として導入され銀色の車体で異端を放ちました。この車両により車体の軽量化による効果があったことから、のちに従来車の大型化更新により登場した2600系や5100系、新造された7000系以降の車両においてアルミ車体が採用されました。

相鉄6000系は1970年増備から大幅な改良が行われた新6000系が登場しました。新6000系は前面を高運転台とするとともに車体幅を広げたことが特徴になります。新6000系はのちに特別装飾編成が登場、「ほほえみ号」「緑園都市号」「アートギャラリー号」と3種類登場し相鉄線を彩りました。

相鉄で主力車両として活躍した6000系でしたが、オリジナルの6000系はモハ6021号車も含めて1998年で運転を終了、新6000系についても2003年で運転を終了しました。現在オリジナルの6000系モハ6001号車とアルミ車体試作車であるモハ6021号車がかしわ台の車両基地で保存されています。

 

高度成長の時代に登場した相鉄6000系、それは横浜から相模を結ぶ地方鉄道から大手私鉄へ大きく発展していった時代に主力として活躍した車両でありました。今では東京進出を達成し大きくイメージを変えた相鉄、一時代を感じさせる令和6年6月6日の記念きっぷであるかと思います。

1538.【京成】令和6年6月6日記念乗車券

令和6年6月6日、数字並び日付の記念きっぷ、京成電鉄で発売されたアイテムを入手しました。

 

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 名称   :令和6年6月6日記念乗車券
 発行社局:京成電鉄
 発売日  :2024年6月6日
 値段   :1,320円
 購入箇所:日暮里駅
 シリアルNo.:0630
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京成電鉄で発売されました令和6年6月6日記念乗車券は、6にちなんで6両編成の現役車両をあしらった台紙に、京成船橋及び学園前から660円区間の硬券乗車券2枚がセットされています。

 

京成の6両編成列車は現在、3000形・3500形・3600形・3700形があります。3500形については4両編成に2両を連結したという編成で、3600形の現在6両編成は登場時のリバイバルカラーになっている3688編成のみとなります。

 

この記念乗車券にはステッカーが付属しました。

 

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付属したステッカーは3600形3666号車のナンバープレートをあしらったものになります。実車はすでに廃車となっているとのことです。

 

京成の令和6年6月6日記念乗車券を公開しましたが、京成電鉄ではいよいよ2025年初頭に新型車両3200形が登場します。2両単位での編成が可能で、まず6両が導入されるとのことです。3200形の導入でこの記念乗車券に登場している3500形あるいは3600形に何かしらの動きが今後発生するのかもしれません。また、子会社である新京成電鉄を来年2025年4月1日で吸収合併するともされておりますので、また時代が動き始めている令和6年の京成電鉄なのかもしれません。

1537.【京王】令和6年6月6日 京王レトロヘッドマーク記念乗車券

本年2024年も6月に入り6日を迎えました。和暦で表記しますと令和6年6月6日と6が並ぶ日付となり、今回も数字並び日付の記念きっぷが多くの鉄道会社等で発売されました。

 

令和6年6月6日を迎え発売されました記念きっぷ、京王電鉄にて発行されましたものを入手しました。

 

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 名称   :令和6年6月6日 京王レトロヘッドマーク記念乗車券
 発行社局:京王電鉄
 発売日  :2024年6月1日
 値段   :1,000円
 購入箇所:京王多摩センター駅
 シリアルNo.:4567
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令和6年6月6日の数字並び記念乗車券として京王電鉄で発売されましたものは「京王レトロヘッドマーク記念乗車券」として、台紙に京王線系統で1970年代から80年代・90年代にかけて主力車両として活躍した6000系をあしらい、6000系をはじめとして昭和時代に使用されたヘッドマークをモチーフとした乗車券を台紙に差し込める(一部差し込めない乗車券もあり)というスタイルで発売されました。なお発売は6月6日を前に2024年6月1日から京王各駅(除く多摩動物公園駅)で発売されました。

 

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台紙

 

台紙は京王線で活躍した6000系と、この記念乗車券においてセットされたヘッドマークについて説明があり、裏表紙は井の頭線で活躍した3000系の初期車(狭幅・片開きドア車)をあしらいました。台紙内部の6000系6866号車の写真に乗車券をセットできるようになっています。台紙内部にあしらわれた6866号車は2両編成の京王八王子方先頭車であるとともに、末期にはワンマン運転対応編成として平日の競馬場線で運行され、引退直前で台紙にあしらわれている登場時のアイボリーに臙脂帯・前面は斜めにカットされたという外装になっておりました。

 

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ヘッドマーク・乗車券

 

ヘッドマークは別紙で、シートタイプになっており切り取って台紙にセットする形になります。その裏面が乗車券になります。ヘッドマークは6種類用意され、その内容は春・秋のハイキングシーズンの特急列車に掲げられた「陣馬」「高尾」、正月の終夜運転で運転された特急列車に掲げられた「迎光」、1990年の相模原線全線開通の祝賀列車に掲げられたヘッドマーク、本年2024年で開業から60周年を迎えた動物園線へ方向幕の設置がなかった車両に掲げられたライオンが描かれた「多摩動物公園」行きのサボ、1988年まで井の頭線3000系の急行列車の前面に掲げられていた「急行」板が選定され、これらヘッドマークの裏面が乗車券となります。これら乗車券の地紋は京王帝都電鉄時代の社紋になっております。

 

令和6年6月6日の数字並び日付記念乗車券として、かつて京王線で活躍した6000系をモチーフとした記念乗車券。京王6000系は1972年に登場した京王初の20m車体4ドアの大型車でした。都営新宿線直通に対応した車両であり、1991年まで304両が導入され主力車両として活躍しました。外観はアイボリーに臙脂帯で後年帯色は京王コーポレートカラーである赤と青の2本に変更されました。2011年で全車両引退し、6438号車が多摩動物公園駅前「京王れーるランド」の車両展示場にて保存されているほか、京王れーるランド内の運転シミュレーターや車掌体験コーナーにて最後まで運行されていた6022編成の両先頭車の車体の一部が活用されています。

 

最近、昭和レトロブームが起きていると言います。昭和時代の京王線の主力車両であった6000系と、過去京王の列車に掲げられたヘッドマークをあしらった令和6年6月6日、京王で発売されました6並び日付の記念乗車券になります。

2024.06.01

1536.【小田急】小田急多摩線開業50周年記念乗車券・入場券

多摩の丘を切り開いて開発された「多摩ニュータウン」、この地域へ伸びていった路線が開業50周年の佳節を迎えました。

 

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 名称   :小田急多摩線開業50周年記念乗車券・入場券
 発行社局:小田急電鉄
 発売日  :2024年6月1日
 値段   :2,000円
 購入箇所:新百合ヶ丘駅
 シリアルNo.:0361
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今から50年前の1974年6月1日、開発が進んでいた多摩ニュータウン地域にようやく鉄道路線が開業しました。小田急多摩線になります。小田原線の百合ヶ丘~柿生間で線路移設を行ったうえで開業した駅である新百合ヶ丘から小田急永山間がこのとき開業しました。この当時、多摩ニュータウンは入居が始まっていた地区がありましたが、鉄道が未開通であったため陸の孤島といわれていたと言います。多摩ニュータウン地域に初めて開通した鉄道路線でありました。

多摩線は1975年に小田急永山から小田急多摩センターへ延伸、1990年に小田急多摩センターから現在の終点である唐木田まで延伸しました。2004年になりますと黒川~小田急永山間に「はるひ野」駅が開業し、現在の小田急多摩線の路線となりました。

 

1974年の開業時はほとんどが多摩線内折り返しで新宿方面への直通はわずかであったとのことで、運転される車両も記念の祝賀列車こそは当時の最新鋭車両であった9000形が充当されましたが、実際に運用に就いていたのは引退間近の旧型車両であったとのことです。この記念乗車券の表紙の写真は1980年頃の2200形2両編成となっており、この時代引退が近づいてきた車両がこのように運転されていたことが感じられるかと思います。その後1990年代に入り一時期夕方通勤時間帯にロマンスカーが運転されたことがあり、2002年になりますと多摩線から地下鉄千代田線に直通する多摩急行が設定されました。現在では多摩線から地下鉄千代田線へ直通する列車の設定はなくなりましたが、新宿へ直通する急行の設定があり(ただし多摩線内は各停になる列車が多いようです)、運転される車両についてもこの記念きっぷ台紙にあしらわれている5000形も多摩線で運用されます。
 

こうして開業から50周年を迎えた小田急多摩線、その記念きっぷがこのように発売されました。同じく開業50周年を迎えた新百合ヶ丘駅でのみ発売され、朝早く向かいますとすでに大勢の方が買い求めに並んでおりました。先に記しましたように一時期多摩線で運転されていた2200形を表紙として、過去に多摩線で活躍した車両や建設・開業時の写真をあしらった台紙に新百合ヶ丘から小田急永山、小田急多摩センター、唐木田まで及び唐木田から代々木上原までのそれぞれ片道乗車券と、多摩線内7駅の入場券がいずれも硬券でセットされているものになります。なお、この記念きっぷはSNSでの情報ですと発売当日の昼頃で完売したとのことです。

 

多摩ニュータウンへのアクセスとして開業した小田急多摩線、開業から50周年を迎えました。

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2011年11月 ありがとう!京王井の頭線3000系

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    2011年12月、約49年にもわたり京王井の頭線で活躍してきた3000系、レインボーカラーに彩られ井の頭線のイメージを確立したこの車両も、ついに終焉となりました。最後の編成となったのはライトブルーの3028F、この編成は1987年に入線し活躍してきました。 末期には朝のラッシュ時間帯に運よく富士見ヶ丘~渋谷の1往復の運用にしか就かなくなってしまった3000系、2011年11月には「さよなら運転」として日曜日の昼間に井の頭線全線で運転され、最後の走りを披露しました。また11月20日には富士見ヶ丘車両基地において「ありがとう3000系フェスタ」も開催され、事前申込制であったこのイベントにも参加して、最後の姿を見てきました。井の頭線沿線で生まれ育ち、それこそこの車両の活躍をみて育ったと自負する私にとって、感慨深い月になった2011年11月、3000系最後の姿をぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。

中央線201系

  • 2010101700
    JR中央線で約30年にもわたり活躍した201系、特に多摩地域においては、長きにわたり親しまれた車両で、私も小・中学生時代は遠足で、学生時代は通学で、そして社会人になってからも通勤などで利用したなじみ深い車両でした。時の国鉄が「省エネ電車」として中央線に導入された201系。そしてほとんどの車両が中央線から離れることなく、この路線で「オレンジバーミリオン」の外装で生涯を終えました。すでに引退して時が過ぎましたが、私が撮影した201系の思い出として、どうぞご覧下さい。

2002年100周年を迎えた江ノ電

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    2001年12月に初めてデジカメを購入して、翌年から1年間通った路線があります。藤沢から鎌倉を結ぶご存知江ノ電です。この年は江ノ電が開業して100周年という節目の年で、各車両にステッカーなどが付いています。また世代交代もあった年です。 自分の思い出アルバムの中から公開いたします。どうぞご覧下さい。

惜別 名鉄岐阜600V線区

  • 2005032101
    2005年3月31日、惜しまれつつも廃止を迎えた名鉄岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線の総称「岐阜600V線区」。 私が初めて訪れたのは、1999年の夏のことでした。名古屋本線で新岐阜に着くと、駅前に停車していた電車に乗り、車の洪水の中を抜け、のどかな風景の中を走っていきました。
    その後2001年2月、そして2005年と何度か訪れたのですが、ついにこれら路線も命運が尽きてしまいました。そこで、名鉄岐阜600V線区で活躍していた古豪から最新鋭車まで、個性豊かな車両たちへの思い出をつづり、このアルバムを作成しました。
    このアルバムでは、2001年9月30日の運行をもって廃止となった谷汲線・揖斐線(黒野~本揖斐)のモ750も登場しています。いずれにしましても、今では思い出になってしまった、名鉄岐阜600V線区へのレクイエムです。 どうぞご覧下さい。

    お断り>
    今回のアルバムは、一部ポジプリントからスキャンしたもの、あるいは携帯電話内蔵カメラで撮影した画像も含まれています。特に1999年・2001年撮影のものはすべてポジプリントからのスキャンになります。つきましては画質にやや難があるものがあります。ご了承ください。