1530.【銚子電鉄】2000形2001号引退記念券
銚子電鉄で運行されてきた車両、引退を迎えました。
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名称 :2000形2001号引退記念券
発行社局:銚子電気鉄道
発売日 :2024年3月16日
値段 :2,000円購入個所:銚子電鉄オンラインショップ(Web販売)
シリアルNo.:0110
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銚子電鉄においてこのほど引退を迎えた車両は2000形2001号編成で、モハ2001‐クハ2501の2両になります。この車両は愛媛県の伊予鉄道から譲渡された車両で、銚子電鉄では2010年7月より運行を開始しました。運行開始時は緑色の車体でありました。
この車両は元をたどりますと京王帝都電鉄で1959年から導入された2010系で、モハ2001号車は京王時代は1962年に落成したデハ2070で、京王で1984年に廃車となってからは伊予鉄道に譲渡されモハ822として運転されてきましたが、2009年に伊予鉄道でも廃車となり銚子電鉄にやってきました。クハ2501号は京王時代は2010系に組み込まれたサハ2575で、京王で1984年に廃車となってから伊予鉄道に譲渡されサハ852として運転されましたが、1993年に運転台取り付け改造が行われクハ852となって、2009年に伊予鉄道で廃車後、モハ822とともに銚子電鉄にやってきました。京王では1984年に最後の車両が引退した2010系、その後伊予鉄道から銚子電鉄へ渡りました。
銚子電鉄でデビューした際2001号編成がまとっていた緑色は、京王時代の外装を再現したものでした。
銚子電鉄初の2両固定編成車両となった2000形、2001号編成はその後2017年に「大正ロマン電車」としてクハ2501について車内を大正ロマン風に改装し外装を昭和40年代ごろの外装である旧京成青電色に変更、その後モハ2001についても旧京成青電色に変更され、銚子電鉄の潮騒めぐる沿線で運行されてきました。銚子電鉄にやってきて14年、京王時代から数えると62年という車齢を重ねてきた2001号編成でしたが、老朽化が進み部品調達も困難になってきたことから引退となりました。
引退に合わせてこのような記念きっぷが発売されました。銚子電鉄の有人駅と「ぬれ煎餅」をはじめとする銚子電鉄の商品を販売しているオンラインショップでも発売されたことから申し込みまして、先日手元に届きました。2001号編成の伊予鉄道時代の写真から銚子電鉄に入線した時の様子、その後の活躍の日々をあしらい経歴を記した台紙に、硬券乗車券がセットされているというものです。
銚子電鉄では2001号の代替として南海電鉄から2200系の譲渡を受け、先日お披露目が行われたとのことです。潮騒めぐるのどかな風景を行く銚子電鉄、経営状態が思わしくないのはここ数年来のことではありますが、話題づくりで乗客の誘致に努めている鉄道になります。銚子のシンボルともなった銚子電鉄で14年間の活躍であった2001号編成、京王時代から62年にも及んだ長い生涯でありました。そして銚子での活躍の姿は思い出になりました。