1503.【京王】京王線開業110周年記念乗車券
京王電鉄の本線である京王線は、本日2023年4月15日で開業から110周年を迎え、記念乗車券が発売されました。
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名称 :京王線開業110周年記念乗車券
発行社局:京王電鉄
発売日 :2023年4月15日
値段 :1,000円
購入箇所:明大前駅
シリアルNo.:1283
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京王線は京王電気軌道の路線として、今から110年前の1913年4月15日に笹塚~調布間が開業しました。東京と八王子を結ぶ鉄道を意図して設立されまずは、新宿~府中間を甲州街道に沿って路線が建設されました。軌道として開業したことから開業時の電車は路面電車タイプの車両であり、甲州街道の路上を走行する区間もあったとのことです。笹塚~調布間の開業となったことから、新宿~笹塚・調布~府中~国分寺間に電車に連絡するバス路線も開業、このバス路線は東京で初めての路線バスであったとのことです。
1915年には新宿へ、1916年までに府中までと多摩川原(現:京王多摩川)が開通、府中から先は1925年に系列会社として設立された玉南電気鉄道により東八王子(現:京王八王子)まで開通、当時は府中で乗り換えでしたがやがて玉南電気鉄道は京王電気軌道に合併され、新宿~八王子を結ぶ路線となりました。1931年に大正天皇の御陵が八王子市に建設されたことから、北野から分岐して多摩御陵を結ぶ御陵線が開業しましたが、この路線は戦時中に休止となり、新宿~東八王子・調布~多摩川原の路線で1944年に東京急行電鉄に合併されました。
戦後1948年に京王帝都電鉄として東急から分離後、1955年に競馬場線、1964年に動物園線、1967年に高尾線、そして1971年から相模原線の延伸を進め1990年に相模原市の橋本まで全線開通し、一方で1963年に新宿駅は現在の地下駅となり、1978年に新宿~笹塚間は複々線となって京王新線が開業して1980年に都営新宿線と相互直通運転を開始し、今日の京王線の路線網が形成されました。
京王線開業110周年を迎え発売されました記念乗車券になります。表紙に初代5000系車両をあしらい、内面には戦後から活躍した主に「グリーン車」と呼ばれた2600系・2700系・2000系・2010系、1963年の架線電圧1500V昇圧時にアイボリーに臙脂帯という今日の京王線のイメージを形作った初代5000系、そして都営新宿線直通に備え20m4ドアの大型車として登場した6000系を台紙にあしらい、笹塚・下高井戸・柴崎・調布からの片道乗車券4枚が、過去に京王線で活躍した車両をあしらったD型硬券乗車券としてセットされております。またこれら硬券乗車券の地紋は京王帝都電鉄時代の社紋になっています。
この記念乗車券にあしらわれている車両について、自分は親しんだ車両も多く特に初代5000系や6000系は自分の幼いころの京王線の原風景でした。しかし初代5000系は1996年に営業運転を終了し四半世紀以上が過ぎ、6000系についても2011年で営業運転を終了して10年以上が過ぎてしまいました。これら車両は今でも多摩動物公園駅前の「京王れーるランド」車両展示場で見ることができます。最近化粧直しが行われ、6000系については全盛期のアイボリーに臙脂帯という姿になりました。
弊ブログで過去の京王線周年記念では、1993年の80周年の記念乗車券、2003年の90周年記念パスネットシリーズ、2013年の100周年記念入場券が手元にあり公開しております。100周年からの10年間においては、2018年に初めての座席指定列車「京王ライナー」の運転が開始され、時代が変わりました。今後は笹塚~仙川間で連続立体化工事が進められており、環八通りを越える八幡山駅付近が高架になっていますが、それ以外の区間でも用地買収が進み高架橋の建設が始まった箇所もあります。また、中央リニア新幹線の神奈川県内の駅が橋本に設置されることになっていて、相模原線の橋本駅においても駅移転等も含めた検討が行われているとされています。またターミナル駅である新宿についても再開発が始まり今後姿を変えるのかもしれません。
開業から110周年を迎えた京王線、次の時代へまた変化が始まろうとしています。