1494.【長野電鉄】3500系引退記念乗車券
信州に移った「鯨」、ついに終焉となりました。
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名称 :3500系引退記念乗車券
発行社局:長野電鉄
発売日 :2023年1月17日
値段 :1,790円
購入箇所:長野駅
シリアルNo.:0178
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長野電鉄で引退を迎えることになった車両は3500系になります。営団地下鉄日比谷線で運行されていた3000系の譲渡車になります。1993年にデビューしました。この時長野では1998年に冬季オリンピックの開催があり、その対応のため導入されました。地下鉄日比谷線が開通した時代は、東京で1964年にオリンピックが開催されることになったことから都市基盤の整備が進められ、日比谷線もその一環でした。よってこの車両は登場時と譲渡先の長野でもオリンピックを経験したという車両になります。
長野電鉄で3500系となった元営団3000系、形態から3種類に分けられ、長野~湯田中間で使用される2両編成の「N編成」、木島線・屋代線で使用される2両編成の「O編成」、長野~湯田中間で使用される3両編成の「L編成」が存在し、特に3両編成のL編成については3600系という呼ばれ方もしていました。いずれも主に普通列車で活躍し沿線地域の足として活躍しました。総勢37両(この他部品確保車両が数両あり)が譲渡され長野電鉄で運行されてきた3500系でしたが、木島線・屋代線の路線の廃止により活躍の場が狭くなってきたとともに、後継となる8500系(元東急8500系)、3000系(元東京メトロ日比谷線03系の譲渡車)の登場により置き換えが始まりました。そして最後となった2両編成のN8編成がこの程引退を迎えることになったことから、先日長野電鉄をはじめとした4社コラボの記念入場券に続いて、このような記念乗車券が発売されました。
記念乗車券は、3500系の経歴等を記し活躍のシーンをあしらった台紙に、3500系N8編成前面の写真をあしらったD型硬券乗車券2枚がセットされています。
営団時代よりその風貌から「マッコウクジラ」と呼ばれ東京の地下鉄で、その後信州の地で約30年間活躍し親しまれた車両、約60年の生涯に終止符を打ちました。