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2022.12.04

1487.【JR九州】58654号機 百歳記念乗車券

鉄道開業150周年を迎えた2022年、生誕100年を迎えた蒸気機関車が九州にあります。その記念乗車券が発売されました。

 

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 名称   :58654号機 百歳記念乗車券
 発行社局:九州旅客鉄道
 発売日  :2022年11月18日
 値段   :2,500円
 購入箇所:九州の旅とお取り寄せ(Web販売)
 シリアルNo.:0532
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誕生から100年を迎えた蒸気機関車は、JR九州で「SL人吉」で運転されている蒸気機関車8620形の58654号機になります。8620形蒸気機関車は、量産機として初めての国産旅客機関車として1914年から1929年まで672両(当時の鉄道省向け)が製造されました。1914年ですと大正3年という時代になります。通称「ハチロク」と呼ばれ、蒸気機関車末期の時代まで全国各地で運用されました。

100周年を迎えた58654号機は1922年(大正11年)に製造され長崎で運用されましたが、その後は熊本に異動となりましたが一貫して九州で運用され、最後は人吉機関区に配属になり1975年で運転終了となり人吉市のSL展示館に静態保存されました。その後JR発足後に復活することになり1988年より主に豊肥本線熊本~宮地間で「SLあそBOY」として運転されました。運転開始に合わせてボイラーは新規に作り直したものに交換したとのことです。「SLあそBOY」での運転は2005年で終了となり同機は静態保存とされましたが、再度整備が行われ2009年より熊本~人吉間で「SL人吉」として運転されてきました。この間九州各路線において出張運転も行われました。近年では社会現象になったアニメ映画に登場した機関車のモデルになったとされたことから、特別運転が行われ多くの人々の人気を集めました。そして100周年を迎え熊本~八代間で記念運行が行われたとのことです。

 

生誕100周年を迎えて発売されました記念乗車券になります。駅での発売はなく、JR九州商事が運営している通販サイト「九州の旅とお取り寄せ」にてWeb販売も行われまして、自分はWeb販売にて入手しました。内容は58654号機の略歴を記し開くと58654号機が立体的に現れる台紙に、58654号機をあしらった短冊状の乗車券がセットされています。

 

九州で運行されている蒸気機関車58654号機、私は1993年夏初めて九州を訪れたときに豊肥本線で「SLあそBOY」に熊本→宮地間で乗車しており、この機関車がけん引する列車で阿蘇外輪山を越えるスイッチバックと阿蘇の大カルデラ内を乗車しています。この当時はアメリカ風な姿になっており外装は濃緑色になり前面にはカウキャッチャーが付いた状態でした。その後2013年に実親と九州と訪れたときに「SL人吉」として熊本→人吉間で乗車しております。この時は熊本から「SL人吉」に乗り八代から肥薩線に入り球磨川沿いの渓流とその道中にかかるクラシカルな橋梁などを堪能し、人吉から「いさぶろう」に乗り大畑ループ・スイッチバックそして日本三大車窓を眺め、吉松で乗り換え特急「はやとの風」で鹿児島に向かうというこの当時の観光ルートを巡り、この機関車はそれだけ思い出があります。

 

100周年を迎えた58654号機ですが、JR九州からの公式発表によりますと、2024年3月まででこの機関車の運行を終了するとアナウンスされております。またこの機関車が「SL人吉」として運行される肥薩線は、2020年7月に発生した豪雨の影響によりこの記事作成時点において、八代~人吉~吉松が不通になっています。「SL人吉」が走行する八代~人吉間で並行して流れる球磨川が氾濫し、線路はおろか沿線地域までをも飲み込んだ大災害となり、この区間のシンボル的な存在であったクラシカルな橋梁も流されてしまいました。被害の規模は甚大で、復旧の見通しが全く立たないという状況になっています。

 

生誕100年を迎えた蒸気機関車、この機関車が現役時代に過ごした人吉は今鉄路で向かうことはできなくなっています。一方でここで運行終了という転機を迎えようとしています。

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2011年11月 ありがとう!京王井の頭線3000系

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