1468.【北陸鉄道・富士山麓電鉄】浅野川線8802+8812号×富士急行線1001号編成 リバイバル塗装コラボ入場券セット
北陸鉄道浅野川線では先日2022年9月24日、8802+8812号編成が運行を終了しました。京王3000系の譲渡車で、初期型である狭幅・片開ドア車体であった3002Fを種車とした編成で、引退直前には京王時代のアイボリー前面が再現されました。運行終了時には事前申し込みによるラストランツアーも開催されたとのことです。
引退を迎えた浅野川線8802+8812号編成、その花道におけるアナザーストーリーです。
左)北陸鉄道発行 右)富士山麓電鉄発行
北陸鉄道発行分
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名称 :浅野川線8802+8812号×富士急行線1001号編成
リバイバル塗装コラボ入場券セット
発行社局:北陸鉄道
発売日 :2022年9月26日(Webでの先行発売)
値段 :1,700円
購入箇所:北陸鉄道Webサイト(Web販売)
シリアルNo.:0016
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富士山麓電鉄発行分
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名称 :富士急行線1001号編成×浅野川線8802+8812号
リバイバル塗装コラボ入場券セット
発行社局:富士山麓電気鉄道
発売日 :2022年9月24日(Webでの先行発売)
値段 :1,700円
購入箇所:富士急のりもの百貨店(Web販売)
シリアルNo.:0679
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引退した北陸鉄道浅野川線8802+8812号編成、引退を迎えて発売されましたアイテムは富士山麓電鉄とコラボレーションとなり、浅野川線及び富士急行線それぞれ5駅合わせて10枚の硬券入場券がセットされ、表紙はそれぞれ異なるデザインで内面は両社共通となっています。その内面の北陸鉄道8000系の写真では、引退前に開催された撮影会でまだ残るもう1編成の片開ドア車である8801編成についてもこの撮影会に限り京王時代の姿を再現して並べて展示された姿もあしらわれています。
富士急行線では、京王初代5000系の譲渡車である1000系が運転されていますが、こちらも置き換えが進み運休中になっている富士登山電車になった編成を除くと、今残っている1000系は1001編成のみとなっています。この編成は2012年に京王時代のアイボリーに臙脂帯という外観が再現された編成となっています。
京王時代は初代5000系は京王線系統で活躍、3000系は井の頭線用車両でこの両線は軌間が異なることから京王時代に共演したことはありませんでしたが、元京王車でリバイバル塗装を再現したという縁で企画された記念きっぷになります。
浅野川線の元京王3000系も残り2編成、富士急行線の元京王初代5000系も運休中の富士登山電車になった編成を除くと残り1編成となりました。高度成長時代に登場し、今日の京王のイメージをつくった両車、引退後も全国各地の地方私鉄に多くの車両が譲渡されかの地で活躍したこれら名車も姿を消す時期が近づいてきたのかもしれません。
と、いうことで自分は京王3000系・初代5000系いずれも馴染み深い車両になりますので、今回は北陸鉄道・富士山麓電鉄それぞれ発売されたコラボ入場券セットを揃えました。北陸鉄道で京王時代の姿を再現するという報を知ったとき、おそらく富士山麓電鉄と記念きっぷのコラボレーション企画はあるだろうと思っておりましたが、このように実現しました。昨今の地方私鉄の経営状況は厳しいところが多く、今後も各所でこのようなコラボ企画が行われるケースが出てくるのではと感じたところであります。