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2022.08.28

1462.【北陸鉄道】浅野川線8802+8812号さよなら記念乗車券

車両の置き換えが進んでいる北陸鉄道浅野川線、東京メトロ日比谷線03系の譲渡車がすでに3編成導入されており、元京王井の頭線3000系の譲渡車である8000系は2編成がすでに引退していますが、このほど3編成目が引退を迎えることになり記念乗車券が発売されました。

 

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 名称   :浅野川線8802+8812号さよなら記念乗車券
 発行社局:北陸鉄道
 発売日  :2022年8月25日
 値段   :1,000円
 購入箇所:北陸鉄道Webサイト(Web販売)
 シリアルNo.:0559
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このほど引退を迎えることになった編成は8802+8812編成になります。京王時代の車号で3752,3702で、初期の2編成の形態である狭幅・片開ドアという車体になります。各地に譲渡された京王3000系ですが、狭幅・片開ドアの車両は北陸鉄道浅野川線にしか譲渡されませんでしたので、ここだけで見ることができた形態になります。京王3000系3002Fの先頭車として1963年に製造され1996年に京王から引退しますが先頭車が改造され、この編成を含め3001~3004Fの両先頭車が北陸鉄道にやってきて1996年12月から8802+8812として運転を開始、この時浅野川線は架線電圧が600Vから1500Vに昇圧が行われ、それに合わせて運行を開始しました。その後3005Fの先頭車も北陸鉄道に譲渡され、全5編成が浅野川線で運転されました。2001年になりますと始発駅である北鉄金沢駅が地下に移転となり、その時発売されました北鉄金沢駅地下駅移転記念乗車券には、地下駅になり新装オープンとなった北鉄金沢駅に停車している8802+8812編成があしらわれています

 

北陸鉄道浅野川線の近代化に貢献した京王3000系の譲渡車でしたが、老朽化が進んだこともあり、2020年から東京メトロ日比谷線で運転されていた03系の譲渡車がデビューし置き換えが始まりました。すでに3編成が運行を開始しており、これによりまず元3005Fの先頭車の改造であった8903+8913編成が引退、その後03系2編成目のデビューで8901+8911編成も姿を消しています。そして本年03系3編成目がデビューしたことにより8802+8812編成が引退を迎えることになりました。

 

引退を迎えるにあたり8802+8812編成については、京王時代の姿が再現されることになり前面は3002F時代のアイボリーになり、側面にもアイボリーの帯になりました。(なお、側面帯は京王時代とは異なっています。)京王時代の姿のお披露目の撮影会が人数限定で本年7月に開催され、その際は前面方向幕に京王時代の書体で「渋谷 吉祥寺」と表示され急行の丸型サボを着けた状態で展示されたとのことです。その後の営業運転でも前面方向幕は京王時代を模した「北鉄金沢 内灘」表示で運転されています。

そして運用離脱が近づいたことにより、このような記念乗車券が発売されました。自分は今回も北陸鉄道Webサイトにて通信販売で購入しました。なお、運行終了は2022年9月24日の予定で、この前段の9月11日に撮影会が開催され、この時にはまだ残る狭幅車である8801+8811編成の北鉄金沢方車両をこのイベント時に限り京王時代の3001Fのカラーであるブルーグリーンを再現して8802+8812編成と並べての展示となるとのことです。

 

記念乗車券は、8802+8812の京王時代3752の姿、北陸鉄道譲渡後のオレンジ前面、そして引退を前にアイボリーに復元した姿をそれぞれあしらったD型硬券乗車券3枚が、8802+8812の京王時代から北陸鉄道浅野川線での活躍のシーンの写真をあしらった台紙にセットされています。

  

引退を迎えることになった元京王3000系3002Fから改造の8802+8812、製造から59年にも及び京王井の頭線から北陸鉄道浅野川線で活躍しました。北陸鉄道譲渡時は、遠いところに渡ってしまったなと感じました。自分が初めて北陸鉄道浅野川線を訪れたのは8000系運行開始から数か月後のことで、この時ほくほく線が開通し越後湯沢乗り換えのルートで訪れましたが、どうしても遠く感じたものでした。その後何度か訪れこの時代運行されていた急行「能登」号で訪れたこともありました。2015年3月、北陸新幹線長野~金沢開業で、東京から約2時間30分で金沢に行くことができるようになり、金沢は近くなり北陸鉄道を訪れることも思い立ったときすぐに行けるようになったと感じました。

本年夏、当初7月下旬金沢訪れ浅野川線に乗車したのですが、この時は運用変更で運用には就いておらず内灘車庫の庫の中という状況でした。その後運行終了が9月と聞きまして、記念乗車券こそ事前にWeb販売で入手しましたが8月下旬に再度訪れ、アイボリー前面が再現された8802+8812編成を見ることができました。この時点で「さよなら」ヘッドマークもついておりました。

 

北陸鉄道浅野川線にやってきて約24年、それだけの年月が流れ引退を迎える8802+8812編成、元京王井の頭線3000系3002Fの先頭車になります。

2022.08.21

1461.【いすみ鉄道】キハ28-2346 引退記念切符セット

「何もないがある」ローカル線で観光列車として運転されてきた車両、まもなく運転を終了します。

 

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 名称   :キハ28-2346 引退記念切符セット
 発行社局:いすみ鉄道
 発売日  :2022年8月13日
 値段   :2,000円
 購入箇所:大多喜駅
 シリアルNo.:0437
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千葉県の房総半島の内陸部へ路線をもつ第三セクター鉄道のいすみ鉄道、この路線では国鉄型車両を使用した急行列車を観光列車として運行し人気を集めておりますが、その列車に使用されてきたキハ28 2346が、本年11月27日の運行をもって引退することになり、このような記念切符が発売されました。

 

キハ28 2346は、1964年にキハ28 346として製造され米子機関区に配属されましたが、程なくして千葉機関区に一時転属し夏時期の房総へ海水浴客を乗せて運行されたことがありました。その後は山陰に戻り1972年に冷房化によりキハ28 2346と改番、JR発足後はJR西日本保有となり晩年は北陸地方のローカル線で運行され2012年に運用を離脱しました。運用離脱後いすみ鉄道に譲渡され、2013年からすでに急行で運転されていたキハ52 125と連結して急行として、観光列車として各種ヘッドマークの装着での運行や、レストラン列車での運行などでも活躍しました。最近では国鉄時代の四国地方に運行されていた同系車に施された赤ひげを前面に施し、四国型のヘッドマークを着けての運行も行われました。

 

運行されてきたキハ28 2346でしたが、本年2022年11月27日の運行をもって運用を離脱することになりました。すでに同系車はJRに残っている車両はなく、製造から58年が過ぎ部品の枯渇といった理由があるようです。

 

運行終了を記念してこのような記念切符が発売されました。キハ28 2346のいすみ鉄道での運行されたシーンを表紙・裏表紙とし、内面はいすみ鉄道にやってきてからのキハ28 2346の略歴が記載された台紙に、硬券の急行券などが4枚セットされています。

 

千葉県の第三セクター路線のいすみ鉄道で、観光列車として活躍したキハ28 2346。おそらくは昭和の時代、日本の地方の各地においてごく普通に見ることができたローカル線の風景を再現し人気を集めた車両、終焉を迎えます。

2022.08.15

1460.【東武】SL大樹運行開始5周年記念乗車券

日光・鬼怒川観光の目玉として東武が運行を開始したSL列車、運行開始から5周年の節目を迎えました。

 

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 名称   :SL大樹運行開始5周年記念乗車券
 発行社局:東武鉄道
 発売日  :2022年8月10日
 値段   :1,000円
 購入箇所:浅草駅
 シリアルNo.:0433
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東武鬼怒川線で運行されているSL大樹、2017年8月10日に運行を開始して本年2022年で5周年を迎え記念乗車券が発売されました。

運転開始から各節目の際の写真をあしらった台紙に硬券乗車券が3枚セットされています。またこの台紙には引換券が付いており、2022年9月末までに台紙から引換券を切り離して東武日光駅または鬼怒川温泉駅のツーリストセンターに持参すると、D型硬券タイプの記念証がプレゼントされます。この台紙には記念証もセットできるようになっています。

 

弊ブログは2015年7月に開設しましたが、それから程なくして東武鉄道から公式リリースにて発表されたSL運転。JR北海道からC11 207を借り受け2016年9月に入線・火入れ式が行われました。その後このSL列車は「大樹」と命名され、2017年夏の運行開始までに補機となるDE10や客車の整備、そして機関士の育成や機関車検査修繕基地や転車台の整備など各種準備が進められ、2017年8月10日より鬼怒川線下今市~鬼怒川温泉間で運行を開始しました。運行開始後はSLの不具合によりDLで代走となったり、新型コロナウイルス感染症の影響で運休となったりするといった影響がありましたが、客車の増備や東武日光へもSL「ふたら」として運転されるようになりました。2020年12月には2機目のSLとして真岡鐡道で運転されてきたC11 325を譲り受け運行を開始、2021年には展望型客車が連結されるようになりました。そして本年7月には東武鉄道が復元整備した3機目のSL C11 123が運行を開始、SL3機・DL2機体制となりました。

弊ブログでは東武鉄道発行の記念きっぷ類を多く公開しておりますが、その中でもSL「大樹」関連については特集カテゴリーを形成しており、記念きっぷで見るSL「大樹」のあゆみを見ることができます。

 

そして、私自身も昨年11月にようやく鬼怒川温泉→下今市でSL大樹に乗車することが叶いました。この時妻と鬼怒川温泉に泊まり、翌日東武ワールドスクエアに行った帰りに妻と乗車しました。

 

運行開始から5周年を迎えた東武のSL「大樹」、日光・鬼怒川温泉へ多くの観光客を集めて運転されています。

1459.【名鉄】犬山線開通110周年記念乗車券セット

名鉄の主要路線の一つ、本年で開通から110年の節目を迎えました。

 

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 名称   :犬山線開通110周年記念入場券セット
 発行社局:名古屋鉄道
 発売日  :2022年8月6日
 値段   :1,460円
 購入箇所:豊橋駅
 シリアルNo.:02053
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本年2022年で開通から110周年を迎えた路線は、名鉄犬山線になります。1912年8月6日に枇杷島(現:枇杷島分岐点)~犬山間が開業しました。
 
犬山線は名古屋本線の枇杷島分岐点から城下町犬山を抜け新鵜沼を結ぶ路線です。犬山は国宝に指定された犬山城の城下町であるとともに、博物館明治村や日本モンキーパーク・リトルワールドがあり、日本ライン・川下りの下船地になっている一大観光地にもなっています。

 

開通110周年を記念しましてこのように発売されました記念乗車券になります。D型硬券乗車券等の4枚がセットされ、犬山線で活躍した「いもむし」と呼ばれた3400系、犬山線を経由し高山本線に直通した急行「たかやま」のちに特急「北アルプス」になったキハ8000系、初の冷房車となった5500系をあしらった乗車券と、今もリニューアルがなされ残る「パノラマスーパー」1200系をあしらった特別車両券「ミューチケット」引換券が犬山線の路線図をあしらった台紙にセットされています。この台紙は2022年9月30日まで開催されている「犬山線開通 110 周年 記念台紙スタンプラリー」のスタンプ台紙にもなっており、台紙内面の白枠内に押印できるようになっています。
 

この記念乗車券は、この夏旅行をした際に豊橋に立ち寄った際に、名鉄窓口にて発売しておりましたので入手しました。

 
今では「ミュースカイ」をはじめとする特急列車から、一般列車・名古屋市営地下鉄鶴舞線と相互乗り入れも行っている名鉄の主要路線の一つである犬山線、110周年の佳節を迎えました。

1458.【JR西日本】伯備線・山陰本線(伯耆大山~西出雲)電化開業40周年記念入場券

山陰と山陽を結ぶ路線、電化から40周年を迎えました。

 

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 名称   :伯備線・山陰本線(伯耆大山~西出雲)電化開業40周年記念入場券
 発行社局:西日本旅客鉄道
 発売日  :2022年7月1日
 値段   :3,000円
 購入箇所:米子駅
 シリアルNo.:1070
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山陰と山陽を結ぶ使命を持つ伯備線、山陽本線の倉敷から山陰本線の伯耆大山を結ぶ路線になります。1982年7月1日に伯備線全区間とその先の山陰本線伯耆大山~知井宮(現:西出雲)間が電化されました。それから40周年を迎えて発売されました記念入場券セットになります。

 

40年前の電化完成に合わせて、この路線を経由して岡山から出雲市を結ぶ特急「やくも」号に381系特急型電車を導入、この車両は振り子機構を持つ車両で、中国山地を貫くカーブの多い路線で運転を始めました。

 

それから40年を過ぎて発売された記念入場券セットは、倉敷~西出雲間の主に特急「やくも」号が停車する駅の硬券入場券が14枚セットされています。入場券には特急「やくも」号の381系が描かれています。また台紙の表紙は電化時に車両基地に勢ぞろいした「やくも」号381系をあしらい、内面には381系「やくも」号の他、電化時の試運転列車・普通列車で運転された115系や荷物車クモニ143の写真・EF64牽引のジョイフルトレインや貨物列車、そして「やくも」号とともにこの路線で運転される寝台特急「サンライズ出雲」号285系があしらわれています。

 

この記念入場券は本年2022年8月、山陰方面を旅行しまして立ち寄った米子駅にて発売されていましたので入手しました。

 

電化40周年を迎えた伯備線と山陰本線伯耆大山~西出雲間、電化40周年とともに特急「やくも」号運転開始50周年を本年迎え、特急「やくも」号で運転されている381系に1編成国鉄特急色を施した編成が運転されています。電化時から特急「やくも」号で運転されてきた381系、今となっては定期列車としては最後の国鉄型電車で運転されている特急列車になります。しかし数年後には「やくも」号に新型車両が導入されることになっており、中国山地を駆け抜け山陰と山陽を結んだ381系も終焉の時が見えてきました。

 

電化から40周年を迎えた伯備線と山陰本線伯耆大山~西出雲間になります。

2022.08.07

1457.【東急】ありがとう8500系記念きっぷ

多摩丘陵に開かれた田園都市の路線で活躍した車両、まもなく終焉を迎えます。

 

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 名称   :ありがとう8500系記念きっぷ
 発行社局:東急電鉄
 発売日  :2022年8月7日(駅での一般発売)
 値段   :2,000円
 購入箇所:渋谷駅
 シリアルNo.:0563
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まもなく終焉を迎える車両、東急8500系になります。

 

この車両は、1975年に当時製造されていた8000系の増備車という位置付けではありましたが、新玉川線と地下鉄半蔵門線直通運転用に一部仕様を変更した部分があることから、一般的に8500系と称されてきました。オールステンレス20m4ドアの車両になりますが、特に前面には赤色の帯が入ったことが外観上の特徴になります。まずは4両編成で当時の田園都市線大井町~すずかけ台間で運転を開始しました。翌1976年に鉄道友の会ローレル賞を受賞しました。1977年になりますと新玉川線渋谷~二子玉川園(現:二子玉川)間が開通し、この路線で6両編成で運転され、1979年には地下鉄半蔵門線が開通し、合わせ田園都市線は新玉川線と直通運転を開始、この時期になりますと田園都市線はつきみ野まで延伸(1976年)しており、地下鉄半蔵門線から新玉川線経由で田園都市線への直通運転を行うようになりました。(この時に大井町~二子玉川園間は大井町線と称されることになります。)田園都市線は1984年に中央林間まで全線開通し、8500系は田園都市線の増大していった輸送需要に合わせて増備が繰り返され10両編成になるとともに、1991年まで400両が製造され東急の一大勢力となりました。

 

8500系は東横線で一時運転されたことがあり大井町線でも運転されましたが、主な活躍の場は新玉川線・田園都市線であり、東急が戦後多摩丘陵を切り開き大規模な街づくりを行った田園都市から渋谷を経由して都心を結ぶ一大幹線で活躍し、この路線の顔となりました。なお新玉川線は、2000年に田園都市線に統一されることになり、渋谷~中央林間間が田園都市線となりました。

 

その後後継となる5000系が登場するに及び、8500系から廃車が発生するようになりました。廃車となった車両の一部が長野電鉄や秩父鉄道に譲渡されました。一方で2003年に地下鉄半蔵門線が押上まで開通し東武伊勢崎線と直通運転を開始すると、東急8500系も押上から東武伊勢崎線に乗り入れ、日光線の南栗橋・伊勢崎線の久喜まで直通運転を行いました。田園都市線向け5000系は増備が中断しますが、2018年に2020系の登場により置き換えが再開され8500系は姿を消していきました。そして8500系は2023年1月で全車両引退を迎えることになりました。

 

引退を迎えるにあたり東急では、特設サイトが開設されたり撮影会等各種イベントが開催されておりますが、その一環としてこのような記念きっぷが発売されました。田園都市線の5駅の硬券入場券とカード型の東急線ワンデーパスが、8500系の活躍のシーンなどをあしらった台紙にセットされています。

  

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記念きっぷにセットされた東急線ワンデーパス

 

この記念きっぷはTOKYU Stile WebサイトにてまずWeb販売分の予約を8月1日に受付8月5日より先行発売し、渋谷駅など主に田園都市線主要駅での発売は8月7日からとされました。実際にWeb販売は8月1日の予約受付分で完売となり、自分は本日渋谷駅に出向き現地にて入手しました。

またこの記念きっぷには、クリアファイルが2枚付属しました。

 

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付属したクリアファイル(表・裏)

 

先頭部車号のアップと車内の写真をあしらったクリアファイルが付属しました。

 

こうして本日、引退記念きっぷが発売された東急8500系ですが、実車はこの記事作成時点で8637F 1編成が残るのみとなっています。この編成は「Bunkamura」号という特別装飾編成で、1987年に広告車両として前面が青帯で側面にも青帯が施され、「Bunkamura」号になった際に側ドアがカラフルに色分けられたという編成になります。8500系は編成数が多く田園都市線で運用されていることから、特別装飾編成がかつていくつか存在し「TOQ-BOX」号や「伊豆のなつ」号といった編成がありましたが、これら編成は今では思い出になりました。今残る「Bunkamura」号となった最後の8500系8637Fですが、運用は平日朝ラッシュ時間帯に運用に就くかどうかといったところで、通常の運用に入る機会が少なくなってきている状況のようです。

 

まもなく終焉を迎える東急8500系、この車両の活躍は田園都市線沿線の発展とともにありました。8500系が築いた「美しい時代」は、後継の5000系・2020系に、確実に引き継がれることでしょう。

1456.【東京モノレール】2000形デビュー25周年記念乗車券

都心から羽田空港を結ぶ東京モノレールで活躍している車両、デビューから四半世紀を迎えました。

 

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 名称   :2000形デビュー25周年記念乗車券
 発行社局:東京モノレール
 発売日  :2022年8月7日
 値段   :2,000円
 購入箇所:羽田空港第2ターミナル駅
 シリアルNo.:0070
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デビュー25周年を迎えた東京モノレール車両は2000形になります。1997年8月7日に運転を開始しました。この車両は側ドアが両開きになったとともに、モノレール車両として初めてVVVFインバータ制御を搭載しました。この当時残っていた700・800形の置き換えと輸送力増強で2002年までに4編成が導入されました。デビュー後程なくしてグッドデザイン賞を受賞しました。2015年からは更新工事が行われ外装が変更になり車内も改修され、全4編成完了しました。

 

そして本日でデビュー25周年を迎えこのような記念乗車券が発売されました。2000形の写真をあしらったD型硬券乗車券4枚がデビュー当時から現在までの姿の写真をあしらった台紙にセットされています。本日、羽田空港第2ターミナル駅にて発売されました。また、2000形全4編成に編成前後でそれぞれ異なったヘッドマークを着けて運転を行っております。

 

デビューから25周年を迎えた東京モノレール2000形、弊ブログにおきましては25年前のデビュー時に発売されました記念乗車券を公開しております。4編成と少数ではありますが、都心と羽田空港を結ぶモノレールで活躍している車両になります。

2022.08.06

1455.【Osaka Metro】10系引退記念1日乗車券セット

大阪のメインストリートで活躍した車両、引退を迎えました。

 

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 名称   :10系引退記念1日乗車券セット
 発行社局:大阪市高速電気軌道
 発売日  :2022年7月24日
 値段   :3,000円
 購入箇所:Osaka Metro 公式オンラインショップ(Web販売)
 シリアルNo.:0174
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Osaka Metroでこのほど引退を迎えた車両は、御堂筋線で活躍していた10系になります。この車両はまず1973年に試作車4両編成1編成が20系(初代)として製造され、谷町線で試運転が行われました。当時の大阪市営地下鉄初の回生ブレーキを搭載したチョッパ制御を採用しました。また谷町線ではこの当時急行運転が構想されていたようで、その対応車両でもありました。谷町線では営業運転することは無かったようでしたが、チョッパ制御・回生ブレーキ搭載により床下からの発熱が抑えられるという利点等から、御堂筋線に転用されることになり1974年に中間車4両を増結し8両編成になって御堂筋線に転属、これに合わせて形式が10系となりました。御堂筋線で各種試験が行われ1976年から営業運転を開始しました。営業運転開始後に冷房装置の設置も行われ、これは第三線軌条方式の地下鉄車両として初めて冷房装置を搭載した車両となりました。試作車のデータをもとに1979年から量産化され1989年まで増備がされました。この間1987年に9両編成化により中間車の増結があり、そして1995年に10両編成化されました。10両化に際しては初期の3編成を分割し組み込むことで10両化を行い、この時に1973年に製造された試作車の先頭車は余剰となり廃車となりました。

1998年になりますと更新工事が行われることになり、前面がブラックフェイス化・側面帯の変更・内装や電装品の交換などが行われ前面に「ACCC」というロゴが入りました。更新は一時途絶えますが2006年から再開され、2006年以降の更新から制御装置がVVVFインバータ制御に換装され前面に「VVVF」と表示され10A系となりました。1編成更新の対象とならなかった編成については2011年で廃車となりました。

その後も御堂筋線で運転されてきた10系でしたが、この路線に新型車30000系の導入が始まると置き換えが始まり、2020年でチョッパ制御車は全廃、その後VVVF化された編成につきましても廃車が始まり、最後の編成は2022年7月4日をもって運用を離脱したとのことです。

 

10系引退を記念して、Osaka Metro及び大阪シティバスの1日乗車券セットがこのように発売されました。試作車デビュー時から量産車、引退前の30000系との並びなどをあしらった4枚のカード型1日乗車券が10系の活躍のシーンや諸元などをあしらった台紙にセットされています。まず7月24日に北浜駅特設会場で発売され、その後7月29日よりOsaka Metro公式オンラインショップでも発売が始まりました。自分は公式オンラインショップにて申し込みまして本日届きました。

 

引退を迎えたOsaka Metro10系、大阪のメインストリートの線名をもつ御堂筋線で運転されました。私も大阪に初めて行ってその際に初めて乗車した地下鉄が御堂筋線でこの10系がやってきました。千里ニュータウンから江坂・新大阪・梅田・淀屋橋・本町・心斎橋・難波・天王寺・我孫子・中百舌鳥と大阪の主要地点を結ぶ路線で約46年の活躍でした。この間で大阪の地下鉄は路線が充実してきたとともに、昭和から平成・令和、そして2018年の大阪市交通局民営化によりOsaka Metro移管も経験したという車両になりました。大阪の地下鉄を代表する車両であったといえる10系、こうして引退を迎えました。

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2011年11月 ありがとう!京王井の頭線3000系

  • Img_9050
    2011年12月、約49年にもわたり京王井の頭線で活躍してきた3000系、レインボーカラーに彩られ井の頭線のイメージを確立したこの車両も、ついに終焉となりました。最後の編成となったのはライトブルーの3028F、この編成は1987年に入線し活躍してきました。 末期には朝のラッシュ時間帯に運よく富士見ヶ丘~渋谷の1往復の運用にしか就かなくなってしまった3000系、2011年11月には「さよなら運転」として日曜日の昼間に井の頭線全線で運転され、最後の走りを披露しました。また11月20日には富士見ヶ丘車両基地において「ありがとう3000系フェスタ」も開催され、事前申込制であったこのイベントにも参加して、最後の姿を見てきました。井の頭線沿線で生まれ育ち、それこそこの車両の活躍をみて育ったと自負する私にとって、感慨深い月になった2011年11月、3000系最後の姿をぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。

中央線201系

  • 2010101700
    JR中央線で約30年にもわたり活躍した201系、特に多摩地域においては、長きにわたり親しまれた車両で、私も小・中学生時代は遠足で、学生時代は通学で、そして社会人になってからも通勤などで利用したなじみ深い車両でした。時の国鉄が「省エネ電車」として中央線に導入された201系。そしてほとんどの車両が中央線から離れることなく、この路線で「オレンジバーミリオン」の外装で生涯を終えました。すでに引退して時が過ぎましたが、私が撮影した201系の思い出として、どうぞご覧下さい。

2002年100周年を迎えた江ノ電

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    2001年12月に初めてデジカメを購入して、翌年から1年間通った路線があります。藤沢から鎌倉を結ぶご存知江ノ電です。この年は江ノ電が開業して100周年という節目の年で、各車両にステッカーなどが付いています。また世代交代もあった年です。 自分の思い出アルバムの中から公開いたします。どうぞご覧下さい。

惜別 名鉄岐阜600V線区

  • 2005032101
    2005年3月31日、惜しまれつつも廃止を迎えた名鉄岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線の総称「岐阜600V線区」。 私が初めて訪れたのは、1999年の夏のことでした。名古屋本線で新岐阜に着くと、駅前に停車していた電車に乗り、車の洪水の中を抜け、のどかな風景の中を走っていきました。
    その後2001年2月、そして2005年と何度か訪れたのですが、ついにこれら路線も命運が尽きてしまいました。そこで、名鉄岐阜600V線区で活躍していた古豪から最新鋭車まで、個性豊かな車両たちへの思い出をつづり、このアルバムを作成しました。
    このアルバムでは、2001年9月30日の運行をもって廃止となった谷汲線・揖斐線(黒野~本揖斐)のモ750も登場しています。いずれにしましても、今では思い出になってしまった、名鉄岐阜600V線区へのレクイエムです。 どうぞご覧下さい。

    お断り>
    今回のアルバムは、一部ポジプリントからスキャンしたもの、あるいは携帯電話内蔵カメラで撮影した画像も含まれています。特に1999年・2001年撮影のものはすべてポジプリントからのスキャンになります。つきましては画質にやや難があるものがあります。ご了承ください。