1437.【アルピコ】20100形運行開始記念乗車券
上高地へ向かうアクセス路線であるアルピコ交通上高地線、この路線において新型車両がデビューしました。
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名称 :20100形運行開始記念乗車券
発行社局:アルピコ交通
発売日 :2022年3月25日
値段 :1,420円
購入箇所:新島々駅
シリアルNo.:0093
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アルピコ交通上高地線において、このほどデビューを迎えた新型車両は20100形になります。2020年で運行を終了した東武20000系を譲受し改造の上登場しました。種車は中間車であったことから運転台の取付及び2両編成で走行可能な仕様に改造を行いました。外観は前面にアルピコグループ共通の「ダイナミックストライプ」と「Highland Rail」のロゴがあしらわれ、側面はアルピコグループのコーポレートカラーであるブルーのラインと「ALPICO」の大きなロゴがあしらわれました。車内はロングシートですが、液晶による案内表示装置や防犯カメラ、イオンによる空気洗浄装置が設置され、上高地線はワンマン運転が行われることから、運転台直後には運賃箱が設置されています。電装品はVVVFインバータ制御となっています。編成は松本側からモハ20101-クハ20102で、モハ20101にはシングルアームパンタが運転台側に1台、クハ20102にもシングルアームパンタ2台という2両編成でパンタ3台といういで立ちになっています。
2022年3月25日より運行を開始したアルピコ交通20100形、本日アルピコ交通を訪れ終点の新島々駅で発売していた記念乗車券を入手しました。20100形の写真をあしらったD型硬券乗車券2枚が、20100形の紹介等を記載した台紙にセットされています。実際に20100形に乗車しまして、東武時代からの変わりようとともに、上高地線の新しい時代の幕開けを感じることができました。
運転を開始した20100形、今後年1編成のペースで導入が予定されているようで、これまで上高地線で運転されてきた3000形を置き換えます。この路線で運転されてきた3000形は京王井の頭線で活躍していた3000系からの改造車で、1999年から運転を開始した車両になります。2019年で上高地線での運転開始から20周年を迎え車齢も50年を超えたことによる老朽化が進んだことから、置き換えることになりました。
新型車両がデビューしたアルピコ交通上高地線ですが、今回訪れた時点においても2021年8月に発生した集中豪雨による河川の増水で発生した西松本~渚間にある田川橋梁被災の影響で、松本~渚間がバスによる代行輸送という状況になっています。復旧は2022年6月頃を予定しているとのことです。本日訪れたところ、不通区間である松本駅に1編成が取り残されている状況であったことから、20100形のデビューは橋梁復旧前とはいえ急がれていたのではないかと思います。災害の影響が続き復旧に向けて取り組みが進められている中で、デビューを迎えた東武20000系の譲受車であるアルピコ交通20100形、上高地への観光客を乗せ地元地域の足としてこれからの活躍に期待したいと思います。