« 1429.【小田急】小田急ロマンスカー・VSE(50000形)定期運行終了記念乗車券 | トップページ | 1431.【会津鉄道】AIZUマウントエクスプレス号 運行開始20周年記念乗車券 »

2022.02.16

1430.【京王】井の頭線急行運転開始50周年記念乗車券

渋谷から吉祥寺を結ぶ京王井の頭線では、12.7Kmの短い路線ながらも急行列車が運行されています。この路線で急行列車が運行開始してから50周年を迎え、記念乗車券が発行されました。

 

===========================
 名称   :井の頭線急行運転開始50周年記念乗車券
 発行社局:京王電鉄
 発売日  :2022年2月11日(Webでの先行発売)
 値段   :1,000円
 購入箇所:「きっぷと鉄こもの」(Web販売)
 シリアルNo.:0214
===========================

 

Img_3086

 

京王井の頭線では、1971年12月15日に急行列車の運行が開始されました。それから50周年を迎え約2か月程遅れて記念乗車券が発売されました。まずは山口証券印刷が開設しているWebサイト「きっぷと鉄こもの」にて2月11日より発売が開始され、自分はこのサイトで申し込みまして、本日手元に届きました。なおWebではすでに完売となっていますが、2月19日より渋谷・明大前・吉祥寺の各駅での発売が行われます。

 

Img_3088

 

この記念乗車券は短冊型2枚セットになります。設定された乗車券は2枚とも「いのかしら おでかけきっぷ」と呼ばれる企画乗車券で、京王線新宿~明大前間と井の頭線全線が1日乗り降りできるというものになり、通常券はフリーエリア内の券売機にて発売されています。

今回の記念乗車券は井の頭線で活躍した3000系の急行運用の姿の写真が用いられ、渋谷駅発行と記載されている券には2011年に最後まで残った3028Fの引退記念運行のものが、吉祥寺駅発行と記載されている券にはかつての急行サボを装着した在りし日の3013Fの写真になっております。井の頭線急行運転開始時は3000系全盛の時代であり、運行開始当時は前面に「急」と表示された丸型のサボ、側面にも先頭車のみ「急行」のサボが掲げられておりました。側面のサボは3000系に側面行先表示器が設置された際に姿を消し、前面の丸型サボについても1988年頃より前面方向幕に「急行 渋谷」等と表示されるようになったことから姿を消しました。

 

さて、この記念乗車券には栞が付属しています。

 

Img_3089_20220216222701

Img_3090_20220221213001

付属した栞(表・裏)

 

栞は1971年12月の急行運転開始時に発売されました記念乗車券を再現しました。当時の様子が伺えるかと思います。なお、1971年の運行開始時に発売されました記念乗車券の実物が手元にありまして、弊ブログにおきまして公開しております。(こちらの記事になります。)

 

この記念乗車券につきまして、化粧袋についても触れたいと思います。

 

Img_3091

化粧袋表面

 

Img_3092_20220216224301

化粧袋裏面

 

Img_3093_20220216222701

化粧袋内面

 

化粧袋の表紙には、現在井の頭線で運行されている1000系に3種類作成された急行運転開始50周年のヘッドマークを着けた写真が用いられています。なお、このヘッドマークについては2021年1月27日より1編成に装着され運転されています。現状ではブルーグリーン前面の1001Fに装着されています。

裏面には在りし日の3000系の写真が2枚用いられ、1983年の井の頭線開業50周年記念のヘッドマークを装着した姿と、同年に増備された3000系の急行運用と入線まもない試運転中の編成が離合したものが用いられました。

内面には、リニューアルが行われ引退が近くなった時期に富士見ヶ丘車両基地にて並べて展示された3000系の写真と合わせて、急行運転開始50周年のヘッドマークがあしらわれました。このヘッドマークのデザインは、かつて3000系の前面に掲げられた急行の丸型サボがモチーフになっています。

 

京王では井の頭線急行運転開始50周年企画として、このヘッドマークや2021年の「1000系25周年」ヘッドマークを着けた1000系3編成を並べて人数限定で有料の撮影会を富士見ヶ丘車両基地で行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催見送りとなりました。

 

運転開始から50周年を迎えた井の頭線の急行列車、停車駅は運行開始時から渋谷・下北沢・明大前・永福町・久我山・吉祥寺と変わっておりません。運転開始当時はデイタイムから夕方時間帯の運転でしたが、その後は増発並びに運転時間帯も拡大して、現在では実質平日朝ラッシュ時間帯以外はどの時間帯でも運転されているという状況で、昼間でも8分ヘッドでの運転となっています。

 

近年再開発が行われ変貌を遂げようとしている渋谷から吉祥寺を結ぶ京王井の頭線で運転されている急行列車、運行開始から50年の時が流れました。

  

 

※井の頭線急行関連の記念乗車券類は、弊ブログ過去記事におきまして、本文中にも記載された1971年の運行開始時の他、1981年の10周年1986年の15周年2001年の30周年の際に発売されましたアイテムを公開しております。合わせてご覧いただけますと幸いです。

« 1429.【小田急】小田急ロマンスカー・VSE(50000形)定期運行終了記念乗車券 | トップページ | 1431.【会津鉄道】AIZUマウントエクスプレス号 運行開始20周年記念乗車券 »

発行社局:京王」カテゴリの記事

西暦2022年[令和4年]発売」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。いろいろ用事が重なり、一般発売日の翌日にようやく購入できました。初日の早い時間に行かないと、というここ数年の動向を踏まえての気持ちでしたが、今回はさほど売れ行きが良くないのか、余裕で手に入れることが出来ました。他社ですが、再販売などの例もあり、読みにくい状況ですね。
さほど長くない路線の急行運転は、子供のころでも少し羨ましく思い、地元の路線に空想で急行列車を走らせて勝手に満足していたものです。

りばてぃ様、コメントをありがとうございます。

京王井の頭線の急行列車、運行開始から50年が過ぎました。自分は井の頭線沿線で生まれ育ったものですがその時から急行が運行されており、自分が小学校3・4年生頃の記憶では4運用ある急行運用のうち、3000系でも初期の2編成存在した狭幅片開ドア車と当時の最新編成であった3019Fがほぼ急行運用に入り、残り1運用で他の3000系が運用に就いていたという状況でした。「急」の丸サボも側面の「急行」サボはもとより、3000系が運行されていた日々ももう過去のことになりました。
 
50周年を迎えた日から2か月遅れての発売となった記念乗車券、今回は早く入手できるWeb販売で入手しました、Web販売ではすぐに完売になったようでしたが、駅ではかなり余裕をもって入手できたようですね。記念きっぷ類の発売方法もまた時代を反映するのかと思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 1429.【小田急】小田急ロマンスカー・VSE(50000形)定期運行終了記念乗車券 | トップページ | 1431.【会津鉄道】AIZUマウントエクスプレス号 運行開始20周年記念乗車券 »

カテゴリー

Googleで検索




  • 弊ブログ内検索
    ウェブ全体から検索


    Powered by Google

2011年11月 ありがとう!京王井の頭線3000系

  • Img_9050
    2011年12月、約49年にもわたり京王井の頭線で活躍してきた3000系、レインボーカラーに彩られ井の頭線のイメージを確立したこの車両も、ついに終焉となりました。最後の編成となったのはライトブルーの3028F、この編成は1987年に入線し活躍してきました。 末期には朝のラッシュ時間帯に運よく富士見ヶ丘~渋谷の1往復の運用にしか就かなくなってしまった3000系、2011年11月には「さよなら運転」として日曜日の昼間に井の頭線全線で運転され、最後の走りを披露しました。また11月20日には富士見ヶ丘車両基地において「ありがとう3000系フェスタ」も開催され、事前申込制であったこのイベントにも参加して、最後の姿を見てきました。井の頭線沿線で生まれ育ち、それこそこの車両の活躍をみて育ったと自負する私にとって、感慨深い月になった2011年11月、3000系最後の姿をぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。

中央線201系

  • 2010101700
    JR中央線で約30年にもわたり活躍した201系、特に多摩地域においては、長きにわたり親しまれた車両で、私も小・中学生時代は遠足で、学生時代は通学で、そして社会人になってからも通勤などで利用したなじみ深い車両でした。時の国鉄が「省エネ電車」として中央線に導入された201系。そしてほとんどの車両が中央線から離れることなく、この路線で「オレンジバーミリオン」の外装で生涯を終えました。すでに引退して時が過ぎましたが、私が撮影した201系の思い出として、どうぞご覧下さい。

2002年100周年を迎えた江ノ電

  • Img_0527
    2001年12月に初めてデジカメを購入して、翌年から1年間通った路線があります。藤沢から鎌倉を結ぶご存知江ノ電です。この年は江ノ電が開業して100周年という節目の年で、各車両にステッカーなどが付いています。また世代交代もあった年です。 自分の思い出アルバムの中から公開いたします。どうぞご覧下さい。

惜別 名鉄岐阜600V線区

  • 2005032101
    2005年3月31日、惜しまれつつも廃止を迎えた名鉄岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線の総称「岐阜600V線区」。 私が初めて訪れたのは、1999年の夏のことでした。名古屋本線で新岐阜に着くと、駅前に停車していた電車に乗り、車の洪水の中を抜け、のどかな風景の中を走っていきました。
    その後2001年2月、そして2005年と何度か訪れたのですが、ついにこれら路線も命運が尽きてしまいました。そこで、名鉄岐阜600V線区で活躍していた古豪から最新鋭車まで、個性豊かな車両たちへの思い出をつづり、このアルバムを作成しました。
    このアルバムでは、2001年9月30日の運行をもって廃止となった谷汲線・揖斐線(黒野~本揖斐)のモ750も登場しています。いずれにしましても、今では思い出になってしまった、名鉄岐阜600V線区へのレクイエムです。 どうぞご覧下さい。

    お断り>
    今回のアルバムは、一部ポジプリントからスキャンしたもの、あるいは携帯電話内蔵カメラで撮影した画像も含まれています。特に1999年・2001年撮影のものはすべてポジプリントからのスキャンになります。つきましては画質にやや難があるものがあります。ご了承ください。