1430.【京王】井の頭線急行運転開始50周年記念乗車券
渋谷から吉祥寺を結ぶ京王井の頭線では、12.7Kmの短い路線ながらも急行列車が運行されています。この路線で急行列車が運行開始してから50周年を迎え、記念乗車券が発行されました。
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名称 :井の頭線急行運転開始50周年記念乗車券
発行社局:京王電鉄
発売日 :2022年2月11日(Webでの先行発売)
値段 :1,000円
購入箇所:「きっぷと鉄こもの」(Web販売)
シリアルNo.:0214
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京王井の頭線では、1971年12月15日に急行列車の運行が開始されました。それから50周年を迎え約2か月程遅れて記念乗車券が発売されました。まずは山口証券印刷が開設しているWebサイト「きっぷと鉄こもの」にて2月11日より発売が開始され、自分はこのサイトで申し込みまして、本日手元に届きました。なおWebではすでに完売となっていますが、2月19日より渋谷・明大前・吉祥寺の各駅での発売が行われます。
この記念乗車券は短冊型2枚セットになります。設定された乗車券は2枚とも「いのかしら おでかけきっぷ」と呼ばれる企画乗車券で、京王線新宿~明大前間と井の頭線全線が1日乗り降りできるというものになり、通常券はフリーエリア内の券売機にて発売されています。
今回の記念乗車券は井の頭線で活躍した3000系の急行運用の姿の写真が用いられ、渋谷駅発行と記載されている券には2011年に最後まで残った3028Fの引退記念運行のものが、吉祥寺駅発行と記載されている券にはかつての急行サボを装着した在りし日の3013Fの写真になっております。井の頭線急行運転開始時は3000系全盛の時代であり、運行開始当時は前面に「急」と表示された丸型のサボ、側面にも先頭車のみ「急行」のサボが掲げられておりました。側面のサボは3000系に側面行先表示器が設置された際に姿を消し、前面の丸型サボについても1988年頃より前面方向幕に「急行 渋谷」等と表示されるようになったことから姿を消しました。
さて、この記念乗車券には栞が付属しています。
付属した栞(表・裏)
栞は1971年12月の急行運転開始時に発売されました記念乗車券を再現しました。当時の様子が伺えるかと思います。なお、1971年の運行開始時に発売されました記念乗車券の実物が手元にありまして、弊ブログにおきまして公開しております。(こちらの記事になります。)
この記念乗車券につきまして、化粧袋についても触れたいと思います。
化粧袋表面
化粧袋裏面
化粧袋内面
化粧袋の表紙には、現在井の頭線で運行されている1000系に3種類作成された急行運転開始50周年のヘッドマークを着けた写真が用いられています。なお、このヘッドマークについては2021年1月27日より1編成に装着され運転されています。現状ではブルーグリーン前面の1001Fに装着されています。
裏面には在りし日の3000系の写真が2枚用いられ、1983年の井の頭線開業50周年記念のヘッドマークを装着した姿と、同年に増備された3000系の急行運用と入線まもない試運転中の編成が離合したものが用いられました。
内面には、リニューアルが行われ引退が近くなった時期に富士見ヶ丘車両基地にて並べて展示された3000系の写真と合わせて、急行運転開始50周年のヘッドマークがあしらわれました。このヘッドマークのデザインは、かつて3000系の前面に掲げられた急行の丸型サボがモチーフになっています。
京王では井の頭線急行運転開始50周年企画として、このヘッドマークや2021年の「1000系25周年」ヘッドマークを着けた1000系3編成を並べて人数限定で有料の撮影会を富士見ヶ丘車両基地で行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催見送りとなりました。
運転開始から50周年を迎えた井の頭線の急行列車、停車駅は運行開始時から渋谷・下北沢・明大前・永福町・久我山・吉祥寺と変わっておりません。運転開始当時はデイタイムから夕方時間帯の運転でしたが、その後は増発並びに運転時間帯も拡大して、現在では実質平日朝ラッシュ時間帯以外はどの時間帯でも運転されているという状況で、昼間でも8分ヘッドでの運転となっています。
近年再開発が行われ変貌を遂げようとしている渋谷から吉祥寺を結ぶ京王井の頭線で運転されている急行列車、運行開始から50年の時が流れました。
※井の頭線急行関連の記念乗車券類は、弊ブログ過去記事におきまして、本文中にも記載された1971年の運行開始時の他、1981年の10周年、1986年の15周年、2001年の30周年の際に発売されましたアイテムを公開しております。合わせてご覧いただけますと幸いです。