1420.【秩父鉄道】急行「秩父路」号 ヒストリー記念乗車券
羽生~行田市間が本年2021年で開業100周年を迎えた秩父鉄道、この路線では急行列車が運転されています。「秩父路」号の愛称がある列車で、その歴史は50年以上にわたります。急行「秩父路」号の歴史を綴った記念乗車券が発売されました。
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名称 :急行「秩父路」号 ヒストリー記念乗車券
発行社局:秩父鉄道
発売日 :2021年11月27日
値段 :1,000円
購入個所:熊谷駅
シリアルNo.:0232
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秩父鉄道で運転されている急行「秩父路」号、乗車に際しては急行料金が必要な列車となります。秩父鉄道線における優等列車ということになりますが、その歴史は1969年10月より熊谷~三峰口で運転を開始、この時急行「秩父路」号として使用された車両は300形で1959年に製造された秩父鉄道オリジナル車両で、2ドアクロスシートという車内構造でした。登場時は2両編成でしたが1966年に中間車サハ350型を増結した3両編成になりました。この時入線したサハ350型のうちサハ352はアルミ車でした。3両編成で急行「秩父路」号として運用されました。1986年に外装が小豆色ツートンから黄色車体青帯に変更となり、1992年まで急行「秩父路」号として運転され、その後全車両廃車となりました。
300形の後を受けて急行「秩父路」号として使用された車両が3000系で、1992年にJR東日本から165系急行型電車を譲受し、前面は非貫通化・上部種別表示器を撤去・中央窓大型化・前面愛称表示板差しを新設し、外装は白と青のツートン色、車内を改装して3両編成3本が急行「秩父路」号として運転されました。愛称表示は通常は「秩父路」ですが、沿線で催しが開催された際などは特製の表示板が掲出されました。
急行「秩父路」号として運転されてきた3000系は2006年11月にさよなら運転を行い引退となりその後全車両廃車となりました。
そして3000系引退後今日、急行「秩父路」号として運転されている車両は6000系で、2006年より運転を開始しました。西武鉄道から新101系を譲受し、前頭下部に「急行秩父路」と表示できるLED表示器を設置し、車体を2ドア化、車内はクロスシートに改造しました。外観は3000系の外装を踏襲したものになっています。6000系については1編成2014年に秩父地域まで延伸100周年を記念して300形登場時の小豆色ツートン塗装になった編成が存在しています。
急行「秩父路」号の車両の変遷は以上になりますが、運転区間や停車駅なども変遷があり、2004年10月には羽生発の急行「秩父路」号が設定されました。そして現在では、羽生発着の設定はなくなりましたが、平日ダイヤで熊谷~影森間を4往復、土休日ダイヤでは下りが熊谷発三峰口行きが2本、熊谷発影森行きが2本、上りが影森発熊谷行きが4本運転されています。
急行「秩父路」号の歴史を綴った記念乗車券になります。歴代の急行「秩父路」号車両をあしらった硬券乗車券・急行券が3枚、歴代車両の紹介やその歴史年表を記載した台紙にセットされています。台紙の年表を見ますと急行料金が必要な列車ではありますが、急行料金不要とする特認乗車区間の設定がある(野上~長瀞、秩父~影森)ということはこの記念乗車券で初めて知ったことになります。
秩父鉄道ので運転されている急行「秩父路」号、この路線ではSL列車に注目が集まっているためその陰に隠れてしまっている感がありますが、秩父鉄道の優等列車であります。50年以上の歴史を持つ優等列車にちなんだ記念乗車券になります。