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2021.10.23

1410.【アルピコ】上高地線開通100周年記念乗車券

観光地である上高地へアクセスする路線、開通から100周年の佳節を迎えました。

 

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 名称   :上高地線開通100周年記念乗車券
 発行社局:アルピコ交通
 発売日  :2021年10月1日
 値段   :1,080円
 購入箇所:電車市場 Eモール本店(JRE MALL内)(Web販売)

 シリアルNo.:0453

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松本から上高地へ向かうバスターミナルがある新島々を結ぶアルピコ交通上高地線、本年2021年10月1日で開通から100周年の佳節を迎えました。100周年を迎えて発売されました記念乗車券になります。最初の開通区間である松本~新村間の片道乗車券及び往復乗車券と開業時の乗車券を再現した模擬券と、復刻した開通記念の絵葉書がセットされました。

 

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付属した開通記念絵葉書の復刻盤 

 

10月1日より上高地線の主要駅で発売が開始されましたが、自分はJR東日本商事が運営している「JRE MALL」に出店している、総合車両製作所の鉄道グッズ販売サイト「電車市場」にて通信販売で入手いたしました。なお、「電車市場」サイトでは前年2020年3月に創立100周年を迎えた際に発行されました記念入場券も発売されておりましたので、合わせて入手しました。同時に公開いたします。

 

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 名称   :アルピコ交通創立100周年記念 上高地線全駅入場券セット
 発行社局:アルピコ交通
 発売日  :2020年3月25日
 値段   :2,500円
 購入箇所:電車市場 Eモール本店(JRE MALL内)(Web販売)

 シリアルNo.:0374

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2020年3月に創立100周年を記念して発売されました記念入場券は、上高地線全駅の硬券入場券が歴代の車両をあしらった台紙にセットされ、合わせて購入記念証がセットされました。

 

上高地線は1921年に筑摩鉄道島々線として松本~新村間が開通し、その後1922年に島々まで全線開通しました。全線開業後筑摩電気鉄道と社名を変更し、1932年に松本電気鉄道と社名を変更しました。現在の呼び名となっている上高地線の線名は1955年から使用を開始しました。1983年に土砂崩落により新島々~島々間が不通となり、翌年この区間は廃止となり現在の松本~新島々間の路線となりました。そして2011年に系列会社であった長野県内のバス会社2社を統合し現在の社名であるアルピコ交通に変更しましたが、上高地線については松本駅での案内やJR線の特急列車における案内放送において「松本電鉄」という表現が今でも使用されています。

 

1921年の開業時から電化されており、開業時は木造の単車が用意されたようです。その後現在の大糸線を運営していた信濃鉄道から木造付随車を譲受、この車両は現在の中央線を開業させた甲武鉄道が飯田町~中野間で電化した際に導入した電車で甲武鉄道国有化により当時の国鉄初の電車となった車両の改造車で、筑摩鉄道(→松本電鉄)ではその後荷物室が設置されハニフ1として1948年まで使用され1955年で廃車となってからも新村の車庫にて保存されてきましたが、その歴史的価値が認められ現在ではさいたま・大宮にある鉄道博物館に移設され、新村で保存されていた当時と同様のハニフ1の姿で展示されています。

 

その後も各地からの車両を譲り受け運転されてきた上高地線でしたが、これら車両の台車や電装品等を使用して車体を日車標準車体としたモハ10形に更新されました。また貨物営業も行われていましたが1960年代に入りますと梓川に水力発電所とダムを建設することになり、その資材輸送として貨物輸送が最盛期となり1965年から66年にかけてED402、ED403の2両の電気機関車が導入されました。この2両の機関車はダム・発電所完成後1971年に静岡県の岳南鉄道に譲渡され同線で2012年の貨物輸送終了まで主力として使用されその後残されましたが、現在では本年2021年8月に岳南富士岡駅に整備された「がくてつ機関車ひろば」にて2両揃って展示されています。

 

時代が下りますと1986年に架線電圧を750Vから1500Vに昇圧が行われモハ10形は置き換えられ、東急から「青ガエル」と呼ばれた5000形が導入されました。5000形は2000年で全車引退し、その前年より京王井の頭線で運転されていた3000形が導入され現在主力として運転されています。2017年には1編成往年のモハ10形の外装を再現した車両が登場しています。

 

こうして開業から100周年を迎えた上高地線ですが、この路線においては本年2021年8月の大雨の影響で、西松本~渚間にある田川橋梁が河川の増水により橋脚が傾く等被災し、この記事作成時点においても松本~渚間が不通でこの区間はバスによる代行輸送となっています。現時点では2022年の夏ごろを目標に復旧が進められるとのことです。また現在この路線で運転されている3000形も入線から20年以上が過ぎ車齢も50年以上になろうとしており、この車両を置き換えるために東武20000系を譲受し導入されることになり現在改造が進められているとのことです。

 

幾多の困難を乗り越え開業100周年を迎えたアルピコ交通上高地線、今まさに大雨による影響で橋が被災するという試練が訪れています、一方で車両の取り換えという時代の転換を迎えようとしています。上高地への観光客を乗せ沿線地域の交通機関として、災害からの復興と更なる発展を祈念いたします。

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    お断り>
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