1405.【岳南】岳南富士岡駅 がくてつ機関車広場 完成記念乗車券・入場券セット
2021年夏、富士山の麓に鉄道ファン必見のスポットがオープンしました。
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名称 :岳南富士岡駅 がくてつ機関車広場 完成記念乗車券・入場券セット
発行社局:岳南電車
発売日 :2021年8月21日
値段 :600円
購入箇所:がくてつ機関車ひろば物販ブース
シリアルNo.:0112
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2021年8月21日、岳南電車では岳南富士岡駅構内に「がくてつ機関車ひろば」を開設しました。
がくてつ機関車ひろばは、岳南鉄道線において貨物輸送が廃止となった後も残されていた4両の電気機関車を展示する場所となっています。この施設オープンに向けて、有志の協力により綺麗に整備された4両が展示されました。私は本日、岳南鉄道線を訪れがくてつ機関車ひろばにも行ってきました。
がくてつ機関車ひろばで展示されている機関車は、1927年に現在のJR飯田線の一部となっている豊川鉄道デキ52として製造され国有化後ED291となり岳南鉄道に1959年に入線し1993年まで貨物輸送に活躍後今日まで残されてきたED291、1928年に上田温泉電軌デロ301として製造され1940年に名古屋鉄道に譲渡されED501となり岳南鉄道に1969年に入線し貨物廃止時まで主に比奈駅構内での入換に使用されたED501、1965年から1966年に東京電力梓川ダム建設に伴い増大した貨物輸送に対応するため松本電鉄ED40型として2両製造されダム完成後1971年に2両揃って岳南鉄道に入線し貨物廃止まで主力として活躍したED402・ED403の4両になります。
がくてつ機関車ひろば開設を記念してこのような記念きっぷが発売されました。岳南富士岡駅の入場券2枚と岳南富士岡から岳南原田までの往復乗車券が硬券で、がくなん機関車ひろばに展示された機関車の写真やプロフィール等を記した台紙にセットされています。なお購入場所はがくてつ機関車広場内に設けられた物販ブースで、2021年9月まで毎土休日に開設されるとのことで、この他吉原駅窓口や通信販売も受け付けしてようです。
岳南鉄道線は1948年に開通し、沿線にある工場からの貨物輸送を行ってきましたが、2012年3月で貨物列車は廃止となりました。廃止後岳南富士岡駅構内に残されていた機関車になります。
貨物列車廃止後、2013年に岳南鉄道線の運行は岳南鉄道から鉄道部門を分社化した岳南電車に移管となりました。その後はどの駅からも富士山が望めるというロケーションと、沿線のある工場地帯や駅施設などの夜景を楽しむ「夜景列車」が運転され、注目を集めるようになりました。
2021年になりますと、現在この路線で運転されている7000形車両25周年を記念して吉原駅構内で運転体験の設備を整備するため、クラウドファンディングにて広く寄付を求める取り組みが行われました。このクラウドファンディングは目標額を達成し、更にネクストゴールも達成しました。そのネクストゴールに向けた内容にこのほどオープンした岳南富士岡駅の「がくてつ機関車ひろば」の整備が含まれています。私もこのクラウドファンディングにおいて支援を行いました。早くも形になりました。
貨物列車廃止という転機が訪れた岳南鉄道線、その後の多くの取り組みが実を結びつつあります。