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2021.07.17

1397.【京成】船橋~千葉間開業100周年記念乗車券

京成電鉄の一部区間が、開業から100周年を迎えました。

 

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 名称   :船橋~千葉間開業100周年記念乗車券
 発行社局:京成電鉄
 発売日  :2021年7月17日
 値段   :1,000円
 購入箇所:京成上野駅
 シリアルNo.:0125
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2021年7月17日で京成電鉄において、本線の京成船橋~京成津田沼間と千葉線が開業から100周年を迎えました。

 

1916年に船橋まで開通していた京成、それから5年後に成田ではなく県都千葉へ延伸しました。この時同時に大神宮下、谷津海岸(現在の谷津)、津田沼、幕張、検見川、稲毛、千葉(現在の千葉中央)の7駅が開業しました。(船橋・津田沼・幕張・稲毛・千葉の各駅は1931年、駅名にそれぞれ「京成」を冠します。)

100年前に開業し終点となった千葉駅は現在の千葉中央駅で、開業時は千葉市街地の中心部に近い現在の千葉市中央公園付近にあったとのことですが、戦後の都市計画事業により1958年に現在の場所に移転、1967年に高架駅となり、1987年4月に京成千葉から千葉中央に改称されました。なお、現在京成千葉と称している駅は、1967年に国鉄千葉駅前駅として開業し、1987年4月に京成千葉駅と改称された駅になります。

 

1926年に成田延伸開業後、船橋~津田沼間は本線となり1927年に現在の船橋競馬場駅が花輪駅として開業、その後時が過ぎ2006年に京成船橋~船橋競馬場間は高架線になりました。一方で津田沼~千葉間は支線となり千葉線となりました。

 

千葉線となっている京成津田沼~千葉中央間についても開通後新駅が開業しており、比較的最近でも京成津田沼~京成幕張間に京成幕張本郷駅が1991年に開業、京成線から幕張新都心の下車駅となりこの駅から連接バスが運行されています。1992年には千葉急行電鉄が開業し、千葉中央より千葉線を経由して京成と相互直通運転が開始されました。(千葉急行電鉄は1998年より京成の路線となり千原線となりました。)そして2006年からは新京成電鉄が京成津田沼から千葉中央へ直通運転を開始、現在では普通列車のみの運転になっている千葉線ですが、昼間時間帯は約半数の列車が新京成線からの直通列車で運転されています。

 

船橋~千葉間の開業100周年を記念して、このような記念乗車券が発売されました。100周年を迎えた7駅からの硬券乗車券が台紙にセットされています。京成電鉄では船橋~千葉間100周年を記念して3000形1編成にヘッドマークを着けた列車の運行を行っています。

 

本線の一部となっている京成船橋~京成津田沼間、支線となった京成津田沼~千葉中央間、開業から1世紀の佳節を迎えました。

2021.07.10

1396.【京急】さよならドレミファインバータ 記念乗車券

1990年代後半から今日まで、京急を象徴していたもの、消えることになりました。

 

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 名称   :さよならドレミファインバータ 記念乗車券
 発行社局:京浜急行電鉄
 発売日  :2021年7月10日
 値段   :2,000円
 購入箇所:京急蒲田駅
 シリアルNo.:1523
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開いた様子 この時「あの音」が流れる

 

京急でこのほど消えることになったのは、「ドレミファインバータ」と呼ばれたVVVFインバータ制御装置になります。

 

このVVVFインバータ制御装置は、1998年に導入された2100形に初めて搭載されました。2100形は座席や主要機器に海外製のものを多く採用したことが特徴で、VVVFインバータ制御装置はドイツの電機メーカーであるシーメンス社製のものが搭載されました。VVVFインバータ制御装置は電車が動き出すときに高音のノイズ音を発するのですが、京急2100形に搭載されたシーメンス社製VVVFインバータ制御装置は、動き出すときにドレミファソラシドとメロディーを奏でることから大変話題になったとともに、その後2002年から導入された新1000形にもこのVVVFが搭載され京急を象徴する「音」として、「ドレミファインバータ」また「歌う電車」と呼ばれ親しまれました。しかし海外製品となるため苦労した点があったと思われ、2007年の導入車両からは国内メーカーのVVVFが使用されることになったことから、ドレミファインバータの導入は打ち止めになり、その後経年による更新工事に合わせてVVVFインバータ制御装置が国内メーカー製に換装され、ドレミファインバータは消えることになりました。すでに2100形では完了し新1000形においても更新工事が進められ、最後まで残っていた編成も更新が行われることになり、それまで親しまれていた「ドレミファインバータ」から奏でる音が消えることになりました。

 

ドレミファインバータが最後を迎えることになり、このような記念乗車券が発売されました。京急蒲田駅で発売されたのですが、京急でこれまで親しまれてきた音が消えるという象徴的な出来事になることから、早朝から大変多くの人が買い求めに京急蒲田駅に詰めかけました。自分は京急蒲田駅に5:30頃に着いたのですが、この時点ですでに1000人以上が並んでいたとされており、当初発売開始7:00から40分繰り上げて6:20から発売開始となりました。自分は約2時間半並んでようやく入手することができましたが、購入できた時点で列は更に長くなっており昼頃までで完売となってしまいました。

記念乗車券の内容ですが、ドレミファインバータを搭載していた2100形と新1000形、床下のVVVFインバータ制御装置をあしらった3枚の硬券乗車券がピアノをあしらった台紙にセットされています。この記念乗車券は台紙を開きますと、電車が動き出すときに奏でていたドレミファインバータの音が鳴るというギミックがあります。

 

1990年代後半以降の京急は羽田空港乗り入れなどで大きく注目を集めるようになった時代であり、その時代に登場した車両に搭載されたドレミファインバータは京急の大きな特徴となりシンボル的なものになりました。ここでも、一つの時代が終焉を迎えました。

1395.【えちごトキ鉄】国鉄形観光急行運行開始記念乗車券・急行券

2015年の北陸新幹線開業に伴い並行在来線の新潟県内の路線を運営しているえちごトキめき鉄道、新たな観光列車の運行が開始されました。

  

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 名称   :国鉄形観光急行運行開始記念乗車券
 発行社局:えちごトキめき鉄道
 発売日  :2021年7月4日
 値段   :各900円
 購入箇所:上越妙高駅
 シリアルNo.:2731(Aタイプ)
         2728(Bタイプ)
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記念乗車券(左:Aタイプ、右:Bタイプ)

  

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記念乗車券裏面(左:Aタイプ、右:Bタイプ)
 

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 名称   :国鉄形観光急行運行開始記念急行券
 発行社局:えちごトキめき鉄道
 発売日  :2021年7月4日
 値段   :各500円
 購入箇所:上越妙高駅
 シリアルNo.:2743(Aタイプ)
         2734(Bタイプ)
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記念急行券(左:Aタイプ、右:Bタイプ)

 

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記念急行券裏面(左:Aタイプ、右:Bタイプ)

  

えちごトキめき鉄道で新たに運行を開始した観光列車は、国鉄形車両を使用した往年の急行列車を再現した列車になります。JR西日本で2021年3月まで主に七尾線等で運転されていた413系3両編成と、この路線で413系に混じって運行されていた急行型電車生き残りといえるクハ455-701を譲り受け、外装を交直流国鉄急行色として、413系のMcMユニットにクハ455-701と連結した3両編成で、旧北陸本線であった日本海ひすいラインの直江津~糸魚川・市振間で急行列車として2021年7月4日より運行を開始しました。

なお413系のクハ412も譲受しましたがこの車両は運行はせず、急行色となって直江津駅構内にオープンした「直江津D51レールパーク」で展示されているとのことです。

 

413系は国鉄時代末期に急行型電車であった471系等の台車や電装品・空調装置等の機器を使用し、車体を2ドアセミクロスシートとした車両になりますので、この形式が急行として運行された実績もなければこの外装をまとったこともありませんでしたが、国鉄時代の急行列車の雰囲気を可能な限り再現するためにこの外装になりました。なお台車や電装品等は急行型車両のものですので、走行音は当時のものが再現されています。

 

観光急行列車運行開始を記念してこのように記念乗車券・記念急行券が発売されました。それぞれ2種類ずつ短冊式で発売されました。

 

現在のえちごトキめき鉄道の社長は、かつて千葉県のいすみ鉄道で社長を務められていたことがあり、その時代にやはりJR西日本の大糸線で運行されていた気動車キハ52を譲り受け、いすみ鉄道線において観光急行の運行を始めたという実績があります。この地でも同様な取り組みが行われることになり、観光列車ではありますが急行列車の運行を開始しました。沿線地域の活性化にむけて、えちごトキめき鉄道の新たな取り組みが始まりました。

2021.07.03

1394.【湘南モノレール】全線開通50周年記念入場券

江ノ島へ空中を進む路線、全線開通から半世紀の佳節を迎えました。

 

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 名称   :全線開通50周年記念入場券
 発行社局:湘南モノレール
 発売日  :2021年7月2日
 値段   :1,440円
 購入箇所:大船駅
 シリアルNo.:0031
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全線開通から半世紀を迎えた路線は湘南モノレールになります。JR東海道線の大船から湘南江の島を結ぶ懸垂式のモノレールになります。1970年3月にまず大船から途中の西鎌倉まで開通、その翌年の1971年7月2日に西鎌倉から湘南江の島まで全線開通しました。終点の湘南江の島駅からは、国道を渡り江ノ電江ノ島駅前を通ってすばな通りの商店街を抜けますと、江ノ島に渡る橋のたもとに行くことができます。

 
全線開通から50周年を迎えた湘南モノレール、東京都心方面からは大船で乗り換えることで江ノ島への最短ルートとなります。懸垂式モノレールとなりますので、空中を進む路線としてアトラクション的な魅力もあります。もちろんのことながら、沿線地域における重要な交通機関であり今日までその役割を果たしてきました。

この記念入場券は、全線開通から50周年を迎えて湘南モノレール全駅の硬券入場券8枚が全線開通時の様子をあしらった台紙にセットされています。全線開通から50周年を迎えた2021年7月2日当日にリリースされ発売が開始、自分はネット上でこの情報を知りまして大船に向かいまして入手してきました。

 

全線開通から半世紀の佳節を迎えた湘南モノレールになります。

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2011年11月 ありがとう!京王井の頭線3000系

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    2011年12月、約49年にもわたり京王井の頭線で活躍してきた3000系、レインボーカラーに彩られ井の頭線のイメージを確立したこの車両も、ついに終焉となりました。最後の編成となったのはライトブルーの3028F、この編成は1987年に入線し活躍してきました。 末期には朝のラッシュ時間帯に運よく富士見ヶ丘~渋谷の1往復の運用にしか就かなくなってしまった3000系、2011年11月には「さよなら運転」として日曜日の昼間に井の頭線全線で運転され、最後の走りを披露しました。また11月20日には富士見ヶ丘車両基地において「ありがとう3000系フェスタ」も開催され、事前申込制であったこのイベントにも参加して、最後の姿を見てきました。井の頭線沿線で生まれ育ち、それこそこの車両の活躍をみて育ったと自負する私にとって、感慨深い月になった2011年11月、3000系最後の姿をぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。

中央線201系

  • 2010101700
    JR中央線で約30年にもわたり活躍した201系、特に多摩地域においては、長きにわたり親しまれた車両で、私も小・中学生時代は遠足で、学生時代は通学で、そして社会人になってからも通勤などで利用したなじみ深い車両でした。時の国鉄が「省エネ電車」として中央線に導入された201系。そしてほとんどの車両が中央線から離れることなく、この路線で「オレンジバーミリオン」の外装で生涯を終えました。すでに引退して時が過ぎましたが、私が撮影した201系の思い出として、どうぞご覧下さい。

2002年100周年を迎えた江ノ電

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    2001年12月に初めてデジカメを購入して、翌年から1年間通った路線があります。藤沢から鎌倉を結ぶご存知江ノ電です。この年は江ノ電が開業して100周年という節目の年で、各車両にステッカーなどが付いています。また世代交代もあった年です。 自分の思い出アルバムの中から公開いたします。どうぞご覧下さい。

惜別 名鉄岐阜600V線区

  • 2005032101
    2005年3月31日、惜しまれつつも廃止を迎えた名鉄岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線の総称「岐阜600V線区」。 私が初めて訪れたのは、1999年の夏のことでした。名古屋本線で新岐阜に着くと、駅前に停車していた電車に乗り、車の洪水の中を抜け、のどかな風景の中を走っていきました。
    その後2001年2月、そして2005年と何度か訪れたのですが、ついにこれら路線も命運が尽きてしまいました。そこで、名鉄岐阜600V線区で活躍していた古豪から最新鋭車まで、個性豊かな車両たちへの思い出をつづり、このアルバムを作成しました。
    このアルバムでは、2001年9月30日の運行をもって廃止となった谷汲線・揖斐線(黒野~本揖斐)のモ750も登場しています。いずれにしましても、今では思い出になってしまった、名鉄岐阜600V線区へのレクイエムです。 どうぞご覧下さい。

    お断り>
    今回のアルバムは、一部ポジプリントからスキャンしたもの、あるいは携帯電話内蔵カメラで撮影した画像も含まれています。特に1999年・2001年撮影のものはすべてポジプリントからのスキャンになります。つきましては画質にやや難があるものがあります。ご了承ください。