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2021.04.24

1387.【JR九州】さよなら特急「有明」号記念きっぷ

2021年3月のダイヤ改正において、九州では長きにわたり運転された伝統ある列車が終焉を迎えました。

 

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 名称   :さよなら特急「有明」号記念きっぷ
 発行社局:九州旅客鉄道
 発売日  :2021年3月--日
 値段   :5,500円
 購入箇所:通信販売
 シリアルNo.:0753
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2021年3月に実施されたダイヤ改正で運行を終了した九州の列車は「有明」号になります。

  

「有明」号の歴史は古く1950年に運行を開始した門司港~熊本を運転する準急に1951年より「有明」と愛称を付けたことから始まります。その後気動車化され、1965年には熊本まで電化されたことから電車となり急行として岡山~熊本間を471系等の急行型電車で運転されました。

1967年10月のダイヤ改正で「有明」号は特急となり、門司港~西鹿児島間を1往復キハ82系気動車で運転されました。1970年10月になりますと鹿児島本線が全線電化となったことから気動車から電車となり581・583系で運転されるようになりました。

1975年3月の山陽新幹線博多開業により「有明」号は新幹線連絡特急となり博多~熊本・西鹿児島間の運転となり本数も10往復になり485系が使用されるようになります。その後本数は増加し国鉄最後のダイヤ改正とされる1986年11月からは博多~熊本間は30分間隔にまで増発、JR発足直前の1987年3月からは熊本から豊肥本線の水前寺まで運転される列車が登場、この時豊肥本線は非電化であったため熊本~水前寺間はディーゼル機関車牽引の普通列車扱いで水前寺に乗り入れました。

1987年4月、国鉄は分割民営化しJR九州発足後の1988年3月に、JRグループの先陣をきって新型特急車両783系が「有明」号に投入、この車両は「ハイパーサルーン」と呼ばれました。この時点から485系についても国鉄特急色からJR九州のコーポレートカラーをまとった「RED EXPRESS」に改装され始めました。また一部列車でこの時代に登場した気動車特急「オランダ村特急」と併結運転を行った列車もあり、電車・気動車の協調運転を初めて行った列車にもなりました。

1992年7月に九州内で実施されたダイヤ改正から「有明」号のうち西鹿児島発着となる列車については「つばめ」号に変更し、以降「有明」号は主に博多~熊本を結ぶ特急列車として運行されることになります。1999年3月のダイヤ改正で博多~熊本は「つばめ」号と合わせて特急20分間隔運転を行い、この時期になりますと「有明」号にも「つばめ」号と同様の787系が使用されることになり、同年10月には豊肥本線熊本~肥後大津電化に伴い肥後大津まで特急で直通する列車も登場しました。

2011年3月、九州新幹線が博多~鹿児島中央間全線開通すると、「有明」号は存続しましたが博多~熊本間1往復及び博多~長洲間下り3本・上り2本にまで削減され、2014年3月のダイヤ改正では熊本発着の「有明」号は廃止、2018年3月のダイヤ改正では平日の朝に大牟田発博多行きが1本運転されるのみとなりました。この姿が「有明」号最後の姿となり2021年3月のダイヤ改正で約70年、特急でも54年に及んだ「有明」号の歴史はこれで終止符を打つことになりました。

 

「有明」号運転終了を記念して発売されましたアイテムになります。「有明」号の発着駅となった駅の硬券入場券と熊本から博多までの準常備券による硬券乗車券、熊本~水前寺の硬券自由席特急券が歴代の特急「有明」号をあしらった台紙にセットされています。入場券の駅ですが現在鹿児島中央駅となった西鹿児島駅についても当時の駅名で製作されています。ただ始終着駅になっていた水俣駅については2004年3月の九州新幹線新八代~鹿児島中央開業時に肥薩おれんじ鉄道に転換されJRの駅ではなくなったため、485系時代の方向幕をあしらったカードがセットされています。また、この記念きっぷにはヘッドマークをあしらった缶バッジが付属しています。

 

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付属した缶バッジ

 

歴代のヘッドマークをあしらった缶バッジになります。

  

この記念きっぷは駅での発売はなく、JR九州熊本支社にて現金書留で受付し、受注生産で発売されました。よって2月の受付開始後に申し込んで先日届いたものになります。

 

九州の基幹路線である鹿児島本線の特急として長きにわたり運転された「有明」号、運転を終了しました。最後は平日の朝に上り1本にまで減ってしまいましたが、九州の伝統ある列車であったかと思います。

2021年3月は、前年から流行が続いている新型コロナウイルス感染症の影響で行動が制限される事態が発生しました。この記念きっぷの台紙にはこの列車名から「きっと有る・・・明るい日常が戻る日が・・・」と記載されています。約70年にわたり運転された「有明」号、終焉にむけてのメッセージになりました。

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コメント

国鉄・JR系記念切符は手を出していない(財力が持たない)のですが、特急有明が亡くなるのは本当に寂しい限りです。
その昔、現在のテレビ朝日の朝の番組で「みどりの窓口」という番組があり、小中学校への登校前に見ていたのですが、全国の「L特急」指定券の発売状況で、有明、雷鳥の本数の多さに驚きながら見ていた記憶があります。

りばてぃ様、コメントをありがとうございます。
特急有明の廃止、長きにわたり九州を代表する特急列車であり、運行本数も多かったなど栄華を誇っていたのですが、九州新幹線の開業で数を減らしついに全廃となりました。最後は平日朝の大牟田発博多行きの1本だけであったということで、それだけ九州の交通事情が変化したということになるのかもしれません。

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