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2021.04.25

1388.【京王】9000系20周年・1000系25周年記念乗車券

京王において、主力となっている車両が2021年でそれぞれ佳節を迎えました。

 

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 名称   :9000系20周年・1000系25周年記念乗車券
 発行社局:京王電鉄
 発売日  :2021年4月25日
 値段   :1,000円
 購入箇所:吉祥寺駅
 シリアルNo.:0155
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2021年の本年で佳節を迎えた車両は、京王線の9000系と井の頭線の1000系です。9000系は20周年、1000系は25周年の佳節となります。

 

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京王線9000系20周年記念

 

京王線で運転されている9000系は2001年にデビューしました。この当時から出現した日車式ブロック工法と呼ばれる軽量ステンレス車体構造を採用し、6000系の置き換え用としてまず8両編成が8編成導入され、京王線の各駅停車や6000系・7000系と併結して10両編成で特急等優等列車にも使用されました。導入した年にグッドデザイン賞を受賞しています。2006年からは都営新宿線乗り入れにも対応した10両編成が登場、30番台が付番された編成が2009年まで20編成導入されました。10両編成での増備の途中からドア上の案内表示装置がLEDからLCDによる画面表示に変更になりました。総勢264両が導入され現在の京王線系統の最大勢力として特急から各駅停車、都営新宿線に直通する区間急行など幅広く運転されています。また、9000系には10両編成に1編成サンリオのキャラクターでラッピングされた編成があり、ピンクの外観となったその姿は人気になっています。

 

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井の頭線1000系25周年記念

 

井の頭線で運転されている1000系は1996年にデビューしました。この当時進められていた井の頭線の輸送力増強による車両大型化により導入され、京王線系統と同様20m車体4ドアの構造になりますが、前面形状はそれまで井の頭線で運転されていた3000系のイメージが活かされ、特徴であった編成ごとに色が変わるレインボーカラーの前面は、そのままこの車両にも継承されました。2008年に導入された編成からは前面形状が変更され、行先表示器が埋め込みとなり車体はビート加工から平滑仕上げになり、車内ドア上にはLCDによる案内装置が設置され、20番台の付番がされています。1000系は2009年まで増備され、今では井の頭線全列車が1000系で運転となり、総勢5両編成29編成・145両が導入されました。近年では初期に導入された車体がビード加工になっている編成についてリニューアルが行われ、2008年以降の入線編成と同等の車内になっています。また、1000系にも1編成レインボーラッピングという特別編成が存在し、3000系の時代から7色ある前面色で「何色が来る」か楽しみがある井の頭線において、1編成のみの特別編成としてこちらも人気になっています。

 

京王線9000系20周年・井の頭線1000系25周年の佳節を迎えたことにより発売されました記念乗車券になります。運行開始当時の写真をあしらった短冊型の乗車券が2枚が封筒に入れられており、9000系20周年は京王全線大人用1日乗車券、1000系25周年は明大前からの200円区間小児用片道乗車券となっており、合わせて9000系、1000系の活躍の姿をあしらった栞が付属します。また封筒についても表面は9000系20周年として、9000系入線当時の京王線系統のラインナップがあしらわれ、裏面は1000系25周年としてレインボーラッピング編成を含んだ8編成が並んだ写真があしらわれています。

 

京王では9000系20周年を記念して、この記念乗車券発売日に若葉台車両基地において9000系の撮影会を有料で事前申し込み制にて開催されました。申し込み受付開始からすぐに満員となったようです。また、9000系20周年、1000系25周年を記念してヘッドマークを着けた列車が運行されることになっています。

  

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記念乗車券の封筒内側に印刷された9000系20周年・1000系25周年のヘッドマーク

 

京王線9000系と井の頭線1000系、いずれも運行開始日に乗車し当時発売されましたアイテムも購入しており、弊ブログにて公開しております。(京王線9000系井の頭線1000系)ついこの前と思える京王線9000系と井の頭線1000系の運行開始、いつの間にかそれだけに年月が流れてしまいました。これからも活躍していくことでしょう。

2021.04.24

1387.【JR九州】さよなら特急「有明」号記念きっぷ

2021年3月のダイヤ改正において、九州では長きにわたり運転された伝統ある列車が終焉を迎えました。

 

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 名称   :さよなら特急「有明」号記念きっぷ
 発行社局:九州旅客鉄道
 発売日  :2021年3月--日
 値段   :5,500円
 購入箇所:通信販売
 シリアルNo.:0753
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2021年3月に実施されたダイヤ改正で運行を終了した九州の列車は「有明」号になります。

  

「有明」号の歴史は古く1950年に運行を開始した門司港~熊本を運転する準急に1951年より「有明」と愛称を付けたことから始まります。その後気動車化され、1965年には熊本まで電化されたことから電車となり急行として岡山~熊本間を471系等の急行型電車で運転されました。

1967年10月のダイヤ改正で「有明」号は特急となり、門司港~西鹿児島間を1往復キハ82系気動車で運転されました。1970年10月になりますと鹿児島本線が全線電化となったことから気動車から電車となり581・583系で運転されるようになりました。

1975年3月の山陽新幹線博多開業により「有明」号は新幹線連絡特急となり博多~熊本・西鹿児島間の運転となり本数も10往復になり485系が使用されるようになります。その後本数は増加し国鉄最後のダイヤ改正とされる1986年11月からは博多~熊本間は30分間隔にまで増発、JR発足直前の1987年3月からは熊本から豊肥本線の水前寺まで運転される列車が登場、この時豊肥本線は非電化であったため熊本~水前寺間はディーゼル機関車牽引の普通列車扱いで水前寺に乗り入れました。

1987年4月、国鉄は分割民営化しJR九州発足後の1988年3月に、JRグループの先陣をきって新型特急車両783系が「有明」号に投入、この車両は「ハイパーサルーン」と呼ばれました。この時点から485系についても国鉄特急色からJR九州のコーポレートカラーをまとった「RED EXPRESS」に改装され始めました。また一部列車でこの時代に登場した気動車特急「オランダ村特急」と併結運転を行った列車もあり、電車・気動車の協調運転を初めて行った列車にもなりました。

1992年7月に九州内で実施されたダイヤ改正から「有明」号のうち西鹿児島発着となる列車については「つばめ」号に変更し、以降「有明」号は主に博多~熊本を結ぶ特急列車として運行されることになります。1999年3月のダイヤ改正で博多~熊本は「つばめ」号と合わせて特急20分間隔運転を行い、この時期になりますと「有明」号にも「つばめ」号と同様の787系が使用されることになり、同年10月には豊肥本線熊本~肥後大津電化に伴い肥後大津まで特急で直通する列車も登場しました。

2011年3月、九州新幹線が博多~鹿児島中央間全線開通すると、「有明」号は存続しましたが博多~熊本間1往復及び博多~長洲間下り3本・上り2本にまで削減され、2014年3月のダイヤ改正では熊本発着の「有明」号は廃止、2018年3月のダイヤ改正では平日の朝に大牟田発博多行きが1本運転されるのみとなりました。この姿が「有明」号最後の姿となり2021年3月のダイヤ改正で約70年、特急でも54年に及んだ「有明」号の歴史はこれで終止符を打つことになりました。

 

「有明」号運転終了を記念して発売されましたアイテムになります。「有明」号の発着駅となった駅の硬券入場券と熊本から博多までの準常備券による硬券乗車券、熊本~水前寺の硬券自由席特急券が歴代の特急「有明」号をあしらった台紙にセットされています。入場券の駅ですが現在鹿児島中央駅となった西鹿児島駅についても当時の駅名で製作されています。ただ始終着駅になっていた水俣駅については2004年3月の九州新幹線新八代~鹿児島中央開業時に肥薩おれんじ鉄道に転換されJRの駅ではなくなったため、485系時代の方向幕をあしらったカードがセットされています。また、この記念きっぷにはヘッドマークをあしらった缶バッジが付属しています。

 

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付属した缶バッジ

 

歴代のヘッドマークをあしらった缶バッジになります。

  

この記念きっぷは駅での発売はなく、JR九州熊本支社にて現金書留で受付し、受注生産で発売されました。よって2月の受付開始後に申し込んで先日届いたものになります。

 

九州の基幹路線である鹿児島本線の特急として長きにわたり運転された「有明」号、運転を終了しました。最後は平日の朝に上り1本にまで減ってしまいましたが、九州の伝統ある列車であったかと思います。

2021年3月は、前年から流行が続いている新型コロナウイルス感染症の影響で行動が制限される事態が発生しました。この記念きっぷの台紙にはこの列車名から「きっと有る・・・明るい日常が戻る日が・・・」と記載されています。約70年にわたり運転された「有明」号、終焉にむけてのメッセージになりました。

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2011年11月 ありがとう!京王井の頭線3000系

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    2011年12月、約49年にもわたり京王井の頭線で活躍してきた3000系、レインボーカラーに彩られ井の頭線のイメージを確立したこの車両も、ついに終焉となりました。最後の編成となったのはライトブルーの3028F、この編成は1987年に入線し活躍してきました。 末期には朝のラッシュ時間帯に運よく富士見ヶ丘~渋谷の1往復の運用にしか就かなくなってしまった3000系、2011年11月には「さよなら運転」として日曜日の昼間に井の頭線全線で運転され、最後の走りを披露しました。また11月20日には富士見ヶ丘車両基地において「ありがとう3000系フェスタ」も開催され、事前申込制であったこのイベントにも参加して、最後の姿を見てきました。井の頭線沿線で生まれ育ち、それこそこの車両の活躍をみて育ったと自負する私にとって、感慨深い月になった2011年11月、3000系最後の姿をぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。

中央線201系

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2002年100周年を迎えた江ノ電

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    2001年12月に初めてデジカメを購入して、翌年から1年間通った路線があります。藤沢から鎌倉を結ぶご存知江ノ電です。この年は江ノ電が開業して100周年という節目の年で、各車両にステッカーなどが付いています。また世代交代もあった年です。 自分の思い出アルバムの中から公開いたします。どうぞご覧下さい。

惜別 名鉄岐阜600V線区

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    2005年3月31日、惜しまれつつも廃止を迎えた名鉄岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線の総称「岐阜600V線区」。 私が初めて訪れたのは、1999年の夏のことでした。名古屋本線で新岐阜に着くと、駅前に停車していた電車に乗り、車の洪水の中を抜け、のどかな風景の中を走っていきました。
    その後2001年2月、そして2005年と何度か訪れたのですが、ついにこれら路線も命運が尽きてしまいました。そこで、名鉄岐阜600V線区で活躍していた古豪から最新鋭車まで、個性豊かな車両たちへの思い出をつづり、このアルバムを作成しました。
    このアルバムでは、2001年9月30日の運行をもって廃止となった谷汲線・揖斐線(黒野~本揖斐)のモ750も登場しています。いずれにしましても、今では思い出になってしまった、名鉄岐阜600V線区へのレクイエムです。 どうぞご覧下さい。

    お断り>
    今回のアルバムは、一部ポジプリントからスキャンしたもの、あるいは携帯電話内蔵カメラで撮影した画像も含まれています。特に1999年・2001年撮影のものはすべてポジプリントからのスキャンになります。つきましては画質にやや難があるものがあります。ご了承ください。