« 1272.【京王】京王ライナー運行開始1周年記念乗車券 | トップページ | 1274.【富士急】ありがとう5000系記念乗車券セット »

2019.02.23

1273.【富士急・岳南】富士急行1000系&岳南電車9000形入場券セット

京王5000系(先代)の譲受車が活躍している富士急行、現在ではJR205系の譲受車である6000系が増備されており、置き換えが進められています。そんな中において、このようなアイテムが発売されました。
 
===========================
 名称   :富士急行1000系&岳南電車9000形入場券セット
 発行社局:富士急行・岳南電車
 発売日  :2019年2月2日(イベントでの先行発売)
 値段   :1,000円
 購入箇所:富士山駅(富士急)
 シリアルNo.:0274
 備考   :岳南電車でも発売
===========================
 

Img_2004

 

Img_2006_2

 

Img_2021
  
富士急1000系は、1994年に京王5000系(先代)を譲受し運行を開始した車両で、青の車体に白のストライプ・富士山のシルエットを描いた外装で富士急の主力車両として活躍しました。その後「マッターホルン」号や80周年を迎えた際に登場したリバイバルカラーや観光電車「富士登山電車」になった車両、そして京王5000系時代の外装を再現した編成も登場し、この路線においても親しまれました。
6000系導入により置き換えが進められていき、2018年には1206-1306号車が引退を迎えます。この編成は各種特別塗装になっていった車両が多い中、最後まで1000系オリジナルの外装を保っていた編成でしたが、引退を迎えました。その後この編成は更に改造され、富士急の系列会社であり静岡県内のやはり富士山の麓を行く岳南電車に譲渡され、この路線で9000形として2018年11月にデビューしました。
 
このアイテムは2019年2月に残っていた富士急1000系を河口湖駅留置線に揃えての撮影会が開催されたそうで、その会場でまず発売されたあと富士山駅において発売されたものです。富士急時代の1206編成と岳南移籍後9000形となった写真をあしらい、富士急及び岳南のそれぞれ3駅ずつ硬券入場券がセットされています。なお、このアイテムは岳南電車においても発売されました。
 
富士急から岳南電車に移籍した1000系、岳南電車においては近年富士山が望める風景と、沿線の工場地帯の風景が日本夜景遺産に認定されたこともあって、観光需要が発生しておりこれに対応するクロスシート車を望んでいたとともに、それまでの車両の老朽化による置き換えという目的がありました。岳南電車移籍に合わせて外装はインターナショナルオレンジに白帯という岳南電車の標準色をまとい、前面の塗分けはかつて岳南で活躍した元東急5000系(先代)の譲受車で岳南で「赤ガエル」と呼ばれ親しまれた車両の塗分けが再現されました。
 
富士急において、1000系は富士登山電車を含めましても残すところわずかとなりました。一方で富士山を越えた静岡県の岳南電車で新たな活躍の場を見つけた車両も出現しました。岳南電車においてはこの従来からの7000形・8000形も活躍していますが、これら車両は元京王井の頭線用3000系の譲受車であり、四国・愛媛県の伊予鉄道に続いて京王時代ではまずありえなかった3000系と5000系が共演するという路線になりました。
 
風前の灯になってきた富士急1000系、その中から新たな活躍の場として岳南電車に渡った1206‐1306、再び富士山の麓での活躍が始まっています。

« 1272.【京王】京王ライナー運行開始1周年記念乗車券 | トップページ | 1274.【富士急】ありがとう5000系記念乗車券セット »

発行社局:富士急行・富士山麓電鉄」カテゴリの記事

西暦2019年(平成31年)発売」カテゴリの記事

西暦2019年発売」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 1272.【京王】京王ライナー運行開始1周年記念乗車券 | トップページ | 1274.【富士急】ありがとう5000系記念乗車券セット »

カテゴリー

Googleで検索




  • 弊ブログ内検索
    ウェブ全体から検索


    Powered by Google

2011年11月 ありがとう!京王井の頭線3000系

  • Img_9050
    2011年12月、約49年にもわたり京王井の頭線で活躍してきた3000系、レインボーカラーに彩られ井の頭線のイメージを確立したこの車両も、ついに終焉となりました。最後の編成となったのはライトブルーの3028F、この編成は1987年に入線し活躍してきました。 末期には朝のラッシュ時間帯に運よく富士見ヶ丘~渋谷の1往復の運用にしか就かなくなってしまった3000系、2011年11月には「さよなら運転」として日曜日の昼間に井の頭線全線で運転され、最後の走りを披露しました。また11月20日には富士見ヶ丘車両基地において「ありがとう3000系フェスタ」も開催され、事前申込制であったこのイベントにも参加して、最後の姿を見てきました。井の頭線沿線で生まれ育ち、それこそこの車両の活躍をみて育ったと自負する私にとって、感慨深い月になった2011年11月、3000系最後の姿をぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。

中央線201系

  • 2010101700
    JR中央線で約30年にもわたり活躍した201系、特に多摩地域においては、長きにわたり親しまれた車両で、私も小・中学生時代は遠足で、学生時代は通学で、そして社会人になってからも通勤などで利用したなじみ深い車両でした。時の国鉄が「省エネ電車」として中央線に導入された201系。そしてほとんどの車両が中央線から離れることなく、この路線で「オレンジバーミリオン」の外装で生涯を終えました。すでに引退して時が過ぎましたが、私が撮影した201系の思い出として、どうぞご覧下さい。

2002年100周年を迎えた江ノ電

  • Img_0527
    2001年12月に初めてデジカメを購入して、翌年から1年間通った路線があります。藤沢から鎌倉を結ぶご存知江ノ電です。この年は江ノ電が開業して100周年という節目の年で、各車両にステッカーなどが付いています。また世代交代もあった年です。 自分の思い出アルバムの中から公開いたします。どうぞご覧下さい。

惜別 名鉄岐阜600V線区

  • 2005032101
    2005年3月31日、惜しまれつつも廃止を迎えた名鉄岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線の総称「岐阜600V線区」。 私が初めて訪れたのは、1999年の夏のことでした。名古屋本線で新岐阜に着くと、駅前に停車していた電車に乗り、車の洪水の中を抜け、のどかな風景の中を走っていきました。
    その後2001年2月、そして2005年と何度か訪れたのですが、ついにこれら路線も命運が尽きてしまいました。そこで、名鉄岐阜600V線区で活躍していた古豪から最新鋭車まで、個性豊かな車両たちへの思い出をつづり、このアルバムを作成しました。
    このアルバムでは、2001年9月30日の運行をもって廃止となった谷汲線・揖斐線(黒野~本揖斐)のモ750も登場しています。いずれにしましても、今では思い出になってしまった、名鉄岐阜600V線区へのレクイエムです。 どうぞご覧下さい。

    お断り>
    今回のアルバムは、一部ポジプリントからスキャンしたもの、あるいは携帯電話内蔵カメラで撮影した画像も含まれています。特に1999年・2001年撮影のものはすべてポジプリントからのスキャンになります。つきましては画質にやや難があるものがあります。ご了承ください。