1271.【東急】東急線7700系引退記念乗車券
長きにわたり活躍したオールステンレス車体、終焉を迎えます。
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名称 :東急線7700系引退記念乗車券
発行社局:東京急行電鉄
発売日 :2018年11月10日
値段 :1,000円
購入箇所:五反田駅
シリアルNo.:5813
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まもなく引退を迎えることになった車両は東急7700系になります。この車両は1987年に先代の7000系をVVVF制御化・台車交換・冷房化等の改造を施して登場した車両になります。先代の7000系の登場が1962年になりますので、その時代から数えますと実に56年の長きにわたり東急線で活躍した車両になります。
7700系の元となった7000系(先代)は1962年に登場した我が国初のオールステンレス車体の車両になります。東横線の地下鉄日比谷線直通運転に対応した車両であり、地下鉄に乗り入れ北千住まで運転され、また東横線では急行としても運転され活躍しました。
日比谷線直通運用は1987年に後継となる1000系が登場したことにより1991年までに撤退し、一方でこの時代まだ残っていた旧型車の置き換え用に7000系のオールステンレスの車体を活かして、冷房化・車内更新・VVVF制御化・台車交換といった改造を行い7700系となって1987年に登場しまずは6両編成で大井町線で運転されましたが、1989年に4両編成になって当時の目蒲線に転属、この時代に東急では世田谷線と事業用車を除いて全車両がステンレスカーになりました。
1995年には池上線でも運転を開始、当初池上線に移った車両は8000系リニューアル車と同じく「歌舞伎」色前面になりました。この翌年には中間車を改造して誕生した異端車7915Fが登場しています。
2000年になりますと目蒲線は多摩川で分断され、7700系は蒲田方となる東急多摩川線でも運転されるようになりました。そして今日まで池上線・東急多摩川線で運転されてきました。
オールステンレスという耐久性に優れた素材で製造されたことから、長きにわたり運転されてきた7700系でしたが、この路線にも1000系の転用や新7000系が導入されたことから姿を消していきました。そしてついに2018年11月24日に池上線でさよなら運転を行い引退を迎えることになりました。
引退を前にして発売されました記念乗車券になります。五反田・蒲田・多摩川の各駅で発売され、7700系及び改造前の7000系時代の活躍の日々をあしらったD型硬券乗車券と、先代の7000系が登場した日の蒲田駅の硬券入場券のレプリカが台紙にセットされています。その台紙には7000系から7700系に至る56年の軌跡と活躍の日々の写真があしらわれており、表紙は7700系の4形態(7000系時代を再現した帯なしのクラシックスタイル、おなじみの赤帯、歌舞伎前面、中間車から改造された異端車7915F)がそれぞれあしらわれています。
この記念乗車券は、朝に五反田に向かいまして入手してきました。
さて、この記念乗車券を購入しますと、下敷き・クリアホルダー・ポストカードがついてくるという特典がありました。
東急線7700系引退記念乗車券 付属特典セットの内容
下敷き(表)(裏)
クリアホルダー(表)(裏)
ポストカード(五反田駅発売分)
いずれも7000系から7700系へ活躍の日々をあしらったアイテムが付属しました。なおポストカードは発売駅で異なっており、五反田駅で発売したものについて公開しております。
オールステンレスの耐久性の高さから、その輝きを保ちつつ長きにわたり活躍した東急7700系、7000系の時代から実に56年にもわたった活躍でしたが、池上線・東急多摩川線で最後まで運行されていた7700系は、三重県から岐阜県を結ぶ養老鉄道に譲渡されることになっており、すでに現地に到着した編成もあるようです。
我が国初のオールステンレスカーである東急7000系、その車両から改造により誕生し今日まで長きにわたり運転されてきた東急7700系、ステンレスの耐久性を示して東急から間もなく引退を迎えます。