1230.【肥薩おれんじ鉄道】鹿児島本線・肥薩おれんじ鉄道線 開業90周年記念硬券
海沿いの風光明媚な区間、開業から90周年をむかえて発売されていたアイテムになります。
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名称 :鹿児島本線・肥薩おれんじ鉄道線 開業90周年記念硬券
発行社局:肥薩おれんじ鉄道
発売日 :2017年10月17日
値段 :500円
購入箇所:八代駅
シリアルNo.:0049
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九州の主要幹線である鹿児島本線、当初は熊本県の八代からは球磨川沿いを進み人吉・吉松・隼人を経由して鹿児島に到達しました。しかしこの区間は途中に山岳地帯を越えるため急勾配が多く、ネックとなったことから八代から東シナ海沿いの海岸沿いを進むルートの建設が進められました。そして1927年10月17日に、湯浦~水俣間が開通したことにより、鹿児島本線は水俣・出水・川内経由のルートになり、以前の人吉・吉松・隼人経由のルートは肥薩線と改称されました。
この開業から90周年を迎えて発売されましたアイテムになります。
九州の幹線であった鹿児島本線でしたが、2004年3月13日に九州新幹線が開業したことから八代~川内間はJRから切り離され、第三セクター会社「肥薩おれんじ鉄道」で運行されることになりました。現在の肥薩おれんじ鉄道線の区間が全線開業して90周年ということで発売された記念乗車券になります。
最後の開通区間となった水俣~湯浦間の片道乗車券が硬券でセットされ、台紙の裏面には肥薩おれんじ鉄道となった区間の開業の歴史が記載されています。
かつては、九州の主要幹線として多くの優等列車が行き交った東シナ海沿いの路線、今ではローカルな気動車が運行される路線となり、貨物列車のために電化設備が残されているという路線になっています。
肥薩おれんじ鉄道では、この車窓を売り込むため「おれんじ食堂」という観光列車が運転されています。
今回の旅行で、八代から川内まで乗車しました。この区間は新幹線開業前に787系の特急「つばめ」で通ったことがあったところになります。新幹線の開業で利便性は向上し当然早くもなりましたが、東シナ海沿いの風光明媚な風景が望めなくなってしまったのは、惜しい気がします。
今後も地域とともに、肥薩おれんじ鉄道の発展を祈念するところです。