0756.【京成】3500形未更新車引退記念乗車券
京成の世代交代は、赤電と呼ばれていた鋼製車から1970年代に登場したステンレス車にも及んできました。本日、その時代に登場した最後の車両が引退を迎えることになり、記念乗車券が発売されました。
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名称 :3500形未更新車引退記念乗車券
発行社局:京成電鉄
発売日 :2017年2月26日(一般発売)
値段 :1,000円
購入箇所:京成上野駅
シリアルNo.:0010
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本日引退を迎えたのは京成3500形の3585~3588の4両編成になります。未更新のまま残っていた最後の3500形で、この編成引退を記念して発売された記念乗車券になります。
京成3500形は1972年にデビューした京成初のステンレス車であるとともに京成において通勤車初の冷房車として登場、1982年までに96両が製造された車両になります。ステンレスの車体となったことから、角ばった形状の車体になりましたが、この時代の通勤通学輸送に活躍した車両であり、また夏季においては当時数少なかった冷房車ということもあって、沿線利用客には大いに歓迎されたとのことです。その後当初は赤色の帯だけであったのが青色の帯が追加となる変化がありましたが、1996年からこの形式についても更新が行われるようになり、前面形状が大幅に変わる工事が行われるようになりました。しかしこの更新は全編成には及ばず、40両が更新されることなく、そのままのスタイルで残ることになりました。
その後後進の車両が増備されていくにつれ、この形式も未更新車が置き換えの対象となり姿を消して行き、最後の編成が本日をもって引退を迎えることになりました。
引退に合わせて2017年2月25日と26日にツアー形式のさよなら運転が行われ、記念乗車券についてもツアー参加者に先行・優先販売されたようでしたが、自分はそのツアーには参加しませんでしたので、今回も上野で夜を明かして早朝に京成上野駅に出向き入手してきました。
この記念乗車券は、在りし日の未更新3500形の姿をあしらったD型硬券乗車券の3枚セットで、合わせてこの編成引退で京成通勤車におけるアイテムの一つであった「種別板」を使用した車両が姿を消すことから、この記念乗車券の台紙表紙の3500形前面のイラストには貫通路部分の種別板の場所に穴があけられており、硬券乗車券のセットする位置を変えることにより「普通」だけでなく「特急」や「急行」を表示することができるようになっているという仕掛けがあります。
京成3500形未更新車の引退イベントには撮影も含めまして参加しませんでしたが、その1週間前にこの編成が金町線の運用に就いている姿を確認しましたので、この路線での姿を撮影・記録してきました。京成線の何気ない日常で運転されていた3500形未更新車、これが私が見た最後の姿になります。
未更新の3500形も全車引退を迎え、更に時代が変わろうとしている2017年の京成電鉄であります。
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