0651.【国鉄】L特急北近畿号誕生記念特急券
今から30年前の1986年11月1日は、当時の国鉄において全国規模のダイヤ改正が実施されました。国鉄最後のダイヤ改正といわれたこの時のエポックは、兵庫県の尼崎から京都府の福知山を結ぶ福知山線の宝塚~福知山間と福知山から山陰本線の城崎(現:城崎温泉)まで電化が完成したことです。これにより大阪から福知山・城崎まで電車による特急列車が誕生しました。
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名称 :L特急北近畿号誕生記念特急券
発行社局:国鉄 大阪鉄道管理局
発売日 :1986年11月1日
値段 :600円
購入箇所:交通博物館
シリアルNo:0680
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1986年11月1日のダイヤ改正により新大阪・大阪~福知山・城崎を結ぶ電車特急として「北近畿」号が誕生しました。それまではこの路線には米子まで走る特急「まつかぜ」の他急行「丹後」等が気動車で運転されていましたが、これらを統合して誕生しました。電化完成と合わせて設定された特急列車でありましたが、この時代は国鉄末期の財政的に余裕が無いという状況下である一方、新幹線の開業等で全国的に特急型電車が余剰となっていたこともあって、特急「北近畿」には全区間が直流電化区間であるにもかかわらず全国から交直流車両である485系が集められました。
この記念きっぷは、関東においても秋葉原にあった交通博物館で発売されましたので、ここで購入したものです。硬券特急券が台紙にセットされていますが、この台紙は見る角度により北近畿号とこの列車登場により姿を消した特急「まつかぜ」号も現れる仕様になっています。
見る角度による特急「まつかぜ」号が現れる
福知山線電化に伴い特に宝塚~三田間は線路の付け替えが行われ、それまでの武庫川の渓流沿いから長大トンネルでショートカットするルートに変更となりました。この記念きっぷにおいても特急「北近畿」号は切り替えられた新線を、特急「まつかぜ」号は渓流沿いの旧線を走行しているシーンになっています。
福知山線電化とともに誕生した特急「北近畿」号、ここに使用されていた485系はJR発足後交流区間走行用の機器は降ろされて直流専用車になり183系になりました。その後は287系・289系によって置き換えられていきました。また列車の愛称も2011年3月のダイヤ改正から沿線地域の強い要望により「こうのとり」と改称して、現在も運転されています。
大阪から福知山・城崎温泉を結ぶ特急列車、福知山線電化とともに30年が経過しました。
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