« 0504.【横浜シーサイドライン】サヨナラ1000型 記念乗車券 | トップページ | 0506.【西武】E31形電気機関車 さよなら記念乗車券 »

2016.05.26

0505.【西武】さよならE851形電気機関車 記念レオカード

西武秩父線開業と同時に登場した電気機関車、その最期に発売されましたアイテムを公開いたします。
 
=========================
 名称   :さよならE851形電気機関車 記念レオカード
 発行社局:西武鉄道
 発売日  :1996年5月--日
 値段   :2,000円(1,000円券2枚組)
 購入箇所:
 シリアルNo.:8176
=========================
 
Dscn3185
 
Dscn3186
 
Dscn3187
 
1969年10月に開業した西武秩父線、この路線は秩父地方の開発と合わせて、沿線にある武甲山から産出される石灰石を原料としたセメント輸送という目的がありました。山岳路線となり急こう配もある西武秩父線、この勾配に負けない、更には長い貨物列車の牽引も可能な電気機関車が登場しました。E851形電気機関車になります。この機関車は民鉄最大出力を誇り唯一のF級電気機関車になります。国鉄EF65及びEF81をベースにして製造されたというE851形は4両製造され、朱色とクリームのツートンカラーで、側面の窓が丸窓という特徴がありその外観から人気があった機関車になります。
主に秩父地方で産出された石灰石を原料としたセメント列車で活躍したE851形電気機関車でしたが、その後セメント輸送手段が鉄道貨物からトラックに移行していき、鉄道の貨物輸送量が減少してきたことから1996年3月をもって西武の貨物列車は終焉を迎え、E851形電気機関車もその役目を終えることになり、2か月後にさよなら運転が行われ、合わせて発売されたのがここに公開しました記念レオカードになります。E851形電気機関車の活躍した在りし日の姿があしらわれています。
 
さて、西武E851形電気機関車のさよなら運転は、今から20年前の1996年5月25日と26日に所沢~横瀬間で行われました。独特なスタイルで人気を集めたE851形電気機関車でしたが、牽引していたのは主にセメントを輸送するためのタンク車でした。そのスタイルからぜひ客車をけん引させてみたいと思うファンが多く、さよなら運転ではJR東日本から借りた12系客車を牽引して運転されました。この列車は事前申し込みの団体列車であったかと思うのですが、即満席となり運転日当日やその前段の試運転においては多くの人が訪れ、E851形電気機関車の最期の晴れの姿を目に焼き付けた方も多いことでしょう。
 
さよなら運転後は廃車となってしまいましたが、1両が横瀬車両基地で保存されており、毎年鉄道の日シーズンに横瀬で開催される西武トレインフェスタにて展示されます。
 
その独特なスタイルで人気を博した西武の電気機関車E851、さよなら運転でJR12系客車をけん引して有終の美を飾ったあの日から、本年2016年で20年という年月が流れました。

« 0504.【横浜シーサイドライン】サヨナラ1000型 記念乗車券 | トップページ | 0506.【西武】E31形電気機関車 さよなら記念乗車券 »

発行社局:西武」カテゴリの記事

西暦1996年(平成8年)発売」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 0504.【横浜シーサイドライン】サヨナラ1000型 記念乗車券 | トップページ | 0506.【西武】E31形電気機関車 さよなら記念乗車券 »

カテゴリー

Googleで検索




  • 弊ブログ内検索
    ウェブ全体から検索


    Powered by Google

2011年11月 ありがとう!京王井の頭線3000系

  • Img_9050
    2011年12月、約49年にもわたり京王井の頭線で活躍してきた3000系、レインボーカラーに彩られ井の頭線のイメージを確立したこの車両も、ついに終焉となりました。最後の編成となったのはライトブルーの3028F、この編成は1987年に入線し活躍してきました。 末期には朝のラッシュ時間帯に運よく富士見ヶ丘~渋谷の1往復の運用にしか就かなくなってしまった3000系、2011年11月には「さよなら運転」として日曜日の昼間に井の頭線全線で運転され、最後の走りを披露しました。また11月20日には富士見ヶ丘車両基地において「ありがとう3000系フェスタ」も開催され、事前申込制であったこのイベントにも参加して、最後の姿を見てきました。井の頭線沿線で生まれ育ち、それこそこの車両の活躍をみて育ったと自負する私にとって、感慨深い月になった2011年11月、3000系最後の姿をぜひ皆様にご覧いただきたいと思います。

中央線201系

  • 2010101700
    JR中央線で約30年にもわたり活躍した201系、特に多摩地域においては、長きにわたり親しまれた車両で、私も小・中学生時代は遠足で、学生時代は通学で、そして社会人になってからも通勤などで利用したなじみ深い車両でした。時の国鉄が「省エネ電車」として中央線に導入された201系。そしてほとんどの車両が中央線から離れることなく、この路線で「オレンジバーミリオン」の外装で生涯を終えました。すでに引退して時が過ぎましたが、私が撮影した201系の思い出として、どうぞご覧下さい。

2002年100周年を迎えた江ノ電

  • Img_0527
    2001年12月に初めてデジカメを購入して、翌年から1年間通った路線があります。藤沢から鎌倉を結ぶご存知江ノ電です。この年は江ノ電が開業して100周年という節目の年で、各車両にステッカーなどが付いています。また世代交代もあった年です。 自分の思い出アルバムの中から公開いたします。どうぞご覧下さい。

惜別 名鉄岐阜600V線区

  • 2005032101
    2005年3月31日、惜しまれつつも廃止を迎えた名鉄岐阜市内線・揖斐線・美濃町線・田神線の総称「岐阜600V線区」。 私が初めて訪れたのは、1999年の夏のことでした。名古屋本線で新岐阜に着くと、駅前に停車していた電車に乗り、車の洪水の中を抜け、のどかな風景の中を走っていきました。
    その後2001年2月、そして2005年と何度か訪れたのですが、ついにこれら路線も命運が尽きてしまいました。そこで、名鉄岐阜600V線区で活躍していた古豪から最新鋭車まで、個性豊かな車両たちへの思い出をつづり、このアルバムを作成しました。
    このアルバムでは、2001年9月30日の運行をもって廃止となった谷汲線・揖斐線(黒野~本揖斐)のモ750も登場しています。いずれにしましても、今では思い出になってしまった、名鉄岐阜600V線区へのレクイエムです。 どうぞご覧下さい。

    お断り>
    今回のアルバムは、一部ポジプリントからスキャンしたもの、あるいは携帯電話内蔵カメラで撮影した画像も含まれています。特に1999年・2001年撮影のものはすべてポジプリントからのスキャンになります。つきましては画質にやや難があるものがあります。ご了承ください。