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2016.02.04

0306.【JR北海道】DMV試験的運行開始記念オレンジカード

本日、2016年2月4日のニュースにおいて「徳島県の第三セクター路線である阿佐東線で、全国初の『デュアルモードビークル(DMV)』を導入して運行する方針を決めた」と報じられました。(ソースはこちら
 
デュアルモードビークル(DMV)とは、JR北海道が2004年から開発を進めていた線路も道路も走行できるという乗り物で、マイクロバスを改造して試験が行われました。そして2007年には、釧網線の浜小清水~藻琴間で試験的運行として、ツアー形式で往路は釧網線の線路を、復路は並行する道路を走行するルートで運行されました。私も2007年の夏にDMVに体験乗車しております。
 
さてJR北海道では、DMV試験的運行を記念して各種アイテムが発売されておりました。これら入手しましたものを一挙公開いたします。
 
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 名称   :DMV試験的運行開始記念オレンジカード
 発行社局:北海道旅客鉄道
 発売日  :2007年4月--日
 値段   :1,000円(1,000円券2枚組)
 購入箇所:道の駅「はなやか小清水」(浜小清水駅)
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 名称   :DMV試験的運行記念オレンジカード
 発行社局:北海道旅客鉄道
 発売日  :2007年7月--日
 値段   :1,000円(1,000円券2枚組)
 購入箇所:道の駅「はなやか小清水」(浜小清水駅)
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DMV試験的運行時の乗車駅であった浜小清水駅は無人駅ですが、道の駅はなやか小清水と一体構造になっており、これらオレンジカードは道の駅売店で発売しておりましたので購入しました。特に運行開始記念と表記しました2007年4月発売のものは、周辺の駅では完売で現地でまだ残っていたものを入手できたというものになります。台紙にはDMVの仕組みや線路-道路走行を切り替えるモードチェンジの様子が記載され、カードは線路走行及び道路走行時のDMVがあしらわれたものがセットになっています。
 
DMVは当時のJR北海道にとって、大変大きな期待をかけておりました。この他にもオレンジカードが発売されていたようです。
 
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2両連結走行のシーンをあしらったオレンジカード(1,000円券)

 
駅窓口等で一般的に発売されていたオレンジカードでも、DMVは各種デザインがあったと思われます。このカードは2両連結での走行している姿をあしらったものになります。この当時JR北海道では、行く先々の駅や特急列車車内などで、色とりどりのオレンジカードが多く発売されていたという時代になります。それだけ多くのカードがありました。
 
2007年夏にDMVに体験乗車した際は、網走駅から乗車しました。このときの行程は網走駅から浜小清水駅までは道路を走行し、浜小清水駅から釧網線の線路を走行、オホーツク海沿いの雄大な風景の中を走り、藻琴駅で道路に出て並行する道路を走行して浜小清水駅に戻るというものでした。網走駅でもこのような記念乗車券が発売されていました。
 
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 名称   :DMV記念乗車券
 発行社局:北海道旅客鉄道
 発売日  :2007年--月--日
 値段   :880円
 購入箇所:網走駅
 シリアルNo.:0380
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網走から浜小清水までの往復乗車券の記念乗車券ですが、DMVはJR北海道HPで予約をしてから、旅行センターでクーポンを購入することで乗車できるという仕組みでしたので、この記念乗車券でDMVに乗車できるものではありません。
 
JR北海道がローカル線の未来をかけて開発を進めてきたDMV、大変大きな反響があり実際に試験的運行時には各地から視察に訪れた方も多くいらしたようで、たいへん注目を集めました。
 
この試験的運行から2016年で9年になります。この間でJR北海道を取り巻く環境は大きく変わりました。特に近年ではトンネル内での列車火災事故、その後も車両トラブルが相次いだ中発生した列車の脱線事故においては検査データの改ざんが発覚、一方で厳しい自然環境の中利用客低迷による採算性の悪化など、負の連鎖というべき危機的な状況が続き、国土交通省から事業改善命令等が出されることとなりました。
その結果、新たな開発は凍結されることになり、DMVも開発は中止、このままお蔵入りするのではないかと思われましたが、徳島県でDMVを導入するという方針が決定されたという報がなされました。
 
線路も道路も走行できるという夢の乗り物といえるDMV、ローカル線の未来をかけて開発が進められてきた乗り物、いよいよ実用化にむけて動き始めました。

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