0216.【京急】さよなら700形 記念入場券
彼は地味な存在だった。
それほどかっこいい車両でもなかった。
けれどもどこか存在感はあった。
この車両が思い出になって、今年2015年で10年が過ぎてしまった。
そんなアイテムを公開いたします。
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名称 :さよなら700形 記念入場券
発行社局:京浜急行電鉄
発売日 :2005年11月‐‐日
値段 :910円
購入箇所:京急川崎駅
シリアルNo.:00241
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今から10年前の2005年11月28日に最後の運転を行った車両は、京急700形になります。
京急700形は1967年に登場した車両で、普通列車用として設計されたことから乗降時間を短縮するため4ドアという車体が特徴になります。
本線普通のスペシャリストといえるのですが、この車両は4両編成2M2Tで登場したため、他の車両と比較すると加速性能が劣ってましたが、それを4ドアという車体でカバーしていたことになります。しかし朝ラッシュ時間帯ではさすがに本線普通列車での運転は無理であったようで、その時間帯は通勤快特として金沢文庫→品川で3本つないだ12両編成で運転され、4ドアという構造を活かした花形運用であったかと思います。
また本線普通とともにこの車両の活躍の場は、京急川崎から分岐する大師線もその舞台でした。工業地帯を走り川崎大師への参拝客を乗せて運転されており、正月時期には特別ダイヤで干支をデザインしたヘッドマークを着けて運転していました。
地味ながらも運転されてきた700形でしたが、寄る年波には勝てず引退を迎えることになりました。晩年は本線普通でも稀になり、ほぼ大師線でしか見ることができなくなってしまいました。そんな中発売されたこのアイテムは、京急川崎駅を含む大師線各駅の入場券が綴られています。
引退後の700形ですが、一部車両が香川県の高松琴平電気鉄道に譲渡され、琴平線・長尾線で同じく京急から譲渡された旧600形・旧1000形などどともに活躍しています。
本線普通のスペシャリストという地味な車両だった京急700形、その活躍の姿が思い出になってもうそんなに過ぎてしまったのかと、改めて時が過ぎるのが早いなと思う次第であります。
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