この車両がJR中央線から姿を消してから今年2015年で5年が過ぎました。中央線快速電車でおなじみだった車両、そのラストランを記念して発売されたアイテムになります。
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名称 :中央線201系ラストラン記念入場券
発行社局:東日本旅客鉄道
発売日 :2010年10月9日
値段 :各190円(相模湖駅発売分は210円)
購入箇所:吉祥寺~相模湖の各駅
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記念きっぷの表紙(吉祥寺駅発売分)

台紙を開いた様子(吉祥寺駅発売分)
1979年に試作車が登場し、その後30年以上にわたり中央線の快速電車で活躍した201系、ブラックフェイスの前面に中央線快速のラインカラーであるオレンジバーミリオンの塗装をまとった車両でしたが、2010年10月に最後まで残っていたH7編成が引退することになり、ラストランを記念して発売されたアイテムになります。中央線吉祥寺~相模湖の各駅において、それぞれの駅の硬券入場券大人用と小児用が1枚ずつセットされたものになります。
このアイテムはラストランの約1週間前に発売されたもので、朝からまず吉祥寺駅に向かい購入後、中央線に乗って一駅ずつ降りて相模湖駅まで、各駅で発売されたアイテムを揃えましてコンプリートしました。

コンプリートした中央線201系ラストラン記念入場券
一見同じように見えるかと思いますが、発売駅の入場券の券面が異なるだけでなく、表紙になっている201系車両の方向幕が異なっているという点があります。拡大画像もありますが、発売駅に対する方向幕を列記いたします。
吉祥寺駅 各駅停車 東京
三鷹駅 三鷹
武蔵境駅 東京
東小金井駅 各駅停車 神田
武蔵小金井駅 武蔵小金井
国分寺駅 各駅停車 国分寺
西国分寺駅 各駅停車 中野
国立駅 回送
立川駅 立川
日野駅 中央特快 東京
豊田駅 各駅停車 豊田
八王子駅 各駅停車 八王子
西八王子駅 試運転
高尾駅 中央特快 高尾
相模湖駅 臨時
201系が活躍した時代におなじみだった行き先や、早朝・深夜帯にのみに見ることができたレア行き先など、運転系統が多様でしたのでそれだけ多くの表示がありました。(中央線の201系は快速でしたので、早朝・深夜帯で各駅停車で運転するときは「各駅停車」と表示し、快速の場合は行き先のみの表示でした。)
また、このアイテムは全駅分揃えまして裏表紙を並べますと、このような図柄になります。

裏表紙を並べた様子
裏表紙を並べますと、ドア上の停車駅案内とともに201系H7編成の雄姿を見ることができるという仕掛けがあります。
30年もの長きにわたり中央線快速で活躍した201系、最後の編成となったH7編成は、この記念入場券発売から8日後の2010年10月17日、豊田発松本行きの団体列車としてラストランを行いました。松本に到着後は自力で長野総合車両センターまで回送され、その後除籍・廃車解体となってしまいました。
私のこの編成の最後の姿を見に、停車時間があった塩山駅まで向かい大勢の人が集まった中で撮影し出発を見送りました。中央線にほど近いところで生まれ育ち、小中学校のころは遠足で、そして高校・学生時代は通学で、そして成人になってからは通勤で乗車し利用した車両でしたので、それだけ思い出も多く塩山駅で出発していったH7編成を見送ってから胸に熱いものがこみ上げてきたことを感じました。あの日からこの記事作成時で5年が過ぎてしまいました。
登場時は「省エネ電車」として、当時の国電各路線に先駆けて導入された最先端の最新型車両、中央線快速で親しまれた車両も、いつしか周りの路線に新型車が導入されてくるようになり古い車両となってしまい、引退の日が来てしまいました。あの日から5年、それだけ時が流れたことに気づかされました。