1158.【国鉄】今、よみがえる栄光の特急「つばめ号」運転記念
日本の鉄道の歴史において大きな足跡を残した列車の愛称である「つばめ」、1975年の山陽新幹線博多開業で一旦姿を消しました。しかしその後、何度かリバイバル運転が行われました。1986年の夏にリバイバル運転を記念して発売されたアイテムになります。
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名称 :今、よみがえる栄光の特急「つばめ号」運転記念
発行社局:国鉄 東京南鉄道管理局
発売日 :1986年7月26日
値段 :300円
購入箇所:東京駅
シリアルNo.:2333
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1986年のリバイバル運転時に東京駅で発売された記念入場券になります。化粧袋の表紙は「青大将」と呼ばれた電気機関車EF58けん引の時代、3枚の短冊型入場券には戦後登場した蒸気機関車C62を先頭とし最後尾に展望車を連結していたというSL全盛期の華やかな時代の写真が用いられています。
この年のつばめ号は東京~大阪間で団体列車扱いで運転されたようです。
つばめの愛称は1930年に東京~神戸間を、それまでの列車をしのぐ速度で運転された特急列車につけられた愛称でした。戦時中は一時途絶えますが、1950年に復活しC62やEF58けん引で運転されたのち、1958年からは151系となり東京~大阪間を6時間30分で結びました。その後運転区間は広島まで伸びましたが、1964年の東海道新幹線開業により新大阪~博多間で運転されましたが、1975年の山陽新幹線開業により姿を消します。
その後何度かリバイバル運転が行われたつばめ号、1992年にJR九州が当時の新型車787系を使用し博多~西鹿児島間で運転を開始した特急に「つばめ」の愛称が復活しました。1994年の鉄道の日イベントの一環で大宮工場に京都からC62、九州から787系、そして大宮のEF58とEF55を展示したイベントも行われました。そして2004年に九州新幹線か開業するとこの新幹線の愛称に「つばめ」が採用されました。現在九州新幹線の博多~熊本・鹿児島中央間で運転される列車の愛称として使用されています。
まだ国鉄という時代であった、今から31年前の夏の日に走った「つばめ号」の記念アイテムになります。