1020.【国鉄】中央本線塩嶺ルート開通記念入場券
今ではメインルートとなった区間、開業時に発売されました記念きっぷになります。
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名称 :中央本線塩嶺ルート開通記念入場券
発行社局:国鉄 東京西鉄道管理局
発売日 :1983年7月5日
値段 :300円
購入箇所:
シリアルNo.:(2)2984
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今から34年前の1983年7月5日、中央本線においては長野県内で岡谷~塩尻間を短絡する新線が開通しました。途中にみどり湖駅が設けられ、みどり湖経由というルートとなりました。
岡谷~塩尻間は明治の時代に南へ辰野へ迂回するルートで開通しました。これは中央線の建設に際して伊那地方と木曽地方で誘致合戦があり、木曽方面のルートを採用した際に伊那地方出身の有力者により伊那地方の辰野まで線路を引き込んだという話が残っていますが、明治の時代に岡谷から塩尻に向けて直行しようとした場合塩尻峠の急峻があり、急こう配を避けるためにあえて辰野経由の迂回するルートを採ったと見るのが合理的ではないかと思われます。
戦後輸送力増強とスピードアップのため、岡谷から塩尻へ塩嶺トンネルと命名された長大トンネルにより短絡するルートが開通することになりました。
塩嶺ルートと名付けられた区間が開業したことを記念して当時の国鉄新宿駅で発売された記念入場券になります。この記念きっぷは親戚筋からの頂き物になります。
1983年に当時の国鉄により発売されました記念きっぷになりますので、あしらわれている車両も国鉄特急色の183・189系の特急「あずさ」のほか、165系や115系山スカカラー車が登場しているところに、この時代の中央本線列車のラインナップが垣間見えます。このルートの開通により特急あずさ号は新宿~松本の所要時間が最大30分短縮されたという大きな効果がありました。
今では特急あずさ号が走行するメインルートとなっている中央本線の岡谷~塩尻間のみどり湖経由塩嶺ルートと呼ばれる区間、本年で開業から34年になります。