1573.【富士山麓電鉄・一畑電車】富士山麓電気鉄道×一畑電車 引退記念タイアップ入場券セット
2025年の年明け前後で引退を迎えた車両、タイアップ企画の記念入場券が発売されました。
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名称 :富士山麓電気鉄道×一畑電車 引退記念タイアップ入場券セット
発行社局:富士山麓電気鉄道・一畑電車
発売日 :2025年1月11日
値段 :1,000円
購入箇所:富士山駅(富士山麓電鉄)
シリアルNo.:0316
備考 :一畑電車でも発売
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富士急行線では昨年2024年12月15日で1000系1001号編成が引退し、1000系の定期運用は終了しました。1001号編成は京王初代5000系の譲渡車で引退時には京王時代のアイボリーと臙脂帯という外装が再現されていました。そして時期を同じくして島根県の一畑電車では5000系5010・5110号車が2025年1月13日の特別運行をもって引退することになり、コラボレーション企画が行われその一環でこの記念入場券セットが富士急行線・一畑電車で発売されました。富士急1001号編成と一畑5010・5110号車をあしらった2つ折りの台紙に富士急行線大月・河口湖、一畑電車出雲大社前・松江しんじ湖温泉の硬券入場券がセットされているものになります。
一畑電車5000系は京王初代5000系の譲渡車で1998年に登場しました。一畑電車には京王初代5000系が6編成12両譲渡され、まず4編成が2100系として前面はそのままで、車体は1994年に入線した最初の2編成は3ドア・その後1995年に入線した2編成は2ドアになり、その後1998年に入線した2編成が5000系として外装は白と青・黒の組み合わせで前面は前照灯が1灯・非貫通化され、側面は2ドアになり車内は小田急ロマンスカー3100形から発生したクロスシートを使用し観光車両としてデビューしました。松江しんじ湖温泉~出雲大社前を直通運転する急行「出雲大社」号や朝時間帯に電鉄出雲市→松江しんじ湖温泉を運転された特急「スーパーライナー」にも使用されました。しかし老朽化が進んだこともあり5010・5110号車が引退を迎えることになりました。一畑でも2100系に一時期京王時代のアイボリーに臙脂帯を再現した編成がありましたが、今では一部イベント車両となったものを除くとオレンジと白帯という一畑電車で現在保存車両になっているデハニ50形と同等の外装に変更されています。すでに1編成が引退し今回5010・5110編成が引退を迎えます。一畑電車では今後も新型車両の導入が行われることになっているため、京王初代5000系の譲渡車は姿を消していくことになります。
富士急1001号編成・一畑5010・5110編成引退を記念したタイアップ企画、ポスターも1996年に京王線で初代5000系が引退したときに作成された「グッドバイ」のキャッチコピーによるオマージュがされたポスターが作成されました。終焉を迎える京王初代5000系の譲渡車、かの地でも活躍し親しまれた名車でありました。