終焉を迎える京浜東北線の209系
1月も半ばになりました。3月のダイヤ改正の話題が出始めてきている中、この車両が終焉を迎えようとしています。京浜東北線の209系です。本日より記念のヘッドマークを付けて運転されていますので、この姿を撮影しました。
終焉を迎えヘッドマークを付けた京浜東北線209系 2010年1月17日 品川で筆者撮影
京浜東北線で活躍してきた209系は、1993年にこの路線に投入されました。登場してまだ17年ほどではありますが、この車両は「価格半分」「重量半分」「寿命半分」というコンセプトが示すように、それまでの車両の概念を変える思想で設計されました。その半分と言われた寿命になりつつありことから、E233系によって置き換えが進みいよいよ残りわずかとなり、本日より1編成にヘッドマークが付けられました。
ヘッドマークを付けた編成の運用は事前に入手できましたので、まずはすぐやってくる神田に向かいました。到着してすぐに、ヘッドマークが付いていない209系がやってきました。
山手線E231系と並走してやってきた京浜東北線209系 2010年1月17日 神田で筆者撮影
ウラ64 2010年1月17日 神田で筆者撮影
田端~田町間は方向別で山手線と並行して走行する京浜東北線、このように山手線のE231系と並走してやってきました。
その後中央快速線の201系と並ぶ 2010年1月17日 神田で筆者撮影
到着したウラ64編成、神田出発時には中央快速線でこちらも風前の灯となり最後の活躍をしている201系と並びました。
このあと続けて、ヘッドマークを付けた209系がやってきました。
ヘッドマークを付けた209系 ウラ52 2010年1月17日 神田で筆者撮影
2010年1月17日 神田で筆者撮影
円形のヘッドマークが付いたウラ52編成の南浦和行きに撮影後乗車してみました。登場時は完全にユニット化された内装、肩持ちの座席とつかみ棒、そしてカーテンを省略してUVカットガラスを採用するなど、その設計思想に驚いた209系、今日の通勤電車の標準仕様となった車内を改めて感じてみました。今日からヘッドマークが付くということで沿線各駅には多くの人が集まり209系を撮影していました。そしてこの列車は南浦和に到着、ここで折り返して快速磯子行きになります。この時の前面は多くの人が集まりごった返している状況でした。そこで反対ホームに向かいました。
京浜東北線で活躍してきた209系、一部の車両は房総方面のローカルに、また南武線に電装品の取り換えなどの改造を行って転用もされています。しかし、編成中にはおそらく転用されずにこのまま姿を消すと思われる車両もあります。
京浜東北線209系に組み込まれている6ドア車 サハ208 2010年1月17日 南浦和で筆者撮影
ラッシュ時間帯の混雑緩和と停車時間短縮を狙って連結されている6ドア車サハ208です。この車両は京浜東北線撤退と同時に姿を消すと思われます。
南浦和からは再び戻りまして、今度は横浜で撮影してみました。
2010年1月17日 横浜で筆者撮影
ここではヘッドマークも撮影してみました。
ヘッドマークのアップ
横浜で撮影後は東海道線に乗車してこの列車を追いかけます。川崎で同時に到着となり、多摩川を渡って追い抜きましたので、品川で撮影してみました。
2010年1月17日 品川で筆者撮影
このように、本日よりヘッドマークを付けて運転されている京浜東北線の209系を撮影してみました。
京浜東北線で活躍した209系も、いよいよ来週の日曜日24日の運行を持って運用を離脱する予定になっています。それを記念してつけられたヘッドマーク、各駅で多くの方が撮影に訪れました。
17年に及んで京浜東北線で活躍してきた209系、最後の時が近づいてきました。あと1週間、無事に走り抜けてくれることを願うとともに、その活躍を称えたいと思います。
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コメント
209系って17年も走っていたのですね。
少々驚きです。お疲れ様。
ただ、私のイメージでは、どうしても京浜東北=103系で、あの(工業地帯を走って少々くすんだ)水色の国電になってしまいます。
仕方ない、川崎生まれ蒲田育ちなもんですから。
駄文失礼致しました。
投稿: 書道三級 | 2010.01.18 22:20
書道三級さん、コメントをありがとうございます。
京浜東北線で活躍した209系も、間もなく引退を迎えこのようにヘッドマークが登場しました。
おっしゃるとおりで、デビューはついこの前と思っていたのですが、17年間この路線で活躍していたということで、それだけ年月が経ってしまったことを物語っています。もう水色の103系が走っていた時代はとうの昔のことになってしまいました。その103系を置き換えた209系が置き換えられるということで、改めてもうそんなに過ぎたのかと思ってしまいます。
投稿: Kaz-T | 2010.01.19 00:27
こんばんは。
京浜東北209最期の運用日である1/24の朝に、私は南浦和より出庫の209=モハ208-105=に乗って終点の大宮まで行きましたが、朝早かったとあって電車はガラガラでした。
その甲斐あってか外観、運転台、車内etc.・・・と悔いの残らないように、他のひとの迷惑にならぬよう写真を撮り=私にとってこれらの写真は納得行く出来でしたが=、愛着ある電車だったが故に私は名残り惜しむ余り車体や吊り手、手すりを撫でそして、折り返し大船行きとして去っていく電車に対し私は、「さよーならー!」と心の中で叫びつゝお別れしてきました。
午前中に他の用事があったのでこのような形での別れとなりましたが、大宮に住む私にとって利用頻度の高い電車のひとつだっただけに、馴染みある電車がイザ消えてしまうとなるとホント寂しいものです。
それでは、この辺にて失礼いたします。
投稿: 宮オオ | 2010.02.01 18:40
宮オオさん、コメントをありがとうございます。
京浜東北線から撤退した209系、私は最終日は大変な騒ぎになるであろうと思ったことから、その1週間前のヘッドマークが付いた姿をこのように記録しました。
あっという間に終焉を迎えてしまった感がある209系ですが、毎日利用されていた方にとってはそれだけ思い入れがあることと思います。
209系の一部の車両は房総方面のローカルや南武線に転用されていますので、機会がありましたときは訪れてみてはいかがかと思います。
投稿: Kaz-T | 2010.02.01 22:30