久留里線に登場 リバイバルカラー キハ30
今日は、木更津へ向かいました。木更津から房総半島の内陸部に進むローカル線である久留里線で、今となってはJRグループでここでしか見ることができなくなってしまったキハ30の1両が、往年の国鉄色に復活され臨時列車として運転されました。
往年の国鉄色が再現された久留里線のキハ30 98 2009年7月4日 木更津で筆者撮影
キハ30は国鉄時代に通勤型気動車として登場した車両で、両運転台で車内はロングシートで片側3つドアがある車体ですが、この仕様とするためドアが外吊式になっているという特徴があります。片運転台・トイレ付のキハ35とともに活躍しました。首都圏地域でも比較的後年まで非電化で残っていた相模線や八高線ではおなじみであった車両になるかと思います。通勤型とはいえ北海道を除いてほぼ全国的に見ることができた車両でしたが、今となってはJRグループではこの久留里線に残された車両のみとなりました。
さて、木更津に着きますと久留里線ホームにはこの臨時列車を待つ人が大勢いました。そして入換が行われて入線しました。
入換中のキハ30 98 2009年7月4日 木更津で筆者撮影
2009年7月4日 木更津で筆者撮影
今回再現された塗装は国鉄色でも「一般色」と呼ばれるクリームと赤のツートンになります。自分が八高線などで親しんだキハ30は、後年の塗装である「首都圏色」と呼ばれる朱色1色の時代になりますので、この塗装はむしろ新鮮に感じました。今回復活した国鉄色キハ30は、臨時列車として木更津~久留里を1往復・単行で運転されました。そのため車内は混雑しましたが、通勤型に分類される車両なだけに収容力がありました。
木更津を出発すると、この路線はのどかな風景の中を走ります。沿線ではこの列車を撮影しようと多くの人が訪れていました。そして、途中駅の横田で列車の行き違いがありました。
今となっては稼働できる車両が久留里線にしか存在していないキハ37と行き違うキハ30 98 2009年7月4日 横田で筆者撮影
行き違いとなった横田では、多くの人がこの並びを撮影していました。希少車であるキハ37との行き違いで注目を集めたと共に、この路線では今でも通票閉塞が行われており、タブレットと呼ばれる通票の受け渡しにも注目が集まっていました。
この後も車内の乗客は減ることなく終点の久留里に着きました。
2009年7月4日 久留里で筆者撮影
久留里では今回の運転に合わせて、乗車記念証が配布されていましたので戴きました。
配布された乗車記念証 筆者所蔵
久留里ではわずかな停車時間で木更津に折り返しとなりましたので、再びこの列車に乗車しました。
上り木更津行きでも横田で列車の行き違いがあった やはりこの路線でしか見ることができないキハ38と並ぶ 2009年7月4日 筆者撮影
そして、木更津に戻ってきました。
到着したキハ30 98 2009年7月4日 木更津で筆者撮影
木更津到着後はそのまま入庫となりました。
入庫のため入換中 2009年7月4日 木更津で筆者撮影
庫の中でDE10の隣に留置となったキハ30 98 2009年7月4日 木更津で筆者撮影
こうして、かつての外装が再現されたキハ30を見に久留里線を訪れました。
夏に向かい多くの人が集まる房総エリア、このエリア内に存在している非電化ローカル線である久留里線、懐かしい外装が再現された車両が登場しました。沿線ものどかな風景を進むこの路線、リバイバルカラー車とともにそのロケーションも合わせて味わってみたい路線ではないかと思います。
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