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2008.10.19

さようなら 京阪1900系

この週末、10月18日から19日で関西に行っておりました。目的は19日に開業を迎えた新路線、中之島線が最大の目的ですが、その前日の土曜日も開業前日の様子を見てこようと思ったからになります。
中之島線が開業するという歴史の転換期を迎えた京阪電鉄で、これまで長きにわたり活躍してきた車両が中之島線開業前日で定期運用を離脱することになりました。かつて特急車として活躍した1900系です。

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定期運用から離脱した京阪1900系 1930 2008年10月18日 野江で筆者撮影

京阪1900系は、1963年に特急車としてデビューしました。京阪本線の大阪のターミナルが天満橋から御堂筋の淀屋橋に延伸になったのに合わせて登場したこの車両は、転換クロスシートにテレビの設備もあった車両として好評を博しました。また1900系一族には、その前の1956年から導入された1810系を編入した車両もあり、これも合わせますと実に50年以上にわたり活躍してきたことになります。その後1971年に先代の3000系(現:8000系30番台)が登場すると、通勤車に格下げとなり3ドア・ロングシート、そして外装も緑になりました。それからも車体更新・冷房化などが行われ長きにわたり活躍してきましたが、2006年より本格的な置き換えが始まり2編成が残るのみになりましたが、中之島線開業によるダイヤ改正でこの2編成も引退することになりました。

さて、最終日となった10月18日は事前に京阪オフィシャルサイトに運行ダイヤが掲載されており、昼ごろからの天満橋~萱島の区間急行で運転されることになっていましたので、京都の丹波橋から特急に乗車し、まずは京都方面行きが順光で撮影可能な場所を探してみたところ、西三荘であれば順光で撮れそうだということで、京橋から戻って行ってみました。

京阪本線の複々線区間で、午前中の時間であれば京都方面行き列車が順光で撮影できる所としては唯一の場所であろうと思われる西三荘、早くから多くの人が訪れていました。まずは、その送り込みの回送を撮影できました。
(もっと早い時間帯であれば、他でも京都方面行きが順光で撮れる場所があるようですが、この日の1900系の運用でおそらく京都方面に進む区間急行萱島行きを順光で撮れる場所といいますと、午前中の西三荘だけであったかと思っております。)

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天満橋へ回送で走行する1919-1920編成 2008年10月18日 西三荘で筆者撮影

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同じく天満橋へ回送で走行する特急色が再現された1929-1930編成 2008年10月18日 西三荘で筆者撮影

ここは有名なポイントだけあって多くの人が訪れていました。そしてこれら列車が区間急行萱島行きで到着しました。

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1919を先頭にした区間急行萱島行き 2008年10月18日 西三荘で筆者撮影

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続いて1929を先頭にした区間急行萱島行き 2008年10月18日 西三荘で筆者撮影

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1930の脇を8000系8081の特急が追い抜いた 2008年10月18日 西三荘で筆者撮影

カーブを抜けて西三荘に入線してくる1900系区間急行を撮影しました。特に1929-1930編成が到着した時は、A線を先代の3000系である8000系30番台が追い抜いて行ったなど、よき時代の京阪特急の並びが一瞬ではありますが見ることができました。

西三荘で撮影後は、守口市に戻りここから1929-1930編成の区間急行天満橋行きに乗車してみることにしました。

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守口市に到着した1930 2008年10月18日 筆者撮影

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1929-1930編成の前面に掲げられたヘッドマーク

1929-1930編成は、中間の一部の車両が2006年に製造から50周年を迎えたということで、当時の特急色が再現された編成です。また、大阪方先頭の1930は前パンタではないという変わった仕様になっています。これまで何度か京阪を訪れているのですが、定期運用最後の日にようやく特急色が再現された1929-1930編成に乗車することができ、守口市から京橋まで複々線のA線をかつての特急運行を彷彿とさせるような栄光の走りを堪能しました。

さて、京橋に到着後は1駅戻って野江で撮影してみました。通勤色の1919-1920編成がやってきました。

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通勤色の1919-1920編成 2008年10月18日 野江で筆者撮影

撮影後この編成に乗車してみようと思いまして、守口市から萱島までもう各駅停車となった区間でしたが乗車してみました。

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2008年10月18日 守口市で筆者撮影

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1919-1920編成の前面に掲げられたヘッドマーク

1919-1920編成の両先頭車1919と1920は、1963年の天満橋~淀屋橋開業を前に完成した地下トンネル区間を開業前の試運転列車として、どの車両よりも早くこの区間を走行した車両になります。クレーンによってトンネル内に搬入され、当時できたばっかりの淀屋橋駅に真っ先に乗り入れたこの編成は、2003年に淀屋橋乗り入れ40周年を記念して1年間特急色が再現されていたことがあります。
また私にとってもこの編成は、2003年当時京阪を訪れた際に特急色が再現された姿を目にして、これが1900系の栄光の姿だと感じとったことや、2006年10月にやはり京阪を訪れた時は、誕生50周年のヘッドマークを付けて区間急行萱島行きとして停車していた姿を見て、そしてこの列車に守口市まで乗車して複々線のA線走行を堪能しこの車両の栄光を改めて感じ取ったという思い出がある編成です。今回守口市から乗車した1919-1920編成は、この編成の最終列車でした。それだけ多くの人が乗っていました。
守口市からは各駅に停車して、やがてこの列車の終点である萱島に到着しました。

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萱島に到着した1919 2008年10月18日 筆者撮影

萱島到着直前に、車掌さんより「御愛願ありがとうございました。」といった放送が流れると、車内ではどことなく拍手が沸き起こりました。そして到着した萱島にも多くの人が集まりました。大クスノキが見下ろす中、1919-1920編成は乗客を降ろした後、拍手が沸き起こるホームから車両基地に回送されていきました。

さて、1919-1920編成が運用を終えますと残っているのは1929-1930編成になります。

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特急色の1929-1930編成 2008年10月18日 千林で筆者撮影

このあと、この編成にも再度京橋から乗車してみました。

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2008年10月18日 京橋で筆者撮影

京橋を16:34に出発した1929-1930編成の区間急行萱島行きは、この編成はもとより1900系の最終運行の列車になります。京橋で撮影後は、前から2両目の1992号車に乗車しました。この車両は1810系から1900系に編入された車両で製造されてからもう52年にもなるという車両です。外観は中央の扉が両開きで、ウィンドシルが残っているという時代を感じさせる車体になっています。
50年以上が過ぎた車両で、京橋→守口市の複々線区間A線の走行を感じてみました。車体の状態が良いことと、もともと台車も優秀であったようで現代の車両と何ら遜色のない乗り心地でした。車内は土曜日夕方の区間急行萱島行きの車内であったはずではあるのですが、この列車が1900系最後の運行であって多くの人が乗車していました。そして、守口市からは各駅停車となって、今月社名を変更した某電器メーカーの大きな工場のある街を停車していきます。やがて、この列車は大クスノキが見守る終点の萱島に到着しました。
萱島ではさらに増して多くの人が訪れていましたので、ここでの撮影はせず、車両基地へ回送していく姿を見送ることにしました。やがて大クスノキが見下ろし、大勢のギャラリーが見守る中、1929-1930編成は、車両基地に回送されていきました。これで京阪1900系の定期運用はすべて終了しました。

京都~大阪はこの車両が登場した当時から、国鉄・阪急京都線との熾烈な競争があり、その環境下で登場した1900系、デビュー当初は鳩の特急マークを掲げて京都~大阪を走りました。その後は後継車の登場により通勤車に改造の上格下げになりましたが、それでも普通列車から急行まで幅広い活躍をしてきました。実に45年、1810系からの編入車を含めますと52年にもわたり京阪線で活躍した1900系は、こうして定期運用を離脱しました。私はこの両編成の最終運行の列車に乗車したことになりました。

今から45年前、大阪都心の淀屋橋延伸に合わせて登場した1900系、中之島線開業の前日をもって定期運用を離脱しました。この後は12月にイベント運行が予定されているようですが、歴史の転換点となったこの日を象徴する出来事であった京阪1900系の定期運用終了、長きにわたり活躍したこの車両の栄光とその功績を讃えます。


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