お座敷客車で運転！「お座敷ゆとり水上号」

昨日は、ようやく出向くことができた秩父鉄道のリバイバルカラー編成を撮影してきたのですが、その日は高崎線において注目を集めた列車が運転され、多くの人が訪れたとのことです。各種雑誌等を注目していなかったもので「後の祭り」になってしまったものもありましたが、幸いにも本日も運転される列車がありましたので撮影してきました。その列車は「お座敷ゆとり水上号」です。

この列車は、お座敷客車「ゆとり」を使用した全席グリーン車指定の快速列車として上野～水上で運転されました。お座敷客車「ゆとり」は、14系客車から改造で誕生したジョイフルトレインでしたが、当初は欧風客車「サロンエクスプレス東京」としてデビューし、鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しましたが、その後欧風客車の需要が減った一方お座敷客車の需要があったことから、お座敷車に改造され「ゆとり」となりました。

今回は、下り列車を撮影することとし、まずは大宮に向かいました。
客車列車ですので、牽引する機関車にも注目が集まります。そういう意味におきまして、多くの人が訪れその到着を待っている状況でした。やがて「お座敷ゆとり水上号」は、多くの人に注目される機関車に牽引されてやってきました。

昨日に引き続き本日も運転された「お座敷ゆとり水上号」　牽引機関車はEF65 1118　2007年9月9日　大宮で筆者撮影

多くの人が集まった大宮駅、客車とともに注目を集める牽引機関車はEF65 1118で、かつて存在していたジョイフルトレイン「スーパーエクスプレスレインボー」牽引指定機として、赤の外装に側面には「EF65」と大きなロゴがあるのが特徴になっています。俗に「虹釜」あるいは「ゲッパ」と呼ばれ、この機関車が行くところ多くの人が集まります。

高崎まで牽引するEF65 1118　2007年9月9日　大宮で筆者撮影

大宮では2分停車時間がありましたので、前に移りここで撮影して出発を見送りました。

出発していったお座敷客車「ゆとり」　2007年9月9日　大宮で筆者撮影

お座敷客車「ゆとり」、その外観は改造前の「サロンエクスプレス東京」とほとんど変わらず、7両編成が6両編成になり、テールマークのデザインが変わったくらいであり、大きなガラスの展望室はそのままになっているようです。

大宮で出発を見送ったあとは、新幹線で高崎へ先回りしました。この列車は高崎で機関車の交代があります。そのために向かったのですが、高崎駅の到着が2番線でここでは撮影が困難であると判断したため、ここから1駅乗車した高崎問屋町で撮影してみることにしました。
高崎問屋町に着きますとすでに先客がおり、列車通過直前には更に多くの人が訪れました。そして、「お座敷ゆとり水上号」がやってきました。

EF60 19に牽引されてやってきた「お座敷ゆとり水上号」　2007年9月9日　高崎問屋町で筆者撮影

2007年9月9日　高崎問屋町で筆者撮影

高崎から先は、最近かつての標準塗装になったEF60 19が牽引しました。当初はEF55 1だったそうなのですが、この機関車が故障したとのことでピンチヒッターとしての登板となりました。自分はEF60 19は撮影したことがなかったことと、この機関車が「ゆとり」を牽引する機会はほとんど無かったであろうと思われることから、貴重なシーンになったかと思います。しかし、当初の予定機であったEF55 1の故障は気になります。戦前に流行した「流線型」のスタイルをした機関車で、この機関車も人気があるだけに再び走る日が来ることを期待したいところです。

こうして、今日も運転された臨時列車「お座敷ゆとり水上号」を撮影することができました。自分も「ゆとり」は初めて撮影したように思います。

さて、お座敷客車「ゆとり」は今となっては数少なくなったお座敷客車です。すでにお座敷車は電車化が進み、客車ですと首都圏地域の過密ダイヤでは運転しにくい状況になっており、そのためか「ゆとり」はあまり運転されていないように感じます。「ゆとり」が今後どうなるのか大変気になります。
そういう意味におきましては、運転中の姿を撮ることができたまたとない機会であったかもしれません。

華やかなお座敷客車「ゆとり」、いわゆる「ネタ釜」に牽引されて運転される姿をこれからも見てみたいものです。

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