引退へ 江ノ電303F
先ほど江ノ電オフィシャルサイトを見たところ、現在同路線の最古参車であった旧型車、303Fが引退するというニュースがアップされていました。
303Fは、ここ1年間全くといっていいほど運用には就いておらず、その去就が気になっていたのですが、ついにこのときがきてしまいました。
ついに引退することになった江ノ電303F ここ1年間は運用には就かず運がよければこのように車両基地に留置中の姿を目撃するだけだった。 2007年7月29日 極楽寺車庫で筆者撮影(敷地外から撮影)
江ノ電303Fは、1929年に製造され「タンコロ」と呼ばれた100形103と104を、1957年に連接化を行い303Fとしてデビューしました。連接化後も集電装置の改良や車体改修、さらには冷房化・台車交換・制御装置などを取替えて今日に至りましたが、連接化改造からすでに50年、「タンコロ」時代からですとすでに78年もの間、江ノ電の風景の中を走っていた車両になります。この間、沿線風景も大きく変わりました。
併用軌道区間を行く303F 2006年3月27日 江ノ島~腰越で筆者撮影
江ノ電の名撮影ポイントを行く303F 2006年3月27日 七里ヶ浜~稲村ヶ崎(通称:ホテル下の直線)で筆者撮影
長きに渡り親しまれてきた303F、この編成はもう走ることはできなくなっているようです。この編成の引退を記念して、9月22日に極楽寺車庫で撮影会が開催されるとのことです。その後は、この車両の代替となる新型車に部品を提供して姿を消します。
2005年9月、このとき引退することになった304F(中央)を記念して残っていた300形3本並べての撮影会、今度は303F(右)が引退する。 2005年9月17日 極楽寺車庫「300形勢ぞろい撮影会」会場で筆者撮影
長きに渡り走り続けてきた303Fも新型車に置き換えられる デビュー当日の新500形(左)と並ぶ303F(右) 2006年3月27日 江ノ島で筆者撮影
これまでの活躍を労おうと思います。
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コメント
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さて、この303F貴重な車両ともあるので本当に残念だと思います。1度だけですが、303Fに乗った記憶があります。そのときは、江ノ電のことはあまり知らなかったので貴重だとは思っていませんでした。今後は305Fのみ運用に就く可能性があるということですね。部品提供で原型を崩すという事は、保存されないということですね。
これまでの活躍は、非常に大きいということですね。感謝したいと改めて思いました。
投稿: ユーブ | 2007.09.08 22:21
ユーブさん、コメントありがとうございます。
江ノ電300形は、昔ながらの江ノ電車両として人気がある車両です。しかし、新型車導入によって姿を消していきました。
この記事で紹介しております303Fも、連接車になる以前のタンコロの時代から数えますと78年もの間走り続けていた車両で、連接化後も各種改造が行なわれて今日のスタイルになりましたが、どうしても寄る年波には勝てなかったのでしょう。
機器はまだ新しいものもありますので、一部を新型車に転用して廃車となります。もし残ったとしても車体1両分が保存となれば御の字であり、おそらくは解体という運命になってしまうのではないかと思います。
江ノ電らしさを感じされる旧型車がまた1編成姿を消すことになり、これまでの活躍を労うと思います。
投稿: Kaz-T | 2007.09.09 23:51
こんにちは。ついに303編成も引退ですか。
この5月、ガールフレンドと鎌倉へ行った時、江ノ電を一日フル活用しました。和田塚の線路際にあるあんみつ屋に並んでいた時、あまりにも電車の色がけばけばしいので、店のおばさんと「最近の江ノ電は味気なくなりましたね。」と話をしたのを覚えています。
それだけに、この303や305編成が来た時は、夢中でシャッターを切りました。
投稿: みゃあみゃあ | 2007.09.12 14:05
みゃあみゃあさん、コメントありがとうございます。
江ノ電と聞いて思い浮かべる車両、やはり今でもこの300形なのですね。和田塚の甘味亭とはまた粋ですが、おっしゃるとおりで新型電車がレトロ風なデザインとはいっても、やはり長きに渡り走り続け親しまれた300形には及ばないといったところなのでしょうか?
303Fはここ1年ほどは運用にも就いておらず、どうなるのかと思っていたのですが、やはり引退となりました。また江ノ電らしい車両の引退は残念ですが、残る305Fの1日も長い活躍に注目したいところです。
投稿: Kaz-T | 2007.09.12 22:43