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2007.09.22

江ノ電「303号引退記念フォトセッション」に行ってきました

彼岸を迎えましたが真夏のような暑い日となった今日は、江ノ電極楽寺車庫で引退することになった300形303号の引退記念撮影会が開催されました。このイベントに行ってきました。

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引退することになった303号 2007年9月22日 極楽寺車庫「303号引退記念フォトセッション」会場で筆者撮影

江ノ電303Fは、1957年に「タンコロ」と呼ばれた単車103号と104号を連接化して誕生した車両です。連接化から50年、タンコロとしてデビューしてからは実に78年もの間、江ノ電で走り続けた車両になります。連接化後も集電装置改良や、車体改修、冷房化、台車・制御装置取替えなどが行なわれ姿は変わりましたが、やはり寄る年波には勝てず、昨年夏頃から全く運用に就いていない状況でした。そして、ついに引退することになり今回、このような撮影会が開催されました。

さて、私は11時過ぎに会場となった極楽寺車庫に着きました。会場に入りますと今回で引退する303Fが停車していました。

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桜デザインのサボをつけて展示された303F鎌倉方先頭353

ここから藤沢方に進みますとすでの多くの人が集まり撮影していました。

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305F(右)と並んで展示された303F

今回のイベントは、303Fの引退記念撮影会として、今後も最後の300形として残る305Fと並べて展示されました。藤沢方ではそれぞれこんなサボが付いていました。

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303につけられた「さよなら」サボ

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305には「試運転」のサボ

この撮影後、会場で展示場所の変更のため入換が行なわれました。

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入換のため出発を待つ303 すでに305は入換を開始している

運用からは離れていた303F、久々に動いている姿を見たように思います。そして、入換が完了し撮影会が再開されました。

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入換により、303が右側になった

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303については側面も撮影できるようになった

さて側面を撮影してみますと、床下にもこんなステッカーが貼られていました。

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303側面床下の様子

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上画像の右下「応荷重調整器」箱に貼られていた「Good-bye!! 303号」ステッカー

303Fは「さよなら運転」を行なうことはできませんでしたが、このように床下にステッカーが貼られていました。

この後、305Fの鎌倉方を撮影してみました。

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305F鎌倉方355の様子

こうしているうちに、藤沢方ではサボが変えられました。

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サボが変えられた

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303に付けられたサボ

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305に付けられたサボ「あじさい」バージョン

おなじみ「藤沢-鎌倉」のサボですが、何種類かあり最近では2000形の方向幕と同じように、季節によりデザインを変えています。

303についてはさらに変えられました。

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303「藤沢-鎌倉」サボを反転させて現れた「極楽寺」サボ

「極楽寺」などの途中止まり行き先は、深夜帯の入庫列車にしか存在していませんので、このサボはあまりお目にかかれないものであるかと思います。

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こんなデザインのサボも登場した

このあとは、再び「さよなら」サボになり305もサボは変えられました。

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再び「さよならサボ」になった303 305のサボも変えられた

昼を過ぎるとどうしても架線柱やビームの影が前面にかかってくるようになってしまいます。303は「さよなら」サボに、305はタンコロなどで使われていたホーローサボのデザインをあしらったサボになりました。

この後は、近くで撮影する時間となったのですが、やがて係りの方が303に付けられていたサボを各種展示し始めました。

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各種並べられたサボ

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サボ各種

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その後は地面に並べられた

おなじみ白地緑文字の「藤沢-鎌倉」の他各種デザインがあり、中にはクリスマスといった季節的なものや「タンコロ」などに使われたホーローサボのデザインをあしらったものなど、各種ありました。

303Fの引退を記念して行なわれた今回のイベント、終了時刻の15:00になりました。303Fとは、お別れのときがきました。

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動き出す準備をする303

これからも江ノ電に残る305Fに、まるで別れを告げているかのように動き出す準備をしていました。やがて、係りの方からのご挨拶があり拍手が沸きおこる中、303Fはゆっくりと動き始めました。

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検修庫に入る303F

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入庫完了した303F

最後の走行は、撮影会場のすぐ背後にある検修庫までのほんの十数メートルです。多くの人がこの光景を見守る中、303Fは検修庫に入りその後すぐシャッターが下りてきました。実に78年にも及んだ303Fの生涯は、こうして幕を下ろしました。

303Fは、1929年に「タンコロ」100形103・104号車としてデビューし、1957年に連接化され303Fとなりました。タンコロ時代からは78年、連接化されてからも50年という長い生涯でした。この生涯の間でいろいろな出来事があり、時代に合わせて姿を変えてきました。しかしこの車両の生涯は、一貫して藤沢と鎌倉を結ぶ江ノ電の風景の中で走り続けた車両でありました。

江ノ電らしさを残しているといわれている旧型車が、また1編成引退しました。長きに渡って親しまれた300形が、また1編成引退するということで、それだけ江ノ電に魅せられ親しんだ方が多く集まったイベントであったと思います。
これからは、まだ残る旧型車最後の1編成となった305Fの1日も長い活躍と、これからも多くの人々の思いを乗せて、江ノ電が走り続けることを期待してやみません。


画像はすべて2007年9月22日 極楽寺車庫「303号引退記念フォトセッション」会場で筆者撮影


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コメント

こんにちは。トラックバックありがとうございました。
※こちらからのトラックバックもご承認頂きありがとうございます。

私は開場から10時頃までしかいませんでしたので、その後の模様がわかって良かったです。

床下の機器に張られていたステッカーですが、朝一番の車内見学の時にみたら、各車両番号の下などにも違うものが貼られていました。
床下にも貼ってあったとは気づきませんでした。

これだけ愛された車両が引退するのはやはり寂しいですね。
残る305-355には頑張って欲しいなぁ…と思う次第です。

投稿: おつきさま | 2007.09.24 11:22

おつきさまさん、コメントとトラックバックをありがとうございます。

私は11時ごろに着いたもので、それ以前も各種サボが登場したとともに、午後の車内解放は305Fで行なわれましたので、303Fの車内の様子はわかりませんでしたが、なるほど車内にもそのようなステッカーが貼ってあったのですね。

江ノ電と聞いて思い浮かべる車両、やはり300形などの旧型車であったかと思います。また1編成これで引退して残るのは305Fだけになります。おっしゃるとおりで、この編成がこれからも走り続けてほしいと思うのは、皆様方同じであるかと思います。

投稿: Kaz-T | 2007.09.24 23:58

oaiです。この度はトラックバックしていただき、ありがとうございました。
こちらからもトラックバックさせていただきました。

私が会場に着いたのは昼頃でしたので、もしかしたらどこかでニアミスしていたかもしれませんね(^^;

暑かったのと午後になると給電設備等の影ができるので、さっさと切り上げたのですが、終了近くに各種サボが並べられたり、303Fの入庫シーンがあったのですね。もっと粘れば良かったかと後悔もしています。

300形は現在の江ノ電の顔ともいえる存在ですので、305Fは303Fの分まで頑張って末永く走ってもらいたいです。

投稿: oai | 2007.09.25 15:12

oaiさん、コメントとトラックバックをありがとうございます。

この日は昼頃ですと、間違いなくこの会場に居ましたので、ニアミスしていたかと思います。

江ノ電極楽寺車庫での撮影会ですと、昼を過ぎるとどうしても前面に影が掛かってしまいます、それでも終了時刻まで居たのは、やはり何かあると期待していたとともに、303Fの引退を惜しんだからではないかと思います。そして、終了時刻になり検修庫へ走り始めた姿は、ほんの数十メートルの距離であっても、303Fとはこれでお別れになってしまうという想いがこみ上げ、入庫後に下りてきたシャッターはまさに303Fの実に78年にも及んだ生涯に幕が下りたと感じさせた感動的なシーンでした。

時代は流れ新型車が主力になっても、江ノ電のイメージは旧型車の300形なのでしょう。そういう意味におきましては、最後の1編成になってしまった305Fの、1日も長い活躍に期待したいところではないかと思います。

投稿: Kaz-T | 2007.09.25 23:48

トラバありがとうございます。私はスケジュールの都合で11時半で撤収してしまいましたが、303Fと305Fの場所が入れ替わったり、レアな行先サボ登場、サボ勢揃いなど、盛りだくさんな内容だったのですね。300形全廃かと勘違いしてたのですが、303Fの為だけにこれだけ充実した内容の撮影会を設けてくれた江ノ電さんには感謝したいです。それだけこの303Fは人気のあった車両だったのですね。連接化改造されたとの事ですが、改造先が小田急車両であれば、これも小田急ロマンスカーの血を少し引いているのかな?と思えたりもしました。次は305F引退時のさよならイベントですかね。

投稿: red star | 2007.09.26 07:08

 こんばんは。TBありがとうございます。こちらからもTBさせていただきました。

 鎌倉から極楽寺までは新しい500系車両に乗ってきましたが、やはり江ノ電といったら300系の方がまだしっくり来ますね。いずれは後進の車両たちも沿線の風景に馴染んでくると思いますけど、これまで長きに渡って活躍してきた車両が引退するのはやはり寂しいものがあります。

 それにしても、1日を通していろいろなサボが出てきたんですね。最後まで見たかったところですが、土曜日は夕方から仕事だったもので早々に退散してしまいました。

投稿: mattoh | 2007.09.26 22:05

コメントいただきまして、ありがとうございます。

red starさん>
午前中にも結構いろいろなサボがあったり、車内が公開されていたりで、見所が多かったのではないかと思われます。
300形は、今でも多くの人々に江ノ電を印象付けた車両として人気があります。また、300形は改造車であったり、台枠を流用して製造されたものもあるなど、同じ300形と名乗っていても形態が異なっていたり、時代に合わせて姿を変えてきたということから、バリエーションが存在していました。
303Fも、元は単車として製造されて78年も過ぎた車両で、連接化され300形となってからも50年が過ぎました。この車両の連接化改造は「東洋電機」「東洋工機」で行なわましたが、その後冷房化や制御装置の改造なども行なわれていますので、その時点で「小田急車両」が施工したと思われます。
いずれにしましても、303Fの引退で江ノ電からまた旧型車が1編成姿を消しました。まだ残る305Fとあわせて、江ノ電の風景を歩いて撮影に出かけてみてはいかがかと思います。
また、江ノ電では例年秋になりますと、極楽寺車庫に保存されている「タンコロ」と呼ばれている保存車両108号を公開するイベントがあり、今年も開催予定であると思われますので、また出向いてみてはいかがでしょうか?

mattohさん>
江ノ電をイメージする車両といえば、やはり旧型車300形であったかと思います。この中からまた1編成、引退してしまいました。
自分が着く前にも結構いろいろなサボが出ていたようで、また車内も公開されていたようです。
結局自分は閉会まで居てしまいましたが、最後は自力で数十メートル先の検修庫までゆっくり走って、その後はシャッターが下りてきた光景、まさに78年にも及んだ303Fの長かった生涯の幕が下りたということを実感したイベントでした。

投稿: Kaz-T | 2007.09.27 00:28

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