小田急ロマンスカー50周年 記念ロゴステッカー
先週7月6日で、小田急ロマンスカーはその名を広く世に知らしめた名車、先代の3000形初代「SE」がデビューして50周年を迎えました。これを記念して、7000形「LSE」1編成に登場時の「オレンジバーミリオン」塗装を復活させましたが、この編成も含めましてすべてのロマンスカーに50周年を記念したロゴステッカーが貼られています。現在の看板車両である50000形「VSE」にはこのように貼られていますが、これ以外の車両にも貼られています。今回は、各タイプのロマンスカーに貼られた50周年ロゴについて記事にしてみました。

ロマンスカー50周年 画像は1987年に登場した10000形「HiSE」 2007年7月7日 梅ヶ丘で筆者撮影
小田急ロマンスカーの歴史は古く、そのルーツは戦前に運転されていた「週末温泉急行」にまで遡ります。その後は第二次大戦後の1948年に早くも復興整備車による「特急電車」の運転を始め、1949年に特急用車両として「1910系ロマンスカー」が登場、このときから小田急の特急列車には「ロマンスカー」という愛称が付けられました。それから時代は流れ1957年今から50年前にオレンジバーミリオンを纏った名車、3000形初代「SE」が登場し、名実ともに「小田急ロマンスカー」が世間に広く知られるようになりました。その後、1963年には展望室が設置された3100形「NSE」が登場し、長きに渡り小田急の看板列車「ロマンスカー」として親しまれることになります。
多くの注目を集めた3000形初代「SE」が登場して50周年、小田急ロマンスカーは進化していきました。1980年に登場した7000形「LSE」からも27年、今では初代「SE」も「NSE」も引退しましたが、現在活躍しているロマンスカーに初代「SE」登場50周年のロゴが貼られました。
7000形「LSE」からも進化していった小田急ロマンスカー、まずは1987年に登場した10000形「HiSE」です。

1987年に登場した10000形「HiSE」 2007年7月7日 厚木で筆者撮影

10000形「HiSE」に貼られた50周年ロゴ
1987年、この年は小田急開業60周年という節目の年でした。このときに登場したのが10000形「HiSE」でした。この車両は一般席の床面を従来車より高くした「ハイデッキ」という特徴があり、この車両から「ワインレッド」の外装になりました。
一時は小田急の看板列車として活躍した10000形「HiSE」でしたが、時代はバリアフリーを要請されるようになり、「ハイデッキ」という構造が災いして、早くも2編成が引退してしまい現在小田急では2編成が残っているのみになりました。なお、引退した2編成については4両連接化を行い長野電鉄に譲渡され、現地で特急「ゆけむり」として長野~湯田中を結ぶ列車として活躍しています。
(長野電鉄に渡った10000形「HiSE」については、弊ブログ過去記事があります。)
さて、1991年になりますとJR御殿場線に直通していた「あさぎり」号が御殿場から沼津まで延長されることになりました。このとき登場したのが、20000形「RSE」です。

1991年に登場した20000形「RSE」 2007年7月7日 町田で筆者撮影

20000形「RSE」では、ダブルデッカー車にロゴが貼られた
20000形「RSE」は、JR御殿場線に直通することになったことから前面展望はなくなり、連接から一般的なボギー車となりました。その一方で中間に2両ダブルデッカー車が連結され上階はスーパーシート(「あさぎり」ではグリーン車)下階は1両がコンパーメントという構造になっています。またそれ以外の車両もハイデッキ構造になっています。20000形「RSE」は御殿場線直通の「あさぎり」のほか、箱根方面の「はこね」にも使用され活躍しています。
小田急ロマンスカーは、長きに渡り箱根へいざなう特急列車でした。しかし、1990年代に入りますと観光需要とともに沿線におけるビジネス需要での利用が増え、また夕方の帰宅時間帯での着席需要も増えてきました。この需要に応えるため1996年に登場したのが30000形「EXE」です。

1996年に登場した30000形「EXE」 2007年7月7日 海老名で筆者撮影

30000形「EXE」では先頭車にロゴが貼られた

中間に入る貫通型先頭車にもこのように貼られた
30000形「EXE」はビジネス需要にも応えるため、展望室はなくスタンダードデッキ構造になりました。また一般的なボギー構造となりましたが、10両編成で6+4に分割でき自動ホロで連結された編成はロマンスカー1編成(10両)において、それだけ輸送力も大きく着席需要に応え、外装もハーモニックパールブロンズという、これまでのロマンスカーとは打って変わったものとなりました。
それゆえこの車両は、ロマンスカーでもあまり人気がない車両になってしまいましたが、沿線のビジネス需要に応える「さがみ」や、夕方帰宅時の着席需要に応える「ホームウェイ」で、その本領を発揮し活躍しています。
初代「SE」が登場して50周年、2005年に現在の看板車両である50000形「VSE」が登場し、来年には地下鉄千代田線に乗り入れる新型ロマンスカー60000形「MSE」が登場します。その時代に合わせて進化していった小田急ロマンスカー、それぞれ個性を持った車両たちです。
小田急80年の歴史はまさにロマンスカーの歴史といっても良いでしょう。初代「SE」登場50周年を祝うこれらロゴの装飾は、これからも小田急の看板列車として発展し活躍していくことを印象付けるものであると思います。
ロマンスカーに乗って、箱根へ出かけてみてはいかがでしょうか?
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