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2007.01.14

久大本線を行く特急「ゆふDX」

1月8日に博多駅で撮影していました時、こんな列車が到着しました。

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キハ183系気動車で運転される特急「ゆふDX」 2枚とも2007年1月8日 博多で筆者撮影

この列車は「ゆふDX」という列車で、博多から久大本線経由で別府を結ぶ特急です。

展望席が自慢の「ゆふDX」ですが、この列車自体が1編成しかないことから奇数日と偶数日で運転ダイヤが異なるという特徴があります。この列車に乗車される際は、時刻表の記載事項要確認です。
車窓から見える風景が楽しめる「ゆふDX」、これもまた乗車してみたい列車ではないかと思います。

さて、JR九州に存在しているキハ183系気動車は1000番台を名乗り、JR北海道に存在しているキハ183系と機関等は共通のようですが、車体はご覧のようなパノラマ座席という特徴があります。

現在は「ゆふDX」として活躍していますが、この車両は華やかな外観の陰で何度も配置替えを繰り返し、それに応じて外装も変更されたという流転の経歴を持っています。今回過去に九州を訪れた際に撮影した写真から、JR九州キハ183系気動車の流転の経歴を振り返ろうと思います。

JR九州のキハ183系は、1988年に3両編成で登場しました。当初は「オランダ村特急」という愛称で、「青・白・赤」のトリコロールカラーの外装で小倉~佐世保を結び、長崎にあったテーマパーク「長崎オランダ村」とタイアップした観光特急でした。
この時、下り佐世保行きの小倉~博多(のちに鳥栖まで延長)では、当時の485系電車特急「有明」と併結して運転されていました。この時の運転方法は「電車・気動車協調運転」という方式で運転されました。現在も、この車両の先頭の連結器が両用になっているのはこのときの名残です。その後こども用プレイランド車両を増結した4両編成になりましたが、1992年に「長崎オランダ村」は「ハウステンボス」開園により閉園し、ハウステンボスへは電車特急「ハウステンボス」号が運転されることになったため、このキハ183による「オランダ村特急」も廃止されました。残念ながらこの時代、まだ九州には足を踏み込んでいなかったことから、この当時の写真は撮影していません。

さて、「オランダ村特急」廃止後、この車両は博多から久大本線へ向かう観光特急として運転されていた「ゆふいんの森」の増発用に車内および外装が変更され「ゆふいんの森Ⅱ世」として、再デビューしました。

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特急「ゆふいんの森」として活躍していた頃のキハ183系 1995年5月6日 博多で筆者撮影

「ゆふいんの森」2世として運転されたキハ183系は、外装を緑色に変更され車内は、展望室をミニバー化・プレイランド車両も座席化の改造を行い、博多から久大本線経由で大分・別府を経由して日豊本線を走り小倉まで運転されていましたが、やがて別府止まりに変更されました。

久大本線「ゆふいんの森」で活躍していたキハ183でしたが、1999年に新型気動車キハ72系が「新・ゆふいんの森」として導入されると、「ゆふいんの森」からは離脱してしまいました。

「ゆふいんの森」から離脱したキハ183系の次の活躍の場は、また長崎でした。
この年、新たに長崎から大村線経由で佐世保を結ぶ特急が新設されることになり、その列車にこのキハ183が充当されることになり、外装を再び「オランダ村特急」時代を髣髴とさせる「トリコロールカラー」に変更されました。長崎から大村線経由で佐世保を結ぶ特急は「シーボルト」という愛称がつけられ、江戸時代オランダの出島に最初に来たドイツ人医師「シーボルト」から命名された愛称は、日本のネームドトレインで初めて人名が由来となった列車でした。

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特急「シーボルト」として活躍していた頃のキハ183系 2000年4月16日 佐世保で筆者撮影

長崎県の2大都市を結んでいた特急「シーボルト」でしたが、利用が伸びなかったことから2003年で廃止となってしまい、保留車ということになってしまいました。その後、2004年に再度博多から久大本線経由で大分・別府を結ぶ特急「ゆふDX」としてデビューすることになり、今の外装になりました。

今では久大本線を行くパノラマ特急「ゆふDX」として活躍しているキハ183系、これまでの経歴は波乱万丈という気がします。この車両が今後「ゆふDX」として、長きに渡り活躍することを願いたいと思います。

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