モバイルSuicaを使ってみた
先週の土曜日からJR東日本で始まった「モバイルSuica」。携帯電話で電車に乗れるという、全く新しいサービスです。
ミーハーな鉄道マニアを自負する私にとって、この手のものはすぐに使ってみよう思いましたが、加入しているau携帯電話で対応機種が少なく待っていたところ、この春の新機種が登場しこれまで使っていた携帯電話機と同じメーカーのものが発売されたことから、早速機種変更を先週行ないました。その後、この機種対応のSuicaアプリ提供が始まったことから本日、1週間遅れて「モバイルSuica」を体験することとなりました。
「モバイルSuica」加入案内のパンフレットと、筆者所有の携帯電話(au W41S)
「モバイルSuica」携帯サイト ここから「Suicaアプリ」をダウンロードする
さて、事前に「モバイルSuica」に対応したアプリをダウンロードしました。そこで、今日はまずチャージをします。
モバイルSuicaを利用するのには、現在のところJR東日本で発行している「VIEWカード」会員であることが必要です。すでに「VIEWカード」は加入済みですので、画面操作でチャージを行ないました。
「モバイルSuica」にチャージした様子
今回はこの「モバイルSuica」を使って中央線の吉祥寺から横浜まで乗車しました。まずは、吉祥寺駅の自動改札機に携帯電話をタッチします。
通常のSuicaと同じで、ここでまず初乗り運賃130円が差し引かれます。なお、携帯電話本体も緑色に光っていますが、これはこの機種の特徴でICカードの読み取り部分に近づけますとこのように点灯するという仕様になっているためです。
こうして改札に入り、中央線の快速東京行きで新宿まで乗車しました。
さて、到着した新宿駅ホーム上の清涼飲料水の自動販売機にもSuicaが使えるものがあります。携帯電話で購入してみました。
Suicaが使える自動販売機
自動販売機で「モバイルSuica」で購入
駅の中ではこのほか、売店やレストランなどでも使用できるところがあります。
さて、新宿からは湘南新宿ラインに乗車します。今回はグリーン車に乗車します。「モバイルSuica」でもグリーン券を購入することができ、料金は「モバイル料金」として乗車前に購入する「事前料金」が適用されます。画面の操作でグリーン券を購入しました。
「モバイルSuica」でグリーン券を購入した様子
従来のSuicaだと、ホーム上のグリーン券売機を探さなければなりませんでしたが、モバイルSuicaではどこでも携帯電話の操作で乗車したい区間のグリーン券を購入することができます。
そして、ここから横浜まで湘南新宿ラインのグリーン車に乗車しました。
車内の読み取り部分に「モバイルSuica」をタッチする
湘南新宿ラインのグリーン車では、車内のSuica読み取り機にグリーン券情報が入ったSuicaをタッチさせると、車内の検札が省略されます。モバイルSuicaでも同様です。
こうして、横浜に到着しました。
横浜で下車するために、自動改札機に携帯電話をタッチさせました。
これで、一連の「モバイルSuica」体験は終了しました。「モバイルSuica」では、携帯の画面で利用履歴が確認できます。今回の行程ではこのようになりました。
これで、利用履歴が確認できます。
今から4年前にICカードで乗車できるシステムとして登場した「Suica」は、あっというまにそのICチップを搭載した携帯電話まで登場する時代になりました。現在ではJR東日本のSuicaエリアと相互利用しているJR西日本ICOCAエリアでしか使えませんが、来年には関東の私鉄・地下鉄・バスでも利用可能となるほか、関西でも同種のサービスが始まると予想されます。また、JR東日本では「モバイルSuica」を使った新幹線チケットレス乗車サービスも2007年以降に開始する予定であることから、ますますSuicaは進化していきます。現在では「VIEWカード」会員でないと「モバイルSuica」を使うことはできませんが、いずれは他のカードも利用可能になると思われ、便利になっていくと思われます。
携帯電話で電車に乗ることができるという、新たな時代の到来に感服した1日でした。
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コメント
モバイルSuica…驚愕のアイテムですねー!
Suica始まったばかりの時の電子マネー未対応のカードを使っているので、まるで夢のようなレポートでした!また、“携帯電話の操作で乗車したい区間のグリーン券を購入することができ・・・”たり、利用履歴がすぐさまチェック出来る点も素晴らしいです。
次に機種変更する際には、是非チャレンジしてみようと思いました!
とても面白いレポートでした♪
投稿: なな☆ | 2006.02.05 04:07
なな☆さん、コメントありがとうございます。
ついに登場した「モバイルSuica」、携帯電話で電車に乗ることができるという、以前でしたら夢物語だったことが実現しました。
まだ、ドコモとauの一部機種しか対応していませんが、いずれ増えると思われ、今後機種変更をされた際にはぜひ体験されると良いと思われます。
投稿: Kaz-T | 2006.02.05 10:09
モバイルスイカも凄いですが、
携帯電話が最新のw41sですね!!!
うらやましい。使い心地はどうですか?
やたらデカイ携帯電話が多い昨今、
W41sのコンパクトさは見事です。
ぁ、モバイルスイカですが私もドコモの
機種で導入しました。便利な世の中に
なったものです。お金があればJR東日本の
株を買いたいところです。
投稿: 白猫 | 2006.02.05 10:11
☆ モバイルスイカのビジネス上の
ポイントはJR東日本がクレジットカード会社を
持っていることに尽きます。精算をどうするか
その機構を有するかに掛かっています。
電子マネーの社会的に認知も深まり、
どんどん浸透していくのでしょう。
更に浸透の度合いが深まると、それに
漬け込む輩も出てきます。
ただ、冷静に考えるとクレジットに連動する
ことで使用者を特定できる仕組みにしている
のは中々です。誰でも変えるスイカカードは
不特定資金を溜め込む温床になりやすいこと
から徐々に最高チャージ額を減額していくので
はないか、、と。
投稿: SDTM | 2006.02.05 11:01
こんばんは。auのW32H所有者なので、開始日である28日早速アプリを落として使ってみました。やはりチャージする券売機に並ばないで済むのが魅力ですね。ただ電源切れは注意しないといけませんね。
投稿: mattoh | 2006.02.05 22:17
コメントいただきまして、ありがとうございます。
白猫さん>
私は以前はW21Sを使っていたのですが、今回のモバイルSuicaに当初はW32Sが対応していたとはいえ、一旦バージョンアップのためにauショップに預けなければならないといった不便さがあり、またW32Hに乗り換えようともメーカーが代わることから使い勝手が変わるといった点で躊躇していたのですが、auの春モデルでW41SがモバイルSuicaに対応したことから、すぐに機種変更しましてアプリをダウンロードしました。
W41Sはコンパクトな機種であると思いますが、今まで使っていた機種にあった「ジョグダイヤル」がなくなってしまった為、若干慣れが必要な状況になっています。
SDTMさん>
このモバイルSuicaの開始にはやはりJR東日本にクレジットカード「VIEWカード」が存在していることも大きな原動力になったと思います。しかし、他のクレジットカードでも利用可能にして欲しいという意見もあることや、そのために使うことを躊躇している人もいることも事実です。
さらに不特定資金の点ですが、現在でもSuicaにチャージできる金額は最大20,000円までのため、本当にそのような使い方ができるとは思えませんが、そこを突いた事態もけっしてありえないことではないと思います。いずれにしましても、新しい時代の到来に間違いは無いでしょう。
mattohさん>
トラックバックもいただきまして、ありがとうございます。すでにW32Hをお持ちで、開始日にすでに体験されていたとはまた羨ましくもあります。券売機などでチャージしなければならなかったSuicaが携帯電話の操作でチャージでき、その携帯で電車に乗ることができるというてんは、画期的であると思います。
投稿: Kaz-T | 2006.02.05 23:23
御無沙汰してますharuです。
うーうらやましい。
私も定期券をモバイルSUICAにしようと思ってauのW32Hを買ったのですが、クレジットカードからのチャージしかできないことでうちの妻の理解を得られずまだできません。
私に信用が無いせいなのですが、何とか説得しまーす。
投稿: haru | 2006.02.12 22:01
haruさん、コメントありがとうございます。
定期券もモバイルSuicaとすることができますので、携帯電話で電車に乗ることができるという時代が始まりました。
家庭を持っていますと、なかなかご自身で自由に使えるお金が少ないという現状で、クレジットカードでチャージするという点では、ご家族の方からは理解されずらいということはあるかと思いますが、やはりここはその便利さを携帯電話の家族割と同じような感覚で説得してみると、もしかしますと良い結果が得られるのではと思います。
投稿: Kaz-T | 2006.02.12 23:22