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2005.01.19

地下鉄に乗り入れた国鉄・JRの車両 東西線編

先月に東京メトロで節目の年を迎えたのは、開業40周年の東西線と開業35周年の千代田線です。すでに先月から各種イベントが実施され、今度の土曜日には東西線深川車両基地で撮影会が開催されます。

東西線と千代田線には共通点がありまして、東西線は中央・総武線と、千代田線は常磐線と相互乗り入れを行っています。当時も今も国鉄・JRの通勤型車が乗り入れたのですが、地下鉄という特種な環境から、ここだけにしか存在しない形式や地下鉄に見合った特別仕様の車両が登場しました。そこで、今回は全2回の連載記事としまして「地下鉄に乗り入れた国鉄・JRの車両」と題して記事にしました。第1回は東西線編です。

東西線が中央線と相互乗り入れを始めたのは1966年のことです。中野まで開通し複々線が完成した荻窪までの直通運転でした。このとき、当時の国鉄はこの直通運転用に意欲的な車両を登場させました。301系と呼ばれた車両です。

301系は基本性能は当時主力として増備されていた103系と同等であったそうなのですが、車体は軽量化などを図るため、アルミニウム合金が使用されたほか、通勤車としては初めて空気バネが採用されました。当時はアルミ地肌に黄色の帯が巻かれ、地下鉄の5000系に見劣らない車両であったと思うのですが、やがて車体の汚れや腐食などが出てきたことから灰色に塗装され、JR発足後に帯色は黄色から青になりました。これは同じ線路を走る中央・総武線各駅停車に205系が導入されることなり、誤乗防止のため変更されました。またこの直後に冷房化されまた7連から10連化されました。
301系はたった56両しか製造されず、全車両三鷹電車区に配属され、地下鉄東西線直通のみに携わっていた車両でした。

301
運用離脱により拝島に疎開していた301系 2003年5月28日 筆者撮影

さて、その後東西線直通列車は増発されたのですが、その増発に際して当時の国鉄は301系ではなく103系で増発に対応しました。東西線直通用に製造された103系は1200番台と称し、千代田線用の1000番台を一部東西線仕様に改めたものでした。103系1200番台は登場時、灰色に黄帯でしたが301系と同じ理由で青帯に変更されました。また、東西線は7連だったのを10連化する際に、千代田線用だった1000番台が転用されたり予備用でホロがついた車両も登場するなど、地味ながら結構バリエーションがあった車両でした。

103-1200
やはり運用離脱により拝島に疎開していた103系1200番台 この編成は予備車で前面にホロを装着
2003年5月28日 筆者撮影

301系と103系1200番台は、中央総武線各駅停車が209系・E231系に置き換えられても、また当時の営団地下鉄が5000系から05系に置き換えを進めていても走り続けていたのですが、これら車両は2003年で全車引退となり、三鷹電車区にしか存在していなかった301系は形式消滅となりました。
2003年8月、301系のさよなら運転が活躍した区間から西にそれた三鷹~高尾で実施され、満員の乗客を乗せて到着した高尾では撮影会が開催され、大盛況のイベントとなりました。

301final
さよなら301系列車 2003年8月3日 三鷹で筆者撮影

特異な存在だった301系は、最後まで三鷹電車区を離れることなくまた他用途に転用されることもなく全車両、地下鉄東西線との直通運用でその生涯を終えました。

さて、現在地下鉄東西線直通列車に使用されている車両はE231系800番台と呼ばれる車両です。

E231-800
現在の東西線直通車 E231系800番台 2003年5月28日 三鷹で筆者撮影

現代の標準型通勤車両のE231系ですが、やはり地下鉄という特種な環境から通常の車両とは異なり、狭幅の車体になっています。

世代交代が終わり、E231系800番台で運用されている地下鉄東西線直通列車は、今日も通勤・通学輸送という重責を担って運転されています。東西線内でJRの列車の運用数は少ないのですが、地下鉄に乗り入れるJRの電車を堪能してみるのも一考かと感じます。

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コメント

国鉄からJRとなっても地下鉄乗り入れ車には決定打が出ず203を作った他は転用や組み換えで凌ぎましたね。それも10年以上。そのせいか103+301という編成もあったようです。
1000番台と1200番台は無線アンテナが異なったと聞いております。後日出る千代田線編も楽しみに待っいます。
301の黄色時代の写真を持っています(非冷房)blogに後ほど上げておきましょう。

投稿: SATO | 2005.01.19 01:11

僕は、中央線複々線区間に住んでいるので、301系にはお世話になりました。JRびいきとしては、通勤型唯一の空気バネやアルミ車体があこがれでした。でも、晩年は103系1200番台とともに、抵抗器の熱風、ドアや窓のがたがた音、など粗が目につき、東西線を待っているとき、これらの車両がくるとがっかりしたものです。

これに比べると、E231系は、大きな欠点がなく、満足しています。30年も待った甲斐があったというものです。

Primera

投稿: primera | 2005.01.20 00:06

SATOさん、Primeraさん、いつもコメントをありがとうございます。

SATOさん>
地下鉄直通車はその特異性から、どうしても小ロットになってしまうのでしょうか。なかなか決定打が出現しません。コメントにあります301+103についても何度か見たことがあるとともに、本記事で掲載されている103系1200番台は、混結も可能なようにホロが設けられていた編成ではなかったかと思います。
103系の1000番台と1200番台の見分け方ですが、自分自身は先頭車の乗務員扉横に戸袋窓が無いのか1000番台・あるのが1200番台という認識だったのですが、アンテナか異なっていたとは知りませんでした。

Primeraさん>
301系や103系1200番台は走っていないようでも、床下の抵抗器からの発熱によって特にM車の床はべコベコで床材が焦げ、ここだけ修復したあとが見受けられました。今となっては思い出ですが、引退直前は、満身創痍の状態であったのではないかと感じています。

投稿: Kaz-T | 2005.01.21 22:59

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