静岡県の東海道線吉原から岳南江尾を結ぶ岳南鉄道線、この路線の主力車両が運行開始から四半世紀を迎えました。
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名称 :7000形導入25周年記念入場券セット
発行社局:岳南電車
発売日 :2021年12月5日
値段 :1,500円
購入箇所:吉原駅
シリアルNo.:0021
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岳南鉄道線の現在の主力車両である7000形、京王3000系の譲受車になります。井の頭線で活躍していた車両で、京王時代はデハ3100という中間車でしたが、岳南譲渡にあたり両運転台に改造され、1996年12月より7001号車が運転を開始、翌年12月に7002,7003号車がデビューし全3両が富士の裾野に広がる工場地帯から住宅地を結んで運転されました。早いもので、岳南に京王3000系の譲渡車になる7000形が運行開始から四半世紀を迎えました。
運行開始から25周年となった本日より発売が開始された記念入場券セットになります。7000形デビュー時から今日までの活躍の写真をあしらった岳南電車全駅のD型硬券入場券が、台紙にセットされています。
デビューから四半世紀が過ぎた岳南7000形、この間で岳南鉄道線は大きく変わりました。長年この路線で運転されてきた貨物列車が2012年3月で廃止となり、その翌年には岳南鉄道から鉄道部門を分社化して岳南電車として再出発となりました。貨物輸送という収入の大きな柱を失ってからは、鉄道の利用を増やそうと多くの取り組みが行われました。岳南電車という社名が示しますように、この路線からは富士山が大きく望めるというロケーションとどの駅ホームからも富士山が望めるということをアピールするとともに、沿線には工場地帯があり特にその夜景に注目し夜景列車を運転し好評を博しております。沿線地域が日本夜景遺産に認定され注目されました。
そして岳南電車では7000形デビュー25周年の記念事業として、7000形運転体験プロジェクトを実施することとなり、吉原駅構内で貨物廃止後使用していない側線で行うこととしましたが、その整備にかかる資金を得るためにクラウドファンディングにて広く寄付を求める取り組みが行われました。このクラウドファンディングは目標額を達成し、更にネクストゴールも達成しました。私もこのクラウドファンディングにおいて支援を行いました。
クラウドファンディングへの協力の返礼として、金額に応じで特典がありました。私は返礼品として「タイムスリップ入場券セット」を頂くことができました。こちらについて合わせて公開いたします。
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名称 :7000形導入25周年タイムスリップ入場券セット
発行社局:岳南電車
発売日 :2021年10月--日
値段 :非売品(クラウドファンディング返礼品)
購入箇所:
シリアルNo.:0291
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クラウドファンディング返礼品としていただきましたタイムスリップ入場券は、7000形運行開始日の平成8年12月5日の刻印がされた当時の岳南鉄道線全駅の硬券入場券が7000形デビュー時の写真を収めた台紙にセットされています。入場券の様式は岳南鉄道時代のものを再現し、また運行開始当時の駅名でセットされております。このため現在ジヤトコ前駅となっている駅の入場券は、この当時の駅名である日産前駅でセットされています。また、返礼品として特製のフリー乗車券もいただきました。
クラウドファンディング返礼品の岳南電車全線1日フリー乗車券
この1日乗車券もクラウドファンディング返礼品オリジナルデザインとなります。
運行開始から25周年を迎えた岳南電車7000形、この間7001号車は2016年に井の頭線時代を彷彿とさせるブルーグリーンの塗装に変更されましたが、その後劣化が著しかったこともあり、このほど実施されたクラウドファンディングのネクストゴールにて集まった資金で先日化粧直しが行われ、綺麗な姿になりました。一方で、7002号車が2018年で運用を離脱し引退しました。そして現在7001号車と7003号車の2両が運行されています。本日岳南電車を訪れ7001号車に25周年のヘッドマークが付けられたほか、7001号車、7003号車とも側面に25周年の記念プレート(京王井の頭線時代に「急行」等のサボが掲げられていた場所)が掲げられました。
富士の裾野にやってきてから四半世紀を迎えた京王3000系の譲渡車である岳南7000形、今路線存亡の危機を迎えている状況でもありますが、夜景列車などのイベント列車やクラウドファンディングの取り組みで注目を集めている路線で、主力として活躍しています。なお、クラウドファンディングで資金を集めた運転体験線路整備については、これから着手する予定とのことです。7000形の今後活躍を期待するとともに、路線存続に向けた岳南電車の今後の更なる取り組みも注目を集めることでしょう。