1415.【新京成】ありがとう8000形引退記念乗車券
新京成電鉄において、「狸」と呼ばれた車両、引退となりました。
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名称 :ありがとう8000形引退記念乗車券
発行社局:新京成電鉄
発売日 :2021年11月15日(一般発売)
値段 :1,000円
購入箇所:北習志野駅
シリアルNo.:1867
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このほど引退を迎えた車両は、新京成電鉄8000形になります。この車両は1978年にデビューしました。新京成電鉄では初の両開きドア・冷房装置・電気ブレーキを搭載しました。第1編成はそれ以前の車両を同じ塗装で登場しましたが、第2編成からはクリーム色に茶色の帯という塗装になりこれは第1編成も変更されました。第3編成からは電力回生ブレーキが付いた界磁チョッパ制御となり、9編成54両が導入されました。前面は非貫通の2枚窓のスタイルから、「くぬぎ山の狸」等の愛称で親しまれました。
松戸~京成津田沼間の新京成線で運転されていた8000形、一時期は北初富から分岐していた北総線にも1992年の新鎌ヶ谷駅開業までの間乗り入れたことがありました。2001年には第1編成が入線当時の外観にリバイバルされこの編成は終焉までこの姿で運転されました。2006年になりますと京成千葉線に直通運転を開始し県都千葉へ乗り入れ、この時に先のリバイバル編成以外の編成については帯が赤色に変更となりました。その後N800形が導入された頃から廃車が発生しましたが、この時残る5編成についてはVVVFインバータ制御に換装され、更に2014年から実施されたピンクの新デザイン塗装についても8000形では1編成この塗装が施されました。
その後も運転されてきた8000形でしたが、2019年からは80000形が導入されることになったことから置き換えが進み、本年80000形の第2編成が運行を開始するに合わせて、最後まで残っていた8000形は2021年11月1日の運行を最後に運用を離脱し引退を迎えることになりました。最後まで残っていた編成は8512編成で、この編成は第2編成以降の登場時の姿であったクリーム色に茶色の帯というリバイバルカラーになっていた編成でした。前面にはスカートそしてピンク色の新ロゴが付いた姿で引退を迎えました。
8000形引退を迎えるにあたり発売されました記念乗車券になります。登場時から引退までまとった塗装の車両をあしらったD型硬券乗車券が、活躍のシーンをあしらった台紙にセットされています。この記念乗車券はまず2021年11月3日にくぬぎ山車両基地で開催された撮影会会場で先行発売されました。この撮影会では最後の8000形となった8512編成とデビューした80000形第2編成を並べて開催されました。その後新京成各駅(京成津田沼駅を除く)においても発売が行われました。
新京成線で「狸」と呼ばれ親しまれた8000形、引退を迎えました。最後まで運行されていた編成も廃車となり解体が始まっているとのことです。歴史的経緯からカーブが多い路線を各駅停車で運転されていた新京成8000形、思い出になりました。