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2015.07.10

0034.【京王】MODEL5000 さようなら記念乗車券

この車両は今でも、関東私鉄の名車として語り継がれています。
 
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 名称   :MODEL5000 さようなら記念乗車券
 発行社局:京王帝都電鉄
 発売日  :1996年11月‐‐日
 値段   :500円
 購入箇所:高幡不動駅
 シリアルNo.:0462
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京王5000系は、1963年に営業運転を開始した車両になります。この年京王線は大変革を迎えました。それまで軌道線の延長であり近隣大手私鉄と比較しても、どうしても見劣りしていたというのが実情でした。それは新宿駅を出発ししばらくは甲州街道の道路上を走る区間があり、また急カーブも多く、架線電圧も600Vで車両もこの時代高性能車とされたカルダン駆動車もありましたが、一方で戦前製の性能の低い車両もまだあった時代で、とても高速運転ができる環境ではなく、また企業イメージも大変低い評価であったとされていました。それらを一歩ずつ改良を重ねてきた結果、1963年に一気に開花することになります。4月に新宿駅付近の地下化が行われ、8月に架線電圧を1500Vに昇圧する工事が行われました。この時に登場したのが5000系になります。
 
京王の大変革という時代に誕生した5000系は、それまでのイメージを一新し新しい時代の到来を告げる象徴という位置づけもありました。そのため、車両の設計に際しても大変力を入れられました。その結果、車体形状を裾絞りのある形状とし、前面はパノラミックウィンドが採用された貫通型となり、前照灯ケースから幌枠までを一体とした形状に絶妙なバランスで配置された尾灯と識別灯、そして何よりも外装はアイボリーホワイトに臙脂のラインという当時としては画期的なスタイルで登場しました。この車両を使用して1963年10月に定期運転の特急列車の運転を開始し、名実とともに京王のイメージを一新した車両となり、その翌年には当時通勤型車両No.1を決めていた鉄道友の会ローレル賞を受賞しています。
その後5000系は1969年まで増備が続きます。この間で動物園線・高尾線が開通して、新宿には京王百貨店がオープンして高度成長期の京王が企業体として躍進していった時代の象徴として活躍していきました。さらに1968年に導入された17両は、関東私鉄の通勤車両として初めて冷房装置を搭載し、冷房完備時代の先駆けになりました。その後も京王線の顔として活躍してきました。
 
私も5000系は多く乗車しております、普通運用の姿が多かったのですが、自分が小学生の時代にはまだ急行運用があったとともに、春・秋の休日ダイヤで運転されていた京王八王子行きの特急の運用に就き、「陣馬」号のヘッドマークをつけた列車に乗車した思い出があります。
 
デビューした当時の背景から、また関東私鉄の通勤車両で初めて冷房装置を搭載したという先進性などから、いつしか京王の名車として知られるようになった5000系、やがて後進の車両が出現し台頭していくと徐々に姿を消していきました。そして最後まで残った5000系は、動物園線の折り返しで運用されていましたがついに1996年に、多くの人々に惜しまれながら京王線から引退しました。最終運行の姿を高幡不動で目撃しましたが、ヘッドマークをつけて大変多くの人が訪れていました。また、営業運転終了後若葉台-新宿でさよなら運転を行った際も大変多くの方が集まったとのことです。
 
5000系引退後は先頭車であるクハ5723号車が保存されることになり、まずは日野市にある京王の運転教習所に非公開で保存されましたが、京王れーるランドリニューアルオープンにより展示されることになり、また会うことができるようになりました。また営業運転終了後も主にレール運搬用貨車の牽引用に、5125Fの3両編成がほとんどそのままの姿で中間に貨車2両を挟んだ編成となって残されていましたが、こちらは2004年で廃車となりこの時も若葉台車両基地で撮影会イベントが開催され多くの人が訪れ、私も参加しました。(この時の様子は、当時のブログに掲載しております。)
更に5000系は多くの車両が地方私鉄に譲渡され再起しています。愛媛県の伊予鉄道、山梨県の富士急行、島根県の一畑電車、香川県の高松琴平電気鉄道に譲渡されました。この記念乗車券の表紙に写っているクハ5722号車は現在、高松琴平電気鉄道に譲渡され現在も活躍しています。譲渡先でもそのスタイルは評価が高く活躍してきましたが、やはり年波には勝てず譲渡先で廃車も発生しています。一方で一畑電車、そして富士急行では1編成ずつ京王時代のアイボリーホワイトに臙脂のラインの外装を再現した編成が登場しており、かつての姿をまたかの地で見ることができます。
 
京王のイメージを決定づけた5000系、引退からまもなく20年になろうとしています。しかし今京王線で活躍している車両のどこかに、この車両の面影を見ることができるような気がします。

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